中学受験で親が教えてはいけない

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中学受験で親が教えてはいけない—まれに耳にするこの言葉に、不安や疑問を感じる保護者の方は多いでしょう。なぜ教えちゃいけないのかいう声も頻繁に聞かれます。確かに、親が勉強を教えることができるのであれば、教えた方が良いとも言えるでしょう。この親が教えてはいけないという指摘には、一定の根拠があります。この記事では、その背景や親が教える際の注意点、そして最終的にどのように親が関わるべきかについて考えてみましょう。

親が教えるべきでないと言われる根拠とは?

まず、「親が教えてはいけない」と言われる理由について考えてみます。いくつかのポイントが挙げられます。

  1. 塾の教え方と異なる説明をしてしまい混乱を招く
    中学受験塾は、長年の経験と研究に基づいた指導法を用いています。親がその方法を理解していないまま、別の解き方を教えてしまうと、子どもが混乱することがあります。特に算数では、問題を解くための手法が決まっていることが多く、異なる方法で教えるとお子さんが迷ってしまうことがあるのです。つるかめ算など中学受験でしか使わない算数特有のテクニックがありそれをもっと効率的なやり方をしようと教えてしまうと子供が混乱しかえって理解が浅くなってしまいます。
  2. 親子の関係が悪化するリスク
    勉強を教える際、親子間で衝突が起こりやすいことも一因です。時になんでわからないの?と親が感情的になってしまうと、子どもは萎縮し、勉強自体を嫌いになる可能性があります。勉強の場が親子喧嘩の原因となり、結果的にお子さんの学力向上が妨げられることも少なくありません。
  3. お子さん自身の自立心が育たない
    親がいつも隣で教えていると、お子さんは自分で考える力を育む機会を失うかもしれません。自ら問題に取り組み、失敗や試行錯誤を通じて学ぶことが、長期的な学力向上には欠かせない要素です。親が常にサポートしすぎると、受験生としての自立心が育たない可能性があります。また中学受験では付きっきりで教えられたとしてもその先の勉強を教えるのはかなり困難です。親としか一緒に勉強しないという習慣がついてしまうと進度の早い中高一貫で落ちこぼれて深海魚となってしまいます。

親が教える際に注意すべきポイント

とはいえ、親が全く教えてはいけないというわけではありません。むしろ、適切なサポートを行うことでお子さんの成績向上に貢献できる場面も多いです。ただし、その際にはいくつかの注意点があります。

  1. 塾の方針に合わせる
    親が教える際、最も重要なのは塾の教え方に合わせることです。異なる方法や解き方を教えてしまうと、お子さんが混乱する可能性があります。たとえば、算数で方程式的な解き方をしてしまうと、塾で習った方法と食い違いが生じることがあります。親としては、塾やテキストの考え方に寄り添い、あくまで補助的な役割に徹することが大切です。子供が一人で完璧に予習復習をこなすことは難しいため親のサポートは必要にはなります。
  2. お子さんの意見を尊重する
    勉強を教える際、「なんでこんな簡単なことがわからないの?」という気持ちが湧くことがあるかもしれません。しかし、子どもにとっては難しいこともあります。親としては、お子さんの考えを聞き出し、どこでつまずいているのかを一緒に探る姿勢が求められます。頭ごなしに教えるのではなく、お子さんと対話しながら進めることで、理解が深まります。
  3. お手本を示す
    算数や理科などでは、親が問題を解く姿を見せることも有効です。ただし、暗算や省略して解くのではなく、丁寧に一つ一つのステップを示しましょう。子どもは親のやり方を模倣しようとするため、親がお手本を示すことで、正しい解法を身につけることができます。

結局親はどうしたらいいの?

「親が教えてはいけない」という言葉の背景には、親子間の衝突を避けたいという意図がある場合が多いです。どうしても親が教えると喧嘩になってしまう場合は、塾や家庭教師に任せるのも一つの手です。個別指導塾や家庭教師を利用することで、専門的な指導を受けながら親子関係を良好に保つことができます。親子関係は塾に関係ないだろうと思われがちですが案外親の逆鱗に触れ中学受験塾をやめさせてしまう親もいます。そうなると困るのは塾側なので塾としてはあまり親には干渉せず、塾に任せてほしいと思うわけです。

親は学習管理に徹するという方法

親は学習管理に徹するという方法もあります。塾の宿題を終わらせたか、確認テストの勉強ができているかをチェックする役割を果たし、勉強そのものの指導は専門家に任せるというアプローチです。こうすることで、親子喧嘩を避けつつ、受験に向けた学習のペースを維持できます。

中学受験はまだ子供なので完全に放っておくことは難しいです。程よい距離感を保ち子供を信頼しながらもよいサポートをすることが必要になります。

各家庭に合った学習スタイルを見つける

最終的には、各家庭ごとに最適な学習スタイルを見つけることが重要です。「ゲームは絶対に禁止」「夜は勉強しない」などの一般的なアドバイスが必ずしもすべてのお子さんに当てはまるわけではありません。お子さんの性格や生活リズム、家庭の状況に応じて、柔軟に対応することが大切です。

中学受験は、親にとっても大きな試練です。お子さんの成績だけでなく、親子関係や家庭全体の雰囲気にも気を配りながら、サポートの仕方を模索していきましょう。

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