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中学受験で「学校の宿題」と「塾の宿題」どちらを優先すべきか
〜両立のための戦略と実践法〜
はじめに
中学受験を目指す小学生にとって、日々の学習は「学校」と「塾」の二本立てになります。
学校では国語・算数・理科・社会の基礎を学び、生活習慣や集団行動のルールも身につけます。一方、塾や予備校では志望校の入試傾向に合わせた高度な問題演習や、スピードと正確さを求められる実戦的なトレーニングが行われます。
しかし、両者から出される宿題量は決して少なくありません。学校の宿題は毎日、塾の宿題は授業ごとにまとまった量が課され、さらに模試や過去問演習が加わると、時間的にも精神的にも大きな負担となります。
では、この二つの宿題をどう優先すべきなのでしょうか。

小学校の宿題の役割と特徴
学校の宿題は、授業で学んだ内容の定着を目的としています。計算ドリルや漢字練習、音読、簡単なプリントなど、基礎学力を固めるための課題が中心です。
この宿題をおろそかにすると、学校の授業についていけなくなり、基礎力が揺らぎます。さらに、学校の先生との信頼関係や生活態度の評価にも影響します。
- メリット
- 基礎学力の維持・強化
- 学校生活での評価向上
- 学習習慣の安定化
- デメリット
- 受験レベルの問題演習には直結しない場合がある
- 量は少なくても毎日必ず発生するため、時間を圧迫する
- 先生に怒られたり周りからだらしのないやつとしてレッテルを張られてしまう。
塾・予備校の宿題の役割と特徴
塾の宿題は、授業で扱った内容を深く理解し、入試問題に対応できる力を養うためのものです。難易度は学校より高く、応用力や思考力を問う問題が多く出されます。
また、塾のカリキュラムは入試日から逆算されて組まれているため、宿題をこなさないと次回授業の理解度が下がり、学習の遅れが積み重なります。
- メリット
- 志望校対策に直結
- 応用力・スピード・正確性の向上
- 模試や過去問演習との連動性が高い
- デメリット
- 量が多く、時間的負担が大きい
- 難易度が高く、理解に時間がかかる
優先順位の基本方針
結論から言えば、**原則は「学校の宿題を先に終わらせ、その後で塾の宿題に取り組む」**です。
理由は以下の通りです。
- 学校の宿題は期限が短く、未提出の影響が大きい
提出しないと先生やクラスメイトとの関係に悪影響が出る可能性があります。 - 基礎力は受験勉強の土台
学校の宿題で扱う基礎事項が身についていないと、塾の応用問題も解けません。 - 塾の宿題は計画的に分割できる
量は多いですが、日割りで進めることで負担を分散できます。
例外的に塾の宿題を優先すべきケース
ただし、常に学校の宿題が先とは限りません。以下のような場合は塾の宿題を優先する判断も必要です。
- 模試や過去問演習の直前で、弱点補強が急務なとき
- 塾の授業で扱った内容をすぐ復習しないと忘れてしまうとき
- 宿題の一部が次回授業の理解に直結しているとき
このような場合は、学校の宿題を最低限にとどめ、塾の課題を優先します。
ただし、学校の宿題を完全に放置するのは避け、提出期限までになんとか終わらせる工夫が必要です。
両立のための時間管理術
1. 宿題の全体量を「見える化」する
毎日、学校と塾の宿題を一覧にして、所要時間を見積もります。
「今日は合計で2時間必要」など、全体像を把握することで計画が立てやすくなります。
2. 優先順位を毎日更新する
その日の授業内容や翌日の予定に応じて、優先度を柔軟に変えます。
固定的なルールよりも、状況に応じた判断が重要です。
3. 勉強テクニックを活用
ポモドーロ・テクニックなど25分集中+5分休憩を繰り返すことで、集中力を維持しやすくなります。
特に塾の難しい宿題に取り組むときに効果的です。
4. 「すき間時間」を生かす
通学時間や待ち時間に暗記カードや漢字練習を行い、机に向かう時間を応用問題に充てます。
親のサポートの重要性
中学受験は子どもだけでなく、家庭全体のプロジェクトです。
親ができるサポートは以下の通りです。
- 宿題の進捗を一緒に確認する
- 学習環境を整える(静かな場所、必要な文具の準備)
- 達成感を感じられる声かけをする
- 無理なスケジュールになっていないか見直す
ただし宿題を代わりにやるなど本質ではないサポートはやめましょう。
心理的負担を減らす工夫
- 完璧を求めすぎない
- 「今日はここまでできた」という達成感を重視
- 模試やテストの結果だけでなく、努力の過程を評価する
まとめ
- 基本は 学校の宿題 → 塾の宿題 の順で取り組む
- ただし模試前や重要単元の直後は塾の宿題を優先する柔軟性も必要
- 時間管理と親のサポートが両立のカギ
- 心理的負担を減らす工夫で長期戦を乗り切る
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