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中学受験の理科:後回しにされがちでも、合否を左右する重要な科目
中学受験では算数や国語の比重が大きいため、どうしても理科の勉強が後回しになりがちです。しかし、「理科が合否を分ける」と言われるほど、理科は受験において重要な役割を果たします。正しい勉強方法を実践すれば、苦手なお子さんでも点数を伸ばしやすい教科です。
理科の本質:暗記では乗り切れない科学的学問
理科は単なる暗記科目ではありません。その名前が示すように、さまざまな事象や現象について「なぜ」「どうして」を解明する学問です。興味関心が勉強の原動力になる教科であり、その特性を活かすことで、より深く理解できるようになります。
小学校理科との違い:中学受験理科の特徴
中学受験の理科は、小学校で習う基礎知識をベースにしつつも、入試問題としての応用が求められます。学校ごとに独自の出題方針があるため、見たことがない形式やテーマの問題に出くわすことも珍しくありません。ただ丸暗記してる子はいらないよという学校も多いのです。
理科は「暗記」だけでは不十分
理科が暗記科目として認識されがちな理由は、覚えることが多いからです。しかし、単純に覚えるだけでは対応できない問題が増えています。特に「化学」「物理」の範囲は計算やグラフ読み取りがメインになるため暗記では太刀打ちできません。
暗記だけでは対応できない理由
- 思考力・分析力が必要
グラフや表を読み取ったり、実験結果を基に論述する問題が増えています。ただの丸暗記では解けない、深い理解が必要です。 - 覚える内容が膨大
理科の範囲は広く、覚えるべき情報が多いため、効率的に学ぶ工夫が求められます。何を覚え、何を理解すれば良いのかを見極めることが重要です。
理科を得意にするための具体的な勉強法
1. 参考書と演習問題をセットで活用する
参考書を読むだけで終わらせるのはNG。読んだ内容を演習問題でアウトプットすることで、知識を定着させましょう。また、間違えた問題は解説を読んだ後、必ず解き直すことが大切です。
2. 図を活用して覚える
理科の知識は、文章だけでなく図と一緒に覚えることで、より効果的に身につきます。自分で図を描く練習をすると、さらに理解が深まるでしょう。

3. テーマごとに勉強法を変える
理科は「化学」「物理」「生物」「地学」の4分野に分かれています。それぞれ適した勉強法が異なるため、テーマごとにアプローチを変えることが重要です。
- 化学: 計算問題の練習を重ね、解き方をパターン化する。
- 物理: 法則や公式の意味を理解し、実際の現象と結びつける。
- 生物: 図やイラストを使い、構造や機能を覚える。
- 地学: 天体や地層の仕組みを具体的にイメージできるようにする。
よくある失敗例とその対処法
1. 暗記が必要なところと理解しなければならないところの区別がついていない。
前述の通り理科は暗記だけでは対応できません。「なぜそうなるのか」を考え、仕組みを理解しましょう。
一方で生物や地学の分野では単純暗記に近い分野も存在します。虫の目の形や天体の名前。そこに理由を求めても仕方ありません。ここは暗記が必要だな、ここは本質的な理解が必要だなということを理解させてあげましょう。
2. いきなり演習問題に取り組む
知識のインプットが不十分なまま演習問題に取り組むと、効率が悪くなります。まずは参考書などで基本を押さえた上で、演習問題に進むのが理想的です。
3. 間違えた問題を解き直さない
間違えた問題は、解説を読んだだけでは知識が定着しません。必ず解き直しを行い、次回同じ問題が出ても正解できる状態にしておきましょう。
理科が受験に与える影響
理科は、算数や国語よりも軽視されがちですが、受験の合否に大きな影響を与える科目です。人気校や難関校では、理科の正答率が80%以上求められる場合もあります。
一方で、理科は「短期間で成績を伸ばしやすい」という特徴もあります。興味を引き出し、正しい方法で勉強を進めれば、苦手なお子さんでも点数を上げることが可能です。
まとめ
中学受験の理科は単なる暗記ではなく、仕組みや背景を理解することが求められます。
- 理科の勉強は、インプットとアウトプットのバランスが重要です。
- 図や動画を活用することで、より深く理解できます。
- テーマごとの適切な勉強法で、効率よく学習を進めましょう。
正しい方法で学べば、理科はあなたにとって最も得点源になりやすい教科です。焦らずコツコツと、楽しみながら取り組んでみてください。