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【小6保護者必読】中学受験の過去問演習と秋からの勉強方法完全ガイド〜偏差値アップの最後の追い込み方法まで〜
秋を迎えた今、お子様の中学受験まであと数ヶ月となりました。この時期は親子ともに不安や焦りを感じやすい時期ですが、実は秋から冬にかけて大きく学力が伸びる可能性の高い重要な時期でもあります。
本記事では、中学受験の過去問演習の始め方から秋からの効果的な勉強方法、そして親としてどのようにお子様をサポートしていけばよいかまで、詳しく解説いたします。
1. 過去問演習はいつから始めるべき?
過去問開始の基本タイミング
過去問演習は小6の9月から始めるのが一般的とされています。
ただし、これはあくまで目安であり、基礎がしっかりと固まっていることが前提です。まだ単元学習が終わっていない状況で焦って過去問に取り組んでも、お子様の自信を失わせてしまう可能性があります。
基礎固めができていない場合は11月でも問題なし
11月からのスタートでも決して遅くありません。重要なのは、過去問に取り組む前に基礎をしっかりと固めることです。
早めのスタートが可能な場合
- 基礎がほぼ完成している
- 難関校を志望している
このような場合は、夏休みから過去問に挑戦することも効果的です。志望校の出題傾向を早めに把握することで、秋からの対策を有利に進められます。しかし実際に夏休みから過去問に挑戦する学校は第一志望になりえないケースがほとんど。あまり焦る必要はないでしょう。
第一志望校から始めない工夫
初めて過去問に取り組む際は、第二志望校から始めることをおすすめします。例えば、開成中が第一志望なら、海城中や栄東中などから取り組み、段階的にレベルアップしていく方法が効果的です。
2. 第一志望の過去問は何年分解くべき?
各志望度別の目安年数
第一志望校: 最低5年分、理想は10年分
第二志望校: 5年分
第三志望校以降: 3年分
科目別の重要度と年数
算数: 最重要科目として遅くても9月から開始
- 第一志望校: 10年分
- 第二志望校: 5年分
- 第三志望校以降: 3年分
国語: 第一志望校は10年分が目安
社会: 時事問題などを考慮し5年分が目安
理科: 5年分を目安
難関校を目指す場合
難関校をねらうなら、ライバルを圧倒するほどやり込んで差をつけることが重要です。特に麻布・武蔵・海城・鴎友などの良質な記述問題を出す学校では、10年分の演習が効果的とされています。
3. 冬になる前に過去問を消費しすぎないほうがいいのか?
過去問の計画的な使い方
この点は多くの保護者の方が気になるところです。冬前に過去問を消費しすぎることへの注意点があります:
- 直前期の演習材料の確保
- 1月の直前期には新しい過去問での実戦演習が必要
- 解いたことのない問題での緊張感のある演習が重要
- 解き直しの重要性
- 同じ年度の問題を時間をおいて2回以上演習することが効果的
- 1回目と2回目で理解度の変化を確認できる
- 段階的な難易度調整
- 秋は比較的易しい年度から始める
- 冬以降により難しい年度に挑戦する計画性が大切
おすすめの進め方
9〜11月: 各校3〜5年分を1周目として実施
12月〜1月: 残りの年度の1周目 + 既習年度の2周目を実施
4. 苦手科目への対処法
秋からの苦手科目克服戦略
秋以降の苦手科目対策は選択と集中が重要です。
1. 苦手分野の優先順位付け
- 志望校の頻出分野で苦手な単元を最優先
- 模試や過去問で「頻出かつ苦手」な単元をリストアップ
- すべてを網羅しようとせず、効果の高い分野に絞る
2. 11月までを克服の目安とする
苦手分野の克服は11月までを目安としましょう。それ以降はある程度の諦めが肝心。入試科目で苦手範囲の出題が少ない学校や、理社が苦手なら理社の配点が低い学校(逆ならば強みとして配点高の学校)を受けるなど柔軟な対応をしましょう。
3. 得意分野を伸ばす戦略も重要
完全に苦手科目にとらわれるのではなく、得意な単元をさらに伸ばすことで総合点をアップさせる戦略も効果的です。
4. 基礎に立ち返る勇気
苦手分野については、4年生や5年生の内容まで遡って基礎を固め直すことも必要です。ただし、6年秋以降は時間が限られているため、最重要ポイントに絞った復習が大切です。
5. 受験に向けて子供のメンタルをどう維持するか
親ができる「心の支え」になる声かけ
1. 結果ではなく”努力”を認める
❌「なんでこんなミスしたの?」
⭕「点数は低かったけど、毎日ちゃんと過去問に取り組んでて偉いね」
結果に一喜一憂せず、プロセスを見てあげる姿勢が最も重要です。
2. 比較ではなく”成長”を伝える
❌他の子との比較
⭕「前よりミスが減ってきたね」「集中できる時間が長くなったね」
