中学受験と大学受験、どちらが大変？

中学受験と大学受験、どちらが大変？

中学受験と大学受験、どちらが大変なのでしょうか？この疑問に対し、様々な観点から比較してみましょう。

1. 学習範囲・勉強の難しさ

大学受験では、大学・学部によって異なるものの、非常に広範な範囲を短期間で習得する必要があります。しかし、大学受験用の参考書は非常に豊富で、自分の学力や大学の出題傾向に合ったものを選ぶことができます。独学で志望校に合格する人もいます。

中学受験は、学習範囲が学校によって全く異なり、志望校の過去問を見ながらどの内容をどこまで掘り下げて勉強するか判断するしかありません。小学校で習うことが出るわけではなく、問題集や参考書も大学受験ほど豊富ではありません。ご家庭だけでの勉強には限界があり、どうしても塾頼みになります。また小学校では基本的に地元の中学に進むことを前提としたカリキュラムが組まれているため受験勉強をしません。学校の先生も当然受験のことなんて何も知りません。なので学校で相談ということもできません。高校受験や大学受験は受験が前提になっているため学校でもある程度のことができますが小学校はそうなっていないため塾に行くしかないのです。

2. 英語で苦労する中学受験組

中学受験組で大学受験に苦労する人には、英語の勉強をおろそかにしたという共通点があります。中学受験では英語が受験科目にないため、英語の学習を中断する家庭も少なくありません。これに対し、高校受験組は英語が受験科目に含まれているため、中学時代から英語力を強化する機会があります。そのため、最難関高校の受験組の英語力はすでに高く、中学受験組に比べて有利です。

3. 倍率

中学受験は近年非常に人気が高く、特に首都圏では倍率が高まっています。大学受験では、一つの大学でも複数の受験方法があることが一般的で、多様な受験方法によって倍率に大きな差が生じます。ただし、倍率は中学・大学ともに学校によって大きく異なるため、一概にはどちらが大変とは言えません。

中学受験は基本的に首都圏に住んでいなければ選択することさえできません。子供を一人暮らしさせるわけにはいきませんからね。大学受験は全国から受験にきて一人暮らしも当たり前なので倍率で見れば上がるでしょう。

4. 科目数

大学受験の場合、国公立大学では共通テストで5教科7科目の受験が一般的であり、さらに2次試験対策も必要です。ただし私大に限れば3教科で済むため楽になります。一方、中学受験では「国語」「算数」「理科」「社会」の4科目をベースに、2科目・3科目のみの学校もあります。科目数は少ないものの、それぞれの学校に合った対策が求められます。

5. 中学受験の根本的な違い

中学受験は高校受験・大学受験と根本的に違い、小学校で習わない内容も多く出題されます。そのため、小学校での学習とは違う対策が必要です。中学受験では塾のカリキュラムを3年間かけて学ぶため、対策は長期間に及びます。

6. 偏差値

中学校の偏差値は、受験する生徒のレベルが高いため低く出やすい傾向があります。一方で大学受験では偏差値が高く出ることもあります。中学受験と大学受験で偏差値の出方は異なりますが、それぞれの難易度に直結する要素の一つです。

7. 選択肢の幅

中学は義務教育であり、受験に失敗した場合でも公立中学へ進学します。一方、大学受験はさまざまな受験方法があり、浪人も可能です。大学受験の方が受験のチャンスや選択肢に幅があります。

8. 家族の関わり

中学受験は家族の受験とも言われるほど親の関与が大きいです。家族が志望校の決定や勉強をサポートすることが多く、親にも負担がかかります。大学受験は基本的に本人が自主的に頑張るものであり、親の関与は中学受験ほどではありません。

9. ライバル

中学受験のライバルは基本的に同じ都道府県内の小学生ですが、大学受験のライバルは全国の受験生です。大学受験では現役の高校3年生だけでなく既卒生も含まれるため、競争は激しくなります。

結論：中学受験と大学受験はどちらも大変

異なる観点から中学受験と大学受験を比較すると、それぞれ異なる理由で大変であることが分かります。どちらが大変かは選ぶ学校や個人によりますが、絶対にどちらかが大変とは言えません。どちらの受験も、それぞれのチャレンジとサポートが必要です。