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〔中学受験〕直前期の理科と社会:得点を安定させる
入試まであと少し。算数や国語の勉強に追われる中、「理科と社会はどう仕上げればいいんだろう」と不安になっていませんか?でも実は、理科と社会は直前期でもっとも得点が伸びやすい科目なんです。ポイントを絞って効率よく対策すれば、本番で10点、20点の上乗せも夢じゃありません。この記事では、残された時間を最大限に活かす具体的な方法をお伝えします。
直前期の全体戦略:理科と社会で合格を引き寄せる
入試本番まで残り時間が限られているからこそ、理科と社会の優先順位づけが勝負の分かれ目です。
直前期に意識すべき3つの鉄則
- 弱点単元の集中克服を最優先に:新しい範囲を広げるより、できなかった問題を確実にできるようにする方が即効性があります
- 暗記科目こそ毎日少しずつ触れる:理科の生物・地学、社会の用語は1週間空けると忘れてしまいます。毎朝10分でも復習時間を確保しましょう
- 過去問分析で出題傾向を掴む:志望校が頻出とする分野に時間を集中投下することで、効率的に得点力を高められます
- 得点源を明確にする:全分野を完璧にする必要はありません。自分が得意な分野を確実に得点できるようにすることが重要です
- 時事問題は最後の1週間で総仕上げ:直前に覚えた内容は記憶に残りやすいため、時事対策は本番直前に集中的に行うのが効果的です
理科:分野別・直前期の最短攻略法
生物・地学分野:暗記の黄金ルート
生物と地学は「覚えれば確実に得点できる」分野。直前期の貴重な得点源です。
生物分野で押さえるべきポイント
- 植物の分類とつくり:被子植物・裸子植物の違い、単子葉類・双子葉類の見分け方は頻出中の頻出。花のつくり(おしべ・めしべ・がく)や葉脈、根の特徴を図で整理しましょう
- 昆虫・動物の分類:完全変態と不完全変態、節足動物の分類(昆虫・クモ類・甲殻類)は表にまとめると覚えやすくなります
- 人体のしくみ:消化器官と消化液、心臓の血液の流れ、呼吸のしくみは図を見ながら流れで理解することが重要です
地学分野で狙われやすいテーマ
- 天気の変化:前線の種類(寒冷前線・温暖前線)と天気の変化パターン、雲の種類と天気の関係は毎年必出
- 月の満ち欠けと動き:満月・三日月・新月の位置関係、月が見える時刻と方角は図を描いて覚えると忘れません
- 地層と化石:堆積岩の種類(れき岩・砂岩・泥岩)、示準化石と示相化石の違いは確実に押さえましょう
丸暗記が効果的な知識リスト
これらは理屈抜きで覚えてしまう方が早い項目です
- 星座の名前と代表的な星(オリオン座のベテルギウス、北斗七星など)
- 岩石・鉱物の名前(花こう岩・玄武岩・石英・長石など)
- 水溶液の性質(酸性・中性・アルカリ性)と色の変化
- 気温・湿度・気圧の単位と測定器具
物理・化学分野:計算問題を制する
物理と化学は計算問題が多く、苦手意識を持つお子さんも多い分野。でも、パターンを押さえれば短期間で得点が安定します。
力学分野の攻略ポイント
- てこの原理:支点からの距離×力の大きさが等しいという基本公式を使いこなせるように。図を描いて支点・力点・作用点を必ず確認する習慣をつけましょう
- 滑車と輪軸:動滑車は力が半分、定滑車は力の向きが変わるだけ、という基本を押さえたら、組み合わせ問題で練習を重ねます
- 浮力:物体が押しのけた水の重さ=浮力という公式を覚え、水に浮くか沈むかの判定ができるようにしましょう
電気分野の頻出テーマ
- 直列回路と並列回路:電流・電圧の関係を表で整理。直列では電流が同じ、並列では電圧が同じという基本を繰り返し確認しましょう
- 電磁石のはたらき:コイルの巻き数と電流の強さが磁力に影響することを理解し、極の向きを判定できるようにします
- 豆電球の明るさ:回路図を見て、電流の流れから明るさを予測する練習を重ねましょう
化学分野で差がつくポイント
- 水溶液の性質:酸性・アルカリ性を判定するリトマス紙やBTB溶液の色変化は確実に暗記
- ものの燃え方:酸素が必要、二酸化炭素が発生する、という基本から、ろうそくの炎の温度分布まで押さえましょう
- 溶解度の計算:水100gに溶ける物質の量を覚え、飽和水溶液からの結晶の析出量を求める計算パターンを練習します
短時間演習で効果が出る範囲
これらの単元は10〜15分の集中演習で得点力がぐっと上がります
- 鏡の反射(入射角=反射角の作図)
- ばねののび(フックの法則の計算)
- 音の伝わり方(振動と音の大きさ・高さの関係)
- 物質の状態変化(水の三態と温度変化グラフ)
観察・実験問題への対処法
近年の入試では、実験の手順や結果を読み取って考察する問題が増えています。
実験問題で点を取るコツ
- 実験の目的を常に意識する:「何を調べるための実験か」を考えながら問題文を読むと、答えるべきポイントが見えてきます
