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中学受験の面接対策|合否に与える影響や実施校の特徴まで徹底解説
中学受験と聞いて、まず思い浮かぶのは筆記試験。国語や算数を中心とした学力テストが合否のカギを握る、というのが一般的なイメージでしょう。しかし、実は一部の中学校では「面接」が重要な評価要素として位置付けられています。この記事では、どんな学校で面接が行われているのか、またその面接が合否にどう影響するのかについて詳しく解説していきます。
面接が行われる中学校とは?|特徴のある学校に多い傾向
中学受験において面接を実施している学校は、全体から見ると少数派ですが、ある特徴を持った学校でよく見られます。
◆ 伝統校や宗教系の学校
例えば、カトリックやプロテスタント系のミッションスクールでは、校風や価値観に合った生徒を迎え入れたいという思いから、面接が重視される傾向があります。こうした学校では、学力だけでなく「人間性」や「家庭の教育方針」といった内面的な部分にも注目が集まります。
◆ 女子校
女子校では、特に保護者との同伴面接が実施されるケースが多く、親子関係や家庭の雰囲気を含めた「育ちのよさ」や「家庭との相性」が評価ポイントになることもあります。
◆ 推薦入試・帰国子女枠・プレゼンテーション型
学力試験以外の要素を重視する入試方式(推薦・AO・帰国子女向け)を採用する学校では、面接はほぼ必須です。自己PRや志望理由、将来のビジョンなど、自分自身をどれだけ言語化できるかが問われます。
実際に面接が行われている主な中学校(関東圏)
ここでは、関東地方を中心に、面接を実施している中学校をいくつかピックアップします。
学校名 | 面接形式 |
---|---|
桜蔭中学校 | 受験生本人のみの個別面接 |
頌栄女子学院 | 保護者同伴の個別面接 |
女子学院 | 受験生によるグループ面接 |
白百合学園 | 保護者同伴 |
慶應義塾中等部 | 保護者同伴、一次試験通過者対象 |
早稲田大学高等学院中等部 | グループ形式 |
雙葉中学校 | 受験生のみ、面接は数分程度 |
このように、学校によって面接のスタイルはさまざまです。志望校がどのような面接形式を採用しているか、出願前にしっかり確認しておきましょう。
面接が合否に与える影響はどれくらい?
多くの中学校では、面接は「補足的な評価」とされており、学力試験の結果が合否を大きく左右します。ですが、以下のような状況では、面接が大きな意味を持ってくる場合もあるのです。
◆ 得点が拮抗している場合の差別化要素に
学力試験で複数人が同点になった場合、面接での受け答えや人柄、志望動機の明確さなどが合否の決め手となることもあります。
◆ 校風にそぐわない受験生の排除
どれだけ成績が優秀でも、学校の教育方針や雰囲気に合わないと判断された場合、不合格になるケースも。これは特に伝統校や理念重視型の学校に顕著です。
◆ 家庭環境の確認(保護者面接)
学校によっては、保護者の教育観や家庭の方針も選考基準に含めています。面接は、子どもだけでなく「家庭丸ごと」見られていると意識して臨む必要があります。
面接で問われる主なポイント
中学受験の面接でよく見られる内容は次のとおりです。
- 子どもの性格や生活習慣
- 志望動機と学校に対する理解
- 将来の目標や夢
- コミュニケーション能力(言葉遣いや態度)
- 家庭での学習環境や親子関係(保護者同伴面接の場合)
想定される質問には事前に答えを用意し、自然に答えられるよう練習しておきましょう。
面接対策のポイント|準備が成功のカギ
◇ 基本マナーを身につける
清潔感のある服装、正しい姿勢、明るい表情、丁寧な言葉遣い。このような基本的なマナーができていれば、第一印象で好印象を与えられます。特にグループ面接では、他の受験生の話をしっかり聞く態度も評価されます。
◇ 答え方はポジティブに
「短所は集中力が続かないことですが、時間を区切ることで克服しつつあります」というように、課題に向き合っている姿勢を見せると良い印象になります。ネガティブな内容だけで終わらせない工夫が大切です。
◇ 親子の回答の一貫性を意識する
子どもが「数学が好き」と言っているのに、親が「国語に力を入れている」と話してしまうと、面接官に違和感を与えてしまいます。事前に親子で話し合い、意見をすり合わせておきましょう。
形式別の面接対策
◎ 個別面接
一対一の面接で、質問にじっくり答えられる分、緊張もしやすい形式です。事前に想定問答を練習しておきましょう。
◎ グループ面接
他の受験生と一緒に受けるため、協調性や他人の話を聞く態度も評価されます。自分だけ目立とうとせず、全体の空気を読みながら話すことが求められます。
◎ 保護者同伴面接
学校側は、家庭での教育環境や保護者の教育観も見ています。子どもの受け答えをフォローしすぎないように注意しつつ、落ち着いた態度で臨みましょう。
最後に:面接は「相性確認の場」と捉えよう
中学受験における面接は、「この子がこの学校に合うか?」を確認するための場です。完璧に答えようと気負いすぎるよりも、自分の言葉でしっかり気持ちを伝えることの方が大切。普段の生活態度や親子の会話など、面接の準備は日常の延長線上にあります。
志望校に面接があるとわかったら、早めに対策を始めておくこと。お子さんの良さをしっかり伝えられるよう、親子で一緒に準備を進めていきましょう。