INSPIRE ACADEMY 東京都世田谷区渋谷区 オンライン授業対応可 中学受験特化個別指導予備校
千葉御三家中学受験:人気と実力を兼ね備えたトップ校を徹底解説
いよいよ1/20日が近づいて千葉県の中学受験がスタートします。そこで今回は千葉の中学受験にフォーカスを当ててみましょう。千葉県の中学受験において、「御三家」と呼ばれる3つの私立中学校があります。これは、進学実績や教育環境、そして学校の魅力がトップクラスであることから、多くの受験生や保護者から支持されている学校群を指します。具体的には以下の3校です:
- 渋谷教育学園幕張中学校・高等学校(渋幕)
- 市川学園 市川中学校・高等学校(市川中学)
- 東邦大学付属東邦中学校・高等学校(東邦大東邦)
本記事では、これら3校の特徴、受験に向けたポイント、併願プランの考え方などを詳しく説明します。志望校選びや入試対策の参考にしてください。
千葉御三家とは?
千葉御三家は、「人気」「実力」の両面で千葉県内のトップを争う私立中学3校を指します。この3校は共に進学実績が高く、特に東大をはじめとする難関大学への合格者数で目覚ましい成果を上げています。
千葉御三家の主な特徴
- 共学校であること
千葉御三家は、いずれも男女共学の学校です。これは東京や神奈川の御三家(開成・桜蔭・麻布、栄光学園・聖光学院など)が男子校または女子校で構成されることとは対照的です。 - 入試日が重ならない
3校は1月20日から22日の間で試験日が異なるため、受験生が全ての学校を併願することが可能です。 - 新興校が含まれる
渋谷教育学園幕張中学校は1980年代に設立された新しい学校で、短期間で全国トップクラスの進学実績を誇るまでに成長しました。このスピード感も千葉御三家の特徴の一つです。
各校の詳細と教育方針
1. 渋谷教育学園幕張中学校(渋幕)
- 偏差値: 男子70 / 女子72
- 教育の特色:
渋幕の教育方針は「自調自考」。知識の詰め込みではなく、自分で考え、自分で学ぶ姿勢を重視します。自由な校風が特徴で、始業のチャイムが鳴らない、スマホの使用が許可されているなど、生徒が自己管理する文化が根付いています。 - 進学実績(2022年度):
- 東京大学:74名
- 医学部:132名
- 入試問題の傾向:
- 国語:記述力を問う難解な読解問題が多い。100点満点。
- 算数:図形問題を含む高難度の応用問題が特徴。100点満点。
- 理科・社会:75点満点で、広範囲な知識と考察力が求められる。
- やや国数高めに傾斜あり
- 渋谷教育学園幕張中学校の特色
渋幕はその進学実績だけでなく、広大な敷地や最先端の設備も魅力です。芝生のグラウンド、カフェテリア、温水プール、天文台などを備えた施設は、首都圏の中でも屈指の充実度を誇ります。幕張という立地から都内からの通学者も多く都内在住者も他を蹴ってこちらに来るほどの人気校。本気を出せば神奈川の一部(川崎など)からならば通うことできる距離。首都圏からは1月のお試し受験生が多いが偏差値が高すぎて練習にならないなんてことも多い。落ちる可能性も込みで腕試しにくるといった感じの学校。
2. 市川中学校
- 偏差値: 男子64 / 女子63
- 教育の特色:
市川中学は「自由」と「自主性」を重んじる校風で知られています。かつては男子校でしたが、2003年に移転し共学化されました。幅広い分野への進路を推奨しており、理系だけでなく文系への進学も多いのが特徴です。 - 入試問題の傾向:
- 国語:論理的思考力を問う選択問題が中心。
- 算数:スピードと注意力が重要。
- 理科:物理・化学分野が多めで、計算や記述が多い。
- 傾斜無しだが時間が違う
- すべて100点満点。しかし理社は時間が10分短く実質傾斜がついているようなもの。通常の傾斜よりも時間勝負になるので難しさは増す。理社が得意な子ほど得点差をつけやすい
- 市川中学の特色