- 対照実験の理解:条件を1つだけ変えて他を同じにする、という科学的思考を問う問題は頻出です
- グラフの読み取り:横軸・縦軸が何を表しているかを確認し、グラフの傾きや変化点に注目しましょう
- 結果から結論を導く力:「だから〜と言える」という論理展開ができるよう、過去問で練習を重ねることが大切です
社会:3分野を効率的に総復習する方法
歴史:年表で流れを掴み、因果関係で理解を深める
歴史は単なる年号暗記ではなく、「なぜその出来事が起きたのか」「その後どうなったのか」という流れの理解が求められます。
時代別の重要ポイント
- 古代(飛鳥〜奈良時代):聖徳太子の政治、大化の改新、奈良の大仏建立など、中央集権国家の形成過程を押さえましょう
- 中世(平安〜室町時代):平安貴族の文化、武士の台頭、鎌倉幕府の成立、室町時代の文化(金閣・銀閣)は写真とセットで覚えます
- 近世(安土桃山〜江戸時代):信長・秀吉・家康の三英傑の政策の違い、江戸幕府のしくみ(参勤交代・鎖国)、元禄文化と化政文化の比較が頻出です
- 近代(明治〜昭和初期):明治維新の改革内容、自由民権運動、日清・日露戦争、大正デモクラシー、昭和恐慌から戦争への流れは因果関係で整理しましょう
- 現代(戦後):日本国憲法の三大原則、高度経済成長、バブル経済とその崩壊は、現代社会とのつながりを意識して覚えます
年表の覚え方:時代の流れを可視化する
年号を丸暗記するのではなく、「年表シート」を活用して視覚的に時代の流れを整理しましょう。
- 大きな時代区分をまず押さえる:縄文→弥生→古墳→飛鳥→奈良→平安→鎌倉→室町→安土桃山→江戸→明治→大正→昭和→平成→令和
- 各時代のキーパーソンを書き込む:聖徳太子、藤原道長、源頼朝、足利義満など
- 重要な出来事を色分け:政治は青、文化は赤、戦争は黄色など、色で分類すると記憶に残りやすくなります
- 因果関係を矢印でつなぐ:「黒船来航→開国→尊王攘夷運動→大政奉還」のように、出来事のつながりを可視化します
語呂合わせで覚える重要年号
- 1192年(いい国つくろう)鎌倉幕府成立
- 1467年(人の世むなしい)応仁の乱
- 1853年(いやでござんす)黒船来航
- 1868年(いやろうや)明治維新
- 1945年(行く世は苦労)太平洋戦争終結
地理:地図とデータで位置と特徴を結びつける
地理は「場所」と「特徴」を結びつける作業。必ず地図帳を手元に置いて学習しましょう。
日本地理の攻略法
- 都道府県の位置と県庁所在地:白地図に何度も書き込んで、位置感覚を身につけます
- 山地・山脈・河川の位置:日本アルプス(飛騨・木曽・赤石)、信濃川・利根川などの主要河川は地図上で確認
- 平野と盆地:米どころの越後平野、野菜の関東平野、果物の盆地(山梨・長野)など、農産物と結びつけて覚えましょう
- 工業地帯・地域:京浜・中京・阪神・瀬戸内の四大工業地帯と、北関東・東海などの工業地域の位置と特徴(機械・化学など)を整理します
- 気候区分:日本海側(冬の降雪)、太平洋側(夏の降水量多い)、瀬戸内(雨が少ない)、中央高地(内陸性気候)の4つの特徴を押さえましょう
世界地理のポイント
- 六大陸と三大洋:アジア・ヨーロッパ・アフリカ・北アメリカ・南アメリカ・オセアニアと、太平洋・大西洋・インド洋の位置を確認
- 主要国の位置と特徴:アメリカ(IT・農業大国)、中国(人口・工業大国)、ブラジル(コーヒー・鉄鉱石)など、輸出品とセットで覚えます
- 時差の計算:日本を基準に、東に行くほど進む、西に行くほど遅れることを理解し、15度で1時間の時差という公式を使いこなしましょう
地図問題の対策:縮尺と地図記号を制する
入試では地形図の読み取り問題がよく出題されます。
- 縮尺の計算:2万5千分の1の地図で4cmなら実際の距離は1km(25000×4cm÷100000)という計算パターンを練習
- 等高線の読み取り:線が密集しているほど急斜面、谷は等高線が山頂側に曲がる、尾根は谷側に曲がるというルールを覚えましょう
- 地図記号の暗記:田・畑・果樹園、学校・寺院・神社、工場・郵便局など、頻出の地図記号30個は確実に覚えます
公民:憲法と政治経済のしくみを整理する
公民は暗記すべき用語が多い一方、しくみの理解が求められる分野です。
憲法の三大原則
- 国民主権:主権者は国民であり、選挙で代表者を選ぶ民主主義の基本を理解しましょう
- 基本的人権の尊重:自由権・平等権・社会権・参政権・請求権の5つの権利を覚えます
- 平和主義:憲法第9条の戦争放棄と、自衛隊の位置づけは時事とも関連して出題されやすい分野です
三権分立のしくみ
- 立法(国会):衆議院と参議院の違い(任期、解散の有無、優越権)を表で整理しましょう
- 行政(内閣):内閣総理大臣の選出方法、内閣の仕事(予算案作成・条約締結など)を押さえます
