中学受験で最難関の公民を得意にする方法
中学受験において、公民が苦手だと感じる小学生が多いのはなぜでしょうか? その理由を探りながら、公民を得意にするための方法を紹介します。
公民が学習しづらい理由
- 興味が持てない
- 当然子どもたちは選挙権がなく、新聞やテレビのニュースに触れる機会も少ないため、社会の動きに無関心です。さらに、公民で扱われる用語は日常生活とはかけ離れており、子どもたちにとっては理解が難しいものばかりです。例えば、「象徴」「三権分立」「権力の濫用」といった言葉は、実生活に直結しないため、興味を持ちにくいのです。大人にとっては当たり前でも子供たちにとっては何言ってんの?という感じなのです。歴史や地理などのように興味深いコンテンツが揃っていないことからそもそも触れる機会すら少ないです。
- 子どもには難しいワードが多い
- 公民の用語は漢字が多く、子どもたちがイメージしにくいものが多いです。地理や歴史では図や写真があるため、言葉の意味をイメージしやすいのですが、公民では用語の説明がメインとなり、その理解が難しくなります。これが「公民は難しい」と感じさせ、苦手意識を生む原因となります。

公民を得意にするための取り組み
- 民主主義について理解する必要がある
- 公民をできるようにするうえで民主主義の成り立ちや本質を理解することが重要です。民主主義の基礎を学ぶことで、政治の仕組みや多数決の意味を理解しやすくなります。チャーチルの言葉「民主主義は最悪の政治形態といわれてきた。他に試みられたあらゆる形態を除けば」などを通じて、民主主義の本質を考えてみましょう。社会主義なども併せて理解できればさららに理解が深まりますが少しここまで踏み込むと難しい話になってきます。
- 日本国憲法を学ぶ
- 憲法の前文や第1章(天皇)、第2章(平和主義)などを学び、憲法の基本的な内容を理解することが大切です。憲法は国家権力を縛る役割を持っているため、その歴史的背景や重要性も学ぶことで、より深く理解することができます。
- 政治の仕組みについて学ぶ
- 国会、内閣、裁判所の関係や三権分立について学び、権力の集中と濫用を防ぐ仕組みを理解しましょう。選挙についても、民主主義の重要な要素としてしっかりと理解することが求められます。
- 現代社会の問題について理解する
- 現代社会の問題について理解を深めることも重要です。新聞の1面に載っているような出来事について家庭で話題にすることで、社会の動きに対する理解を深めることができます。
- 毎日ニュースを見るようにする。これも必要な方法です。しかしあまりにも淡白なニュースや芸人がガヤを入れるワイドショーなどは向かないでしょう。子供が興味を持てていらない情報は入ってこない環境が大切になります。
- 公民用語を理解すれば高得点箇所に
- 公民の用語は少なめですが、覚えるべき範囲が限られているため、しっかりと学習すれば得点源になります。普段からニュース番組を見たり、子ども向けの新聞を購読することで、公民分野に対する興味を持たせることができます。

まとめ
公民は難しいと感じるかもしれませんが、興味を持つことで学習が楽しくなります。民主主義や憲法の基本を理解し、政治の仕組みや現代社会の問題について学ぶことで、公民を得意にすることができます。家庭でのサポートや日常生活にニュースを取り入れることで、自然に公民への興味を引き出すことができるでしょう。