【中学受験】子どもとカフェイン:エナジードリンクやコーヒーは本当に必要?

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子どもとカフェイン:エナジードリンクやコーヒーは本当に必要?

受験が近づくにつれ、小学生から中高生まで、夜遅くまで勉強に励む子どもたちの姿が増えてきます。そんな中、眠気覚ましや集中力アップの手段として、コーヒーやエナジードリンクといったカフェインを含む飲料に頼る子も少なくありません。見た目はジュースのように親しみやすく、コンビニや自販機で簡単に手に入ることもあって、子どもたちが気軽に手にする機会が増えているようです。

しかし、その裏側に潜む「カフェイン」の影響について、きちんと理解している保護者はどれほどいるでしょうか?
今回は、特に中学受験に挑む子どもにとってカフェインがどのような影響を与えるのか、そして健康的に集中力を高めるための代替策について掘り下げていきます。


カフェインの効果とリスク:子どもにとっての“薬”か“毒”か

カフェインは、覚醒作用や集中力の維持といった効果があることで知られています。主にコーヒー、紅茶、緑茶、コーラ、そしてエナジードリンクなどに多く含まれており、大人にとっては仕事のパフォーマンスを上げるサポート役として欠かせない存在となっているかもしれません。

しかし、体が小さく、代謝能力も未熟な子どもにとっては、話が別です。
カフェインを摂取すると、心拍数が増加し、血圧が上がり、中枢神経が刺激されます。これは一時的には「集中できる」「眠くならない」といったメリットになるかもしれませんが、その代償として以下のような症状が報告されています。

  • 動悸、めまい
  • イライラ、情緒不安定
  • 腹痛、吐き気
  • 夜眠れなくなる
  • 集中力の低下
  • 疲労感の増加

こうした症状は、たとえ少量の摂取でも起こる可能性があるのです。さらに、カフェインには依存性があるため、常習化すれば日常生活に支障をきたすことも考えられます。


子どもにとってのカフェインの“重さ”とは?

大人と子どもでは、同じ量のカフェインでも身体に与える影響が大きく異なります。子どもは体重に対してのカフェイン許容量が少なく、またカフェインの代謝にかかる時間も長いため、同じ「コーヒー1杯」でも影響の深刻度がまるで違うのです。

特に発達途上の神経や心臓に対して、カフェインは過度な刺激となる可能性があります。例えば、エナジードリンクをたった1本飲んだだけで、夜に眠れなくなったり、翌朝まで疲労感が残るといった事例も報告されています。

また、「友達が飲んでいるから自分も大丈夫」という考え方も非常に危険です。体質や感受性には個人差があるため、同じ量のカフェインでも影響が出るかどうかは人それぞれ。中学生以下の子どもについては、基本的にはカフェインの摂取は避けるべきだとされています。

特に中学受験をするのはまだまだ成長著しい子供です。大人になるのに必要なのは栄養と睡眠です。この二つの側面に真っ向から反するエナジードリンクや珈琲などのカフェインドリンクはまだ与えるべきではありません。


受験勉強にエナジードリンクは必要なのか?

実際の教育現場でも、エナジードリンクの摂取については慎重な姿勢が見られます。小学校では当然飲めないでしょうが、とある塾でも、生徒が持参する飲み物をお茶や水、スポーツドリンクに限定しており、塾内でエナジードリンクを飲む生徒はほとんどいないそうです。これは、保護者や指導者がカフェインのリスクを理解し、子どもの生活リズムを崩さないよう配慮しているからに他なりません。

受験直前は精神的プレッシャーと肉体的な疲労が重なりやすく、「少しでも集中したい」「眠気を飛ばしたい」といった心理からエナジードリンクに頼りたくなる生徒が出てくることもあるそうです。しかし、これによって逆に睡眠の質が低下したり、日中の集中力が乱れたりと、逆効果になることが多いといいます。

街中で無料配布していることも多いエナジードリンク類

買う気はなくともタダなら飲んでみたいとついつい誘惑されてしまうことも


カフェインが副腎に与える影響とは?

あまり知られていませんが、カフェインは「副腎」と呼ばれる臓器にまで影響を与えます。副腎はストレスと戦うためのホルモン「コルチゾール」を分泌する大切な臓器で、心と体を守る防御機構の一部です。

カフェインを摂取すると、一時的にコルチゾールの分泌が促進され、エネルギーが湧いてくるような感覚を得られます。しかし、その作用が切れると反動で極度の疲労感やだるさに襲われることがあり、これを繰り返すことで副腎が慢性的に疲弊してしまう危険性があるのです。

副腎が疲れすぎると、「朝起きられない」「集中できない」「疲れが取れない」など、まさに勉強に最も支障をきたす状態に陥ってしまいます。特に真面目で頑張り屋の子どもほど、副腎疲労のリスクが高まるとされており、注意が必要です。


本当に集中力を高めるなら「栄養」に目を向けよう

では、カフェインに頼らずに集中力を高めるにはどうすれば良いのでしょうか?
鍵となるのは、脳の働きをサポートする「栄養素」です。具体的には以下のような食材が推奨されます。

青魚(サバ、イワシ、ブリなど)

青魚にはDHAやEPAといったオメガ3脂肪酸が豊富に含まれており、これが脳細胞の柔軟性を保ち、情報伝達をスムーズにします。ブリやサバのお刺身などは、手軽にタンパク質とオメガ3を摂れる優秀な一品です。

骨が喉に刺さらないように注意!

卵には「レシチン」と呼ばれる成分が多く含まれており、これは神経細胞の働きを支える重要な物質です。また、記憶力に関わる神経伝達物質「アセチルコリン」の材料にもなるため、ゆで卵や味付け卵は夜食にもぴったりです。

ビタミンB群・鉄分

これらは脳や神経の働きを正常に保つのに不可欠な栄養素です。とくに受験期はビタミンB群が不足しやすいため、サプリメントの利用も選択肢の一つです。信頼できるメーカーの製品を選びましょう。


まとめ:子どもにとっての「集中力サポート」は“自然体”で

エナジードリンクやカフェイン入りの飲料は、確かに一時的には眠気を抑え、集中を助けてくれるかもしれません。しかし、成長段階にある子どもにとって、それはあくまで“非常手段”に過ぎません。

受験勉強に必要なのは、カフェインの力ではなく、「質の良い睡眠」「バランスの取れた食事」「適度な糖分補給」といった基本の生活リズムです。

家族で日々の食事を見直し、しっかり休息を取ることが、結果的に集中力の持続や学力向上に繋がります。今こそ、カフェインとどう付き合うべきかを話し合うタイミングなのかもしれません。


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