本人の変化を肯定的に伝えることで、自信を育てることができます。
3. 「親の安心感」を与える
「もしだめでも大丈夫。あなたの頑張りは全部知ってるよ」
子どもは親の不安を敏感に察知します。親がどっしり構えることが、最大の支えになります。
メンタルを支える環境作り
- 生活習慣を安定させる: 食事・睡眠のリズムが乱れると集中力も低下
- 勉強以外の話も大切にする: 趣味や雑談の時間も”親子の潤滑油”
- 模試や過去問の振り返りは一緒に: 責めるのではなく、「どうすれば次に活かせるか」を一緒に考える
親自身のセルフケアも重要
- 不安を吐き出す相手を持つ: 同じ境遇の保護者同士で話すことで安心感が得られます
- SNSとの付き合い方を考える: 他の子の成功例ばかり見て焦るなら、距離を置くことも必要
- 完璧な親を目指さない: 60点でも十分です
6. 受験校を決めるのはいつの模試を参考にすればいいか
受験校決定のタイムライン
最終確定: 6年生の12月
仮確定: 6年生の7月
おおよその志望校: 新6年生(5年生)の2月
模試結果の見方と活用時期
6年生秋の模試が最も重要
9月〜11月の模試結果が受験校決定の重要な判断材料となります。
- 9月: 過去問演習開始に合わせた志望校の絞り込み
- 10月〜11月: より具体的な受験校の決定
- 12月: 最終調整
注意すべきポイント
持ち偏差値マイナス10の学校も検討することが推奨されています。6年秋は志望校決定期であり、「模試で下がることもある」と想定した安全策も必要です。
合否判定の信頼度
6年生後半の模試からより確度の高い判定が可能になります。特に11月以降の模試結果を重視して最終的な受験校を決定しましょう。
7. 焦りもある中で睡眠時間はどれくらい確保するべきか
理想的な睡眠時間
小6の理想睡眠時間: 8〜9時間
受験直前期の最低ライン: 8時間
どんなに忙しくても: 6〜7時間
睡眠と学習効果の関係
実際の体験談によると、睡眠時間が8時間以上になった1月下旬からは学習効率が劇的に向上したとの報告があります:
睡眠不足時の正答率: 国語90%、算数70%、理科90%、社会70%
十分な睡眠後の正答率: 全教科90%
生活リズムを整えるコツ
1. 早く寝かせるより、早く起こす
夜に早く寝るよう説得するより、朝早く起こすほうが効果的です。
2. 起床と同時に日光浴
起床と同時に日光に当たることで体内時計をリセットできます。カーテンを開けて朝日を浴び、可能であれば5分ほどベランダに出ることが効果的です。
3. 日中の運動を取り入れる
15分でも良いので、日光を浴びながら体を動かすことで、夜の熟睡につながります。
受験日1週間前までの調整
遅くとも受験日1週間前までに早寝早起きの習慣をつけておくことが重要です。試験時間中に脳の活性をピークに持っていくためには、普段からの生活リズムが決定的に重要になります。
8. 秋からの偏差値アップ戦略
小6秋から偏差値5〜10アップの方法
1. 基礎問題の徹底的な見直し
6年頭から夏期志望校別特訓までに習った全ての問題を単元毎にもう一度やり直すことが効果的です
2. 過去問と本番力の強化
過去問・模試・通常授業の三重のタスクを効率的にこなすことが求められます。時間は極端に不足するため、優先順位の明確化が重要です。
3. インプットよりアウトプットを重視
秋以降は新しい知識を詰め込むより、既習内容のアウトプット練習に重点を置くことが効果的です。
現実的な目標設定
小6秋以降からなら、3ヶ月で5〜10ポイントアップが現実的とされています
9. 最後の追い込み期の心構え
秋から冬は「伸びる」時期
受験まであと数ヶ月という時期で最も重要なのは「焦らないこと」と「信じること」です。秋から冬にかけては、知識の定着や過去問演習によって大きく学力が伸びる生徒も多く、着実に積み重ねていくことで最後の伸びを狙えます。
中学受験は親子の”共同作業”
最後の数ヶ月、子どもにとって一番の安心材料は”親の存在”です。
- 不安なときにそっとそばにいてくれること
- 努力を見守り、認めてくれること
- 失敗しても「大丈夫」と言ってくれること
成績表よりも、そんな親の言葉が、子どもを合格まで引っ張ってくれる力になります。
まとめ:今この時期だからこそできること
小6の秋は確かに大変な時期ですが、同時に最も成長できる可能性を秘めた時期でもあります。
過去問演習は9月から、第一志望校は10年分を目標に、苦手分野は11月までに集中的に取り組む。そして何より、睡眠時間は8時間以上確保し、親は子どもの努力を認め続けることが成功の鍵となります。
受験まであと数ヶ月。この期間を親子で乗り越えて、春には笑顔で合格を迎えられるよう、一歩一歩着実に進んでいきましょう。
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