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中学受験における歴史学習のコツと親子でできるサポート方法
中学受験の歴史学習と地理の関連性
近年の中学入試では、歴史だけでなく地理の知識を組み合わせた問題が増加しています。ただ単に年号やキーワードを暗記するだけでは、十分な得点を取ることが難しくなってきているのです。そのため、受験生の中には歴史を苦手科目と感じる子も少なくありません。特に、一度の授業で多くの情報を覚えなければならないため、授業後の復習が重要になってきます。

親子で一緒にできる歴史の復習方法
授業で学んだ内容をしっかりと定着させるためには、授業後の復習が不可欠です。ただし、教科書や参考書を黙読するだけでは、なかなか内容が頭に入らないことも多いです。そこでおすすめなのが、親子での「読み合わせ」です。
読み合わせの効果的な進め方:
- 一緒に読み上げ:一緒に教科書や参考書を読み上げて内容を把握します。これは授業で学んだことを思い出すのに役立ちます。一緒に読むので親も予習が必要なく負担が軽いです。
- 次に一問一答形式:読み終えたら一問一答形式で親が質問し、子どもが答える形で確認していきます。この過程で、重要なキーワードや事象を頭に定着させることができます。
- 説明を子どもにさせる:子どもが少しずつ内容を理解し始めたら、親が単語を提示し、その単語に関連する説明を子どもにさせるようにしましょう。これにより、暗記にとどまらず、応用力も養うことができます。
たとえば、「室町時代」の単元を学んだ際には、「征夷大将軍とは何か?」や「室町時代はいつから始まったか?」といった具体的な質問を投げかけます。最初は単語でしか答えられないこともありますが、これを繰り返すことで、だんだんと文章での説明ができるようになり、知識が深まります。
継続的な学習を支える工夫
忙しい日常の中で、毎週親子で時間を確保するのは簡単ではありません。他の科目の宿題やテスト対策など、やるべきことが多いためです。しかし、短時間でも効果的に学習を継続できるように、社会の読み合わせの時間を15〜30分程度とし、無理なく続けられる範囲で進めていくのが良いでしょう。たとえば、毎週決めた曜日の朝や夜の時間に15分程度を確保し、少しずつ学習を進めていくことが効果的です。
歴史を点で取らえず大まかな流れをつかんでから細部に進む
歴史学習において重要なのは、大きな時代の流れをつかむことです。各時代ごとの出来事や人物をただ覚えるのではなく、それらをつなげて理解することで、記憶に残りやすくなります。たとえば、時代区分を超えて問題が出題されることが多いため、まずは歴史の大まかな流れを骨組みとして捉え、そこに年号や人物の詳細な情報を付け加えていく方法が効果的です。
まず、平安時代から鎌倉時代への移行など、時代の変遷を理解したうえで、重要な出来事や登場人物を覚えていくと、知識が整理されやすくなります。
点で歴史を覚えようとするとスピードが遅くなります。また忘れたときなどに記憶を伝って思い出せたりしません。せっかく歴史的な分野はつながりがあるわけですからこれを生かさない手はありません。
エピソードで覚える歴史
歴史は膨大な知識を必要としますが、その中でもエピソードを加えることで、より効果的に覚えることができます。人間は体験を通じて学んだことを記憶に残しやすい性質がありますが、歴史は実際に体験できない過去の出来事です。そこで、歴史漫画や大河ドラマなどを通じて、疑似体験をすることで、より記憶に残りやすくなります。
例えば大河ドラマを視聴したり歴史漫画を読みましょう。そうすることで、その時代の登場人物の心情や背景を理解しやすくなります。歴史が単なる暗記物ではなく、物語として歴史を捉えることができます。またドラマが難しい子供でも漫画ならば手軽に取り組みやすく、気分転換にもなります。
知識をテーマごとにチェックする
ある程度の知識が身についてきたら、テーマごとにまとめて復習することが重要です。例えば、時代ごとの政治の変遷や都の移り変わり、文化や宗教といったテーマごとに整理して覚えることで、テストでも役立つ知識が身に付きます。
たとえば、平安時代から鎌倉時代への移行について学んだ際、政治的な実権者の変化を整理するだけでなく、文化や宗教の流れも合わせて理解することで、複雑な問題にも対応できる力が養われます。
正誤問題への対応力を高める
社会科のテストでは、正誤問題がよく出題されます。特に「間違っているものを選びなさい」という形式が多いです。この形式に慣れておくためにも、問題文をしっかりと読み、細かい部分まで理解する力を養う必要があります。
また、時には「正しいものを選びなさい」という問題も挟まれるため、焦らず冷静に問題に取り組む練習をしておくことが大切です。こうした力は、繰り返し問題を解くことで少しずつ身に付きます。
社会科でもひっかけ問題があります。ケアレスミスをしないようにしましょう。
音読で記憶に定着させる
国語の勉強で音読を取り入れることがあるように、歴史の学習でもテキストを音読することは非常に効果的です。音読することで、視覚だけでなく聴覚も使って記憶を定着させることができます。
音読を習慣にすることで、単なる暗記ではなく、内容を理解しながら学ぶことができ、長期的に記憶に残る力が身に付きます。
まとめ
歴史を苦手と感じる子どもたちは多いですが、適切な学習方法とサポートを行うことで、その苦手意識を克服することができます。親子での読み合わせやエピソードを取り入れた学習、さらに短時間でも継続的に取り組むことで、歴史の知識がしっかりと身についていくでしょう。