個別指導形式 東京渋谷世田谷 中学受験専門塾 INSPIRE ACADEMY
中学受験を目指す家庭にとって、どの塾を選ぶかは非常に重要な決断です。特に首都圏や関西で人気のあるSAPIXと全国展開する日能研は、多くの保護者と生徒にとって、よく比較される塾です。それぞれに特徴があり、どちらが合っているかはお子さんの学習スタイルや志望校によって異なります。この記事では、両塾の授業進度、費用、宿題量、保護者の負担、友人関係など、さまざまな観点から比較し、最適な塾選びのポイントを解説します。
授業進度:SAPIXは高速、日能研はじっくり
まず、両塾の授業進度に注目します。SAPIXはクラスの上位半分だけしか付いていけないスピードと言われるほど進度が速く、ハイレベルな授業が特徴です。難関校、特に首都圏の有名私立中学校を目指す生徒にとっては、SAPIXのスピード感が刺激的であり、学力向上につながることが多いです。御三家などの合格数ではSAPIXに分があり精鋭部隊をそろえる指導を行っています。当然デメリットとして進度が速い分、授業についていくためには復習が欠かせず、家庭学習の時間もしっかりと確保する必要があります。SAPIXだけでは勉強が追い付かず復習もしきれないためサポートで家庭教師をつけたりSAPIXの補助講座を受講するケースが多くあります。
一方、日能研は比較的ゆっくりとした進度で、一つ一つの内容を確実に定着させながら進んでいくスタイルです。特にコツコツと着実に学びたい生徒に向いており、中堅校から難関校を目指す生徒におすすめです。御三家などの最難関校を目指す場合、少し物足りなさを感じることもあるかもしれませんが、基礎を固めるには最適な環境です。クラス分けもありテストによって分類されます。下のクラスと上のクラスで棲み分けが出来ていますがテスト事に入れ替えがあるので先生の入れ替わりが激しいことが難点です。
費用面の比較:単純な授業料では日能研が安い
費用面では、SAPIXの授業料が日能研に比べて高く設定されています。例えば、2024年度の6年生の授業料は、SAPIXが66,000円/月に対し、日能研は47,520円/月です。しかし、授業料だけで判断するのは早計です。日能研の授業料にはテスト代や教材費が含まれていないため、これらの費用を加味すると、SAPIXとの差は小さくなります。日能研では、学習力育成テストや公開模試の受験料が別途かかり、結果としてトータルで見たときの費用負担は両塾で大きくは変わらないこともあります。
宿題の量:SAPIXは難問、日能研は少なめだが負担増加も
次に、宿題の量についてです。SAPIXでは授業の復習が中心で、宿題の量は多くはありません。しかし、難問が含まれることがあり、その際には親のサポートが必要になる場合があります。特に高度な問題に直面した時、家庭でのフォローが必要なことが多く、保護者の負担が増える傾向があります。
一方、日能研の宿題は比較的少なく、授業の内容を振り返る形で進められます。進度がゆっくりな分、宿題の量も少なく感じるかもしれませんが、学年が上がるとテストが増えるため、復習の負担が重くなることがあります。特に、テストの間違い直しや復習が重要で、これがきちんとできないと成績向上は難しいです。

保護者の負担:SAPIXは二人三脚、日能研は個別指導との併用が可能
保護者の負担についても両塾で違いがあります。SAPIXは「復習主義」を掲げており、家庭での学習が重視されます。保護者が生徒の得意・不得意を把握し、テキスト管理やテストの見直しをサポートする役割を果たすことが求められます。このため、共働きの家庭など時間が限られている場合には、SAPIX準拠の個別指導塾を併用するケースが多いです。
日能研では、SAPIXに比べて保護者の負担は軽いと言われていますが、テストの復習に割く時間が多くなるため、ここでのサポートが必要になります。日能研の関連個別指導塾「ユリウス」を併用することで、家庭での負担を軽減しながら効率的に学習を進めることも可能です。
どちらも小学生にとってはハードな勉強を強いられるため親御様の介入なしで子どもに任せておけるという進度スピードではありません。
塾内の友人関係:日能研は交流が盛ん、SAPIXは勉強中心
友人関係についても、SAPIXと日能研では違いがあります。SAPIXでは休み時間がほとんどなく、勉強に集中する環境が整っています。授業の合間に友人と交流する機会は少なく、またクラス替えが頻繁に行われるため、固定の友人を作りにくい傾向があります。
一方、日能研では休み時間がしっかりと確保されており、お弁当を食べる時間や休憩時間に友達と交流する機会があります。また、テストの成績だけでなく、他の要素も考慮してクラス編成が行われるため、同じメンバーと長く過ごすことができ、自然に友人関係が深まります。さらに、日能研では「こども会」や「卒塾式」といったイベントが行われ、これらのイベントが友人との交流を深めるきっかけとなっています。
まとめ:どちらの塾が最適かはお子さん次第
SAPIXと日能研、それぞれの強みと弱みが明確に分かれているため、どちらが最適かはお子さんの性格や学力、そして志望校によります。SAPIXは進度が速く、ハイレベルな授業を提供するため、難関校を目指す生徒や知的好奇心が旺盛な生徒に向いています。一方、日能研はじっくりと学ぶことができ、基礎をしっかりと固めたい生徒に適しています。
保護者としては、お子さんの特性に合わせて塾選びをすることが重要です。また、塾の費用だけでなく、宿題や復習、保護者のサポートがどれだけ必要かも考慮して、最適な塾を選ぶことが大切です。どちらの塾に通うにせよ、家庭での学習と塾のサポートが組み合わさることで、合格への道が開けるでしょう。