中学受験で親がやってはいけないことまとめ【中学受験NG集】

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【中学受験NG集】


中学受験で親がやってはいけないことまとめ

「中学受験は親子の受験」とよく言われます。
確かに、受験を実際に戦うのは子どもですが、その裏側で支える保護者の存在はとても大きな意味を持ちます。小学生はまだ自己管理が十分にできない年齢であり、学習計画を立てたり、モチベーションを維持したりするのは難しいもの。だからこそ、親のサポートは欠かせません。

しかし一方で、「良かれと思ってやったこと」が子どものやる気を奪ったり、勉強への姿勢を歪めてしまうこともあります。受験のサポートはバランスが大切で、やりすぎも放置しすぎも失敗の原因となり得るのです。

ここでは、中学受験を控える家庭で親がやってはいけないことを整理して紹介します。


1. 感情的に叱りつける

成績が思うように上がらなかったり、宿題を忘れてしまったりすると、つい強く叱ってしまうことはありませんか?
一時的には叱られたショックや恐怖感で机に向かうかもしれませんが、それは「怒られないための勉強」であり、長続きしません。

叱責が繰り返されると、子どもは「どうせ怒られる」と投げやりになったり、「勉強=嫌なもの」と刷り込まれてしまったりします。最終的に自分から学ぶ姿勢を失ってしまうことも少なくありません。

もちろん、ルールを守らないときに注意すること自体は必要です。ただし、感情をぶつけるのではなく、冷静に「どうして必要なのか」を伝えることが大切です。


2. 子どもに無関心すぎる

最近増えてきているのがこのパターン「勉強は子どもが自分でやるもの」「中学受験とはいえ親が口出し過ぎるのは良くないと聞いた」都合よく解釈し完全に突き放してしまうことが多々あります。
もちろんすべてを親がコントロールすることはよくありませんし、思い通りに行かなかったら叱りたくもなりますから仕方のない面もありますが、大前提として小学生はまだスケジュール管理や教材整理が得意ではありません。宿題を忘れたり、テキストを失くしたりすることも日常茶飯事です。

放置してしまうと、学習の遅れが積み重なり、取り返しがつかなくなるケースもあります。
かといって、過度に干渉するのも逆効果。大切なのは「必要なサポートをしつつ、子どもが自分でやれる範囲を広げていく」ことです。

親子の受験と言われる所以はそのあたりにあります。


3. 他の子と比較する

これもかなりNGなパターン。よそはよそ!うちはうち!ではありませんが子供は意外とプライドがあり誰かと比較されるのを嫌がります。

「近所の〇〇君はもうこんな問題が解けるらしいよ」
「いとこの△△ちゃんは有名校に合格した」

と競争意識を煽ろうと何気なく口にしたこのような言葉が子供には大ダメージになってしまうこともしばしば。兄弟がいる家庭では要注意でお兄ちゃんはできたのに何であんたはできないの!などという言葉は絶対NGです。

こうした比較の言葉は、子どもの心に深い傷を残すことがあります。大人でも他人と比べられるのは嫌なもの。小学生ならなおさらです。

比較され続けると、子どもは劣等感を抱き、努力する意欲を失ってしまいます。親の役割はプレッシャーをかけることではなく、安心できる環境をつくることです。他の子との比較ではなく、「昨日の自分」と比べて成長を認めてあげましょう。


4. 何でもかんでも管理しすぎる

さっきスケジュール管理や教材整理をしろって言ったじゃないか!矛盾している!と切れ気味の皆様、落ち着いてください。物事はゼロイチではないということです。

「宿題はやったの?」「次はこれを解いて」など、細かく口を出しすぎると、子どもは“管理されないと勉強できない子”になってしまいます。

確かに、やるべきことを指示すれば効率よく進むように見えるかもしれません。しかし、それでは主体性が育ちません。中学以降、親が手を放した途端に勉強が止まってしまうことにもつながります。

勉強は一生続くもの。小学生のうちから、自分で計画を立て、試行錯誤しながら取り組む経験を積ませることが大切です。親は「最低限のサポート」にとどめ、信じて任せる姿勢も必要です。

試験の復習がおろそかになっているな、授業の予習をやらないと次の授業で理解できないだろうけど予習出来ていないな。と思った時そっと助け舟を出してやりましょう。


5. 家で何でも教えてしまう

子どもが「ここがわからない」と聞いてきたとき、つい親が横について教えてしまうことはありませんか?
簡単な問題なら一緒に考えても構いませんが、受験問題には独特の解法や思考過程があり、下手に教えると混乱を招くことがあります。

