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中学受験は体験学でで差がつく!理科・社会の実体験学習法
〜記憶に定着する「体験型学習」のすすめ〜
はじめに:なぜ暗記だけでは限界があるのか?
中学受験の理科・社会は、膨大な知識量を覚える必要があり、多くの受験生が暗記に苦労しています。しかし、単純な暗記学習では限界があることをご存じでしょうか。
記憶の仕組みから考えると、人間の脳は「エピソード記憶」(個人的な体験に基づく記憶)の方が「意味記憶」(単純な知識の記憶)よりもはるかに定着しやすいという特徴があります。実体験を通して覚えた記憶は、時間・場所・感情体験を伴っているため、あまり意識しなくても頭に残りやすく、かつ思い出しやすいという特徴があります。
実際に博物館や遺跡、歴史的建造物の見学に行き、歴史や地理、理科の勉強につながりケースはよくあります。夏休みには家族で簡単な実験をしたり星の観察をすることでただ本とにらめっこするよりも脳に刻みこまれ勉強するよりも苦痛が無く楽しみながら勉強することが出来るのです。
理科編:実験と観察で知識を体感する
実験体験が記憶定着に与える効果
理科の学習において、実験や観察は単なる「楽しい体験」以上の意味を持ちます。
家庭でできる実験体験
理科実験教室に通わなくても、家庭で簡単にできる体験学習があります:
物理分野
- 浮力の実験:お風呂で物の浮き沈みを観察
- てこの原理:日常の道具(はさみ、栓抜きなど)で体感
- 電気回路:豆電球を使った簡単な回路作り
化学分野
- 酸とアルカリ:レモンと重曹の反応実験
- 結晶作り:食塩や砂糖の結晶観察
- 状態変化:氷と水蒸気の観察
生物分野
- 植物の観察:発芽や成長過程の記録
- 昆虫観察:身近な虫の生態観察
- 動物の行動:ペットや野鳥の行動観察
地学分野
- 天体観測:月の満ち欠けや星座観察
- 岩石採集:散歩しながらの石ころ収集と分類
- 天気の観察:雲の形や風向きの記録
理科の実験教室・博物館・科学館に行ってみる
理科は教科書の活字だけでは、イメージを掴みずらいものです。現象を確認できるのが理科のメリット。実際に体験するのが早くて記憶にも残ります。
理科実験教室・博物館・科学館を効果的に活用するポイント:
- 実験前の予習:実験内容に関連する基礎知識を事前に確認
- 実験中の観察:現象をしっかりと観察し、「なぜ」を考える
- 実験後の振り返り:結果をまとめ、教科書の内容と結びつける
当ブログでも何件か紹介していますが都内には博物館・科学館などが多く点在しています。一度連れていってあげましょう。
🗾 社会編:旅行・ニュースで世界を知る
旅行体験が社会科学習に与える効果
社会科の学習でも、地理・歴史・公民すべての分野で実体験が威力を発揮します。実際に見たり参加したりすることで、将来的に地理や歴史を学ぶ際にそれらの記憶が知識と結びつき理解が深まります。
歴史学習を深める史跡・博物館見学
効果的な史跡見学のポイント
- 事前学習:訪問先の歴史的背景を調べる
- 現地での観察:建物の大きさ、材質、周囲の環境を体感
- 写真撮影:後で復習に使える記録を残す
- 事後学習:見学内容を教科書の該当箇所と照らし合わせる
おすすめの歴史学習スポット
- 東京:皇居東御苑、浅草寺、江戸東京博物館
- 京都:清水寺、金閣寺、二条城
- 奈良:東大寺、法隆寺、奈良国立博物館
- 鎌倉:鶴岡八幡宮、高徳院(大仏)、建長寺
地理学習を深める地域体験
産業見学
- 工場見学:自動車、食品、伝統工芸品の製造過程
- 農業体験:田植え、収穫、酪農体験
- 漁業見学:漁港、市場、養殖場の見学
地形・気候の体感
- 高原・山地:標高による気温変化の体験
- 海岸線:海岸地形の観察
- 川・湖:流域の地形観察
中学受験で問われる現代ニュース・時事問題への取り組み方
時事問題対策では、ニュースで扱われた内容を、社会科の学習として認識し、普段から自分の言葉で説明したり、家族などに話すのが効果的。そのため親もニュースなどを見るようにし話をふくらませてあげるといいでしょう。おすすめはNHKのこどもニュース。子どもにもわかりやすく時事問題を取り上げてまとめてくれています。
効果的なニュース学習法
- 毎日の習慣化:朝のニュースや新聞を親子で見る
- 背景の理解:なぜそのニュースが重要なのかを考える
- 関連知識の確認:地理・歴史・公民の知識と結びつける
- 家族での議論:ニュースについて家族で話し合う時間を作る
実体験学習を成功させるコツ
1. 年齢に応じた体験を選ぶ
小学3〜4年生:身近な自然観察、簡単な実験、地域の史跡見学 小学5〜6年生:本格的な実験、遠方への歴史探訪、時事問題の深掘り
2. 体験前後の学習を重視する
- 事前学習:体験する内容の基礎知識を確認
- 体験中:積極的な観察と疑問を持つ姿勢
- 事後学習:体験を教科書の内容と結びつけて整理
3. 記録を残す習慣をつける
- 写真撮影
- 観察日記
- 実験レポート
- 見学感想文
4. 継続的な取り組み
実体験にもとづいた知識は忘れずらくさらに勉強に活かすことで、覚えた内容を記憶しやすくなります。一回の体験で終わらず、継続的に様々な体験を積むことが重要です。
実体験学習の効果を最大化する方法
エピソード記憶を活用した学習戦略
認知科学の研究では、複数の感覚を同時に使うことで記憶定着率が向上することが証明されています。
五感を使った学習法
- 視覚:実物を見る、図表を描く
- 聴覚:音を聞く、説明を聞く
- 触覚:実際に触れる、模型を作る
- 嗅覚・味覚:においや味を体験する(化学実験など)
家族で取り組む体験学習
実体験学習は、家族全体で取り組むことでより効果的になります:
週末の小さな探検
- 近所の神社や寺院の探検
- 地域の博物館や資料館見学
- 川や公園での自然観察
夏休みの本格体験
- 歴史的な都市への旅行
- 科学館や天文台での学習
- 農業体験や工場見学
まとめ:実体験が生む学習の相乗効果
中学受験の理科・社会学習において、実体験と関連付けは単なる「楽しい体験」を超えた重要な学習戦略です。エピソード記憶の特性を活用し、五感を使った体験学習を継続することで
✅ 記憶の定着率が大幅に向上 ✅ 知識同士のつながりが強化 ✅ 学習への興味・関心が高まる ✅ 応用力・思考力が身につく
教科書だけの学習から一歩踏み出し、「体験する学習」「関連付ける学習」を意識することで、お子さんの学習効果は飛躍的に向上するでしょう。
受験勉強は確かに大変ですが、実体験を通じた学習は、単に受験に役立つだけでなく、お子さんの人生を豊かにする貴重な経験となるはずです。ぜひ、今日から実体験学習を始めてみてください。
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