- 司法(裁判所):三審制、最高裁判所の違憲立法審査権は頻出です
経済のしくみ
- 需要と供給:価格が上がると供給が増え需要が減る、という基本的な関係を理解しましょう
- 税金の種類:直接税(所得税・法人税)と間接税(消費税・酒税)の違いを覚えます
- 財政と金融:国の予算のしくみ、日本銀行の役割(お札の発行、金融政策)は図解で整理すると分かりやすくなります
時事・用語の簡潔暗記法
公民は時事問題と結びつきやすい分野です。2024年から2025年にかけての重要トピックを押さえましょう。
- 持続可能な開発目標(SDGs):17の目標のうち、貧困・飢餓・教育・気候変動・海洋資源など主要なものを覚えます
- エネルギー問題:再生可能エネルギー(太陽光・風力)の普及、原子力発電の課題など
- 少子高齢化:年金・医療・介護の社会保障制度と、生産年齢人口の減少という課題を理解しましょう
- 国際情勢:G7・G20、安全保障理事会、気候変動に関する国際会議(COP)など、主要な国際組織と会議を押さえます
現代社会で今年狙われそうな例題
【例題】次の文章を読んで、問いに答えなさい。
日本では少子高齢化が進み、2024年時点で65歳以上の高齢者が全人口の約29%を占めています。この現象により、(あ)制度を支える現役世代の負担が増加し、医療費や介護費用の増大が社会問題となっています。政府は、働く高齢者を増やすため、定年延長や(い)の制度を整備しています。
問1:文中の(あ)に当てはまる、高齢者の生活を支える公的な制度の名称を答えなさい。
問2:文中の(い)に当てはまる、定年後も仕事を続けられるようにする制度の名称を答えなさい。
問3:少子高齢化が進むことで生じる経済的な問題を1つ、簡潔に説明しなさい。
【解答と解説】
問1:年金制度(または社会保障制度)
解説:日本の年金制度は、現役世代が納める保険料で高齢者の年金を支える「世代間扶養」の仕組みです。少子高齢化により現役世代が減ると、制度を維持するのが難しくなります。
問2:継続雇用制度(または再雇用制度、定年延長)
解説:高年齢者雇用安定法により、企業は65歳までの雇用確保が義務付けられています。定年後も働ける環境を整備することで、労働力不足の解消と高齢者の生活安定を目指しています。
問3:(例)労働人口が減少することで、経済成長が鈍化し、税収が減少する。一方で社会保障費は増大するため、国の財政が悪化する。
解説:少子高齢化は経済に多面的な影響を及ぼします。生産年齢人口(15〜64歳)の減少により労働力不足が深刻化し、GDPの伸びが鈍化します。同時に、年金・医療・介護などの社会保障費は増え続けるため、現役世代の税負担や保険料負担が重くなるという構造的な問題があります。
プロの個別指導で直前期を乗り切る
ここまで、直前期の理科と社会の対策方法をお伝えしてきましたが、「うちの子にはどの方法が合っているのかわからない」「時間がなくて不安」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
中学受験特化個別指導予備校INSPIRE ACADEMYでは、直前期の個別指導対策も実施しています。
- 志望校の出題傾向に完全特化した対策:過去問分析に基づき、お子さんが本番で解くべき問題を厳選して指導します
- 弱点単元の集中克服:限られた時間の中で、最も効果が出る分野に絞って対策を進めます
- 暗記の定着をサポート:お子さんに合った暗記法を見つけ、効率的に知識を定着させるコーチングを行います
- メンタルサポートも充実:直前期の不安を解消し、本番で実力を発揮できるよう、精神面もサポートします
入試直前のこの時期だからこそ、プロの指導で最短ルートを進みませんか?無料相談も受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。
まとめ:直前期は理科と社会が合否を分ける
中学受験の直前期、理科と社会は「最後まで伸ばせる科目」であり、合否を左右する重要な得点源です。
直前期の理科と社会で押さえるべきポイント
- 暗記分野(生物・地学、地理、歴史)は毎日少しずつ触れて定着させる
- 計算・思考問題(力学・電気、公民のしくみ)はパターン演習で解法を身につける
- 過去問分析で志望校の出題傾向を掴み、重点分野に時間を集中させる
- 時事問題は直前1週間で総まとめし、最新の知識を本番に投入する
- 必要に応じてプロの個別指導を活用し、最短ルートで得点力を高める
残された時間は限られていますが、正しい方法で集中して取り組めば、理科と社会は必ず得点が伸びます。お子さんの頑張りを信じて、保護者の皆さんも温かくサポートしてあげてください。
本番で実力を発揮し、志望校合格を掴み取れるよう、心から応援しています!
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