特に算数の分野はクセが強く、方程式での計算になれている大人が中学受験のやり方に沿わない方法で教えてしまうと子供は大混乱してしまします。

他の科目でも、親が塾と違う解き方を教えてしまうと、塾の先生が子どもの理解度を正確に把握できなくなります。結果として指導が的外れになることも。

「分からないところは塾で質問する」という習慣をつけることが、子どもの自立につながります。親はあくまで“ヒントを出す人”に留まりましょう。

どうしても親が手を出して教えたいんだという方はご自身もしっかり中学受験勉強をしてください。


6. 成績に神経質になりすぎる

模試やテストの結果が返ってくると、つい細かくチェックして「ここがダメ」「また間違えた」と言いたくなります。
しかし、一番気にしているのは他でもない子ども本人です。

何度も指摘されれば「どうせ自分はできない」と思い込み、勉強への意欲を失います。大事なのは、失敗を責めるのではなく「ここが弱点だと分かったね。次に活かそう」と前向きに声をかけること。結果よりも過程に注目し、努力を認めることが次の頑張りにつながります。

あまり強く指摘し続けると子供はカンニングしたり、目先のテストだけをうまく乗り越えるため算数の問題なのに丸暗記したりと小手先のことばかり考えるようになってしまいます。


7. 志望校を親が決めてしまう

「どうせなら有名校に」「偏差値の高い学校でなければ意味がない」
そんな思いから、親が志望校を主導で決めてしまうケースもあります。

しかし、実際に通うのは子ども自身。本人の意思が伴わない学校選びは、受験勉強のモチベーションを下げ、入学後の学校生活に悪影響を及ぼすこともあります。

もちろん現実的な学力とのバランスは必要ですが、最終的には「親子で納得できる学校」を一緒に探すことが大切です。

子供がひとりで学校を決めることができないのも中学受験ではまた当然のことです。どうしても行かせたい学校があるならそう思えるように誘導してあげてください。私の行かせたい学校に間違いはないんだから黙って従ってればいいお金を出すのは親だという姿勢でいては子供はモチベーションを保つことができません。


8. ネガティブな声掛け

「まだできてないの?」
「その点数じゃ合格は無理だよ」

こうした言葉は、子どもの自信を大きく奪ってしまいます。受験期はただでさえ不安や緊張を抱えている時期。親の何気ない一言が心を折ることもあります。

逆に、ポジティブな声掛けは強力なサポートになります。「よく頑張ってるね」「昨日よりできるようになったね」と、努力や過程を認める言葉をかけてあげましょう。


9. 勉強時間に固執する

「周りは毎日4時間やってるらしいから、うちは6時間」
こうして勉強時間だけを増やしても効果は上がりません。

むしろ睡眠を削ってまで勉強すると集中力が落ち、効率は下がります。時間よりも「どのように取り組むか」が重要です。短時間でも集中して質の高い学習ができれば十分に成果は出ます。

ましてや小学生は成長期です。睡眠は脳の成長においても欠かせません。脳みそが小さいまま大人になれば処理能力が低く困った大人になってしまいます。かならず睡眠時間は確保しましょう。


10. 過度なプレッシャーを与える言葉

「必ず合格しなきゃダメ」
「大丈夫?ほんとにできるの?」

これらの言葉は、励ましのつもりでもプレッシャーになってしまいます。子どもは「失敗は許されない」と思い込み、試験本番で力を出せなくなることも。

親の言葉は想像以上に子どもに影響します。不安をあおるのではなく、「応援しているよ」「努力を見ているよ」という安心感を与えることが大切です。


まとめ

中学受験は、子どもにとっても親にとっても大きな挑戦です。
しかし、「合格させたい」という思いが強すぎると、つい感情的になったり、管理しすぎたり、子どもを追い詰める行動に走ってしまいがちです。

親の役割は“監督”ではなく“伴走者”。
勉強の成果を細かく管理するのではなく、精神的な支えとなり、子どもが自分の力で走り抜けられるように寄り添うことが何よりも大切です。

もし失敗しても、それまで積み重ねた努力は決して無駄にはなりません。
中学受験を通して得た「努力する力」「支え合う経験」は、将来にわたって子どもの力となるでしょう。

親子で一緒に挑むからこそ、やってはいけない行動を避け、信頼と安心を育みながら受験期を乗り越えていきましょう。


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