市川中学は通学にバスを利用する必要がある点や、綺麗な校舎・設備が特徴です。また、高校からの入学者も多く、中高合わせて約420名の規模を誇ります。
キャンパス移転に伴い共学化、僻地への移転となったため駅から遠くなり通学が多少不便になってしまった。渋幕の台頭などもあり以前より勢いは衰えつつあるものの女子の入学者分で劣化を感じさせない。トップ陥落したとはいえ由緒ある学校。文系の市川といわれており理系の東邦とは雰囲気がやや異なる。こちらも江戸川を超えた先は東京なので都内からの通学者も多い。
3. 東邦大学付属東邦中学校(東邦大東邦)
- 偏差値: 男子60 / 女子63
- 教育の特色:
「自然・生命・人間の尊重」を掲げたのびやかな教育を実践しています。付属校の影響か医歯薬系への進学が多い。
東邦大学附属という特色を生かして、医学や理科分野に強い教育が行われています。2017年からは完全中高一貫校となり、さらに一体感のある教育を提供しています。 - 進学実績の特徴:
医学部進学率の高さが目を引きます。また、東邦大学医学部への推薦枠があるほか、独自の「外科実習体験」など、医学に興味を持つ生徒に適した環境を提供しています。 - 入試問題の傾向:
- 社会:資料やグラフを読み取る問題が多く、暗記よりも思考力が問われる。
- 理科:広範囲から出題され、時事問題も含む。
- その他の科目も総合的な応用力が必要。
- 二月にも試験があるがそちらは理社の点数が半分。
- 東邦大学付属東邦中学校の特色
千葉の御三家の中では唯一の付属大学を持つ。しかし東邦大学は医薬系と理学部系のみのため進学先はかなり限られる。付属の医学部があるため医学部に推薦枠がある珍しい中高一貫校。医学部受験は超過酷なため医者の親から人気の大学である。文系よりの市川とは異なりこちらは大学の影響もあり理系色が強い。習志野(津田沼駅)という立地もあり東京から通学する人はやや少なめ。医学部の推薦枠は兄弟校の駒場東邦と取り合う形になるため年度によってばらつきがある模様。大体15~10人を目安に入れるらしい。駒場東邦は東京の御三家にこそ入らないものの御三家、筑駒の下の都内5番目の地位を誇る。そのため推薦枠は偏差値の高い駒場東邦側に優先権がある。しかし駒場東邦は超進学校なので医学部とは言え東邦大学では満足できない層がほとんどらしく外部受験を選ぶ人が多いため毎年熾烈な争いになるというわけではない。千葉の東邦も進学校なので推薦を意地でも獲得するぞ・・・と思っている人は少ないだろう。

併願プランの考え方
千葉御三家の最大の特徴の一つが、試験日が重ならないことです。以下の日程で受験が行われるため、3校全てを受験することが可能です:東京神奈川の御三家と最も違うポイントでしょう。
- 1月20日:市川中学
- 1月21日:東邦大東邦
- 1月22日:渋幕
さらに、これらの学校には2回目の入試が設定されているため、併願の自由度が高い点も特徴です。ただし、選択肢が多い分、スケジュールや優先順位を事前によく考えておくことが重要です。
志望校選びのポイント
千葉御三家はいずれも高いレベルの学力が求められる学校ですが、それぞれ校風や教育方針に違いがあります。偏差値や進学実績だけでなく、以下の点を考慮して選びましょう:
- お子さんの学力や得意科目
過去問を通じて、入試問題の傾向が合っているか確認することが重要です。 - 校風や教育方針
自由な校風を好む場合は渋幕、医学分野に興味があれば東邦大東邦、文理どちらにも対応できる校風を求めるなら市川中学など、子どもの個性に合った学校を選びましょう。 - 立地や通学のしやすさ
渋幕は海浜幕張駅、市川はバス通学が中心、東邦大東邦は東邦大学に隣接しているなど、アクセスも比較のポイントです。
結論:千葉御三家は「多様性」と「高い実力」が魅力
千葉御三家は、どの学校も高い教育水準と独自の魅力を持っています。その中からお子さんに合った学校を選ぶことが、受験成功の第一歩です。入試問題の分析や学校見学などを通じて、進学後のイメージを具体化し、自信を持って受験に挑んでください。