中学受験終了後、これからの過ごし方について
まずは、本当にお疲れさまでした。私も今年の中学受験が終わりのんびりした空気感を味わっています。今年は冬のクセに暖かい…気温が20度近いなんて2月とは思えない。まるで春の様相だ………
雨も全然降らないから合格した受験生も毎日お出かけ日和なんじゃないかなぁ。なんて思います。ダムが大変なことになってますが…
保護者の皆様も長い受験勉強の日々を終えた今、張りつめていた緊張の糸が一気にほどけて、ほっとしているのではないでしょうか。第一志望に進む子も、第二志望や公立中学に進むことになった子も、それぞれの結果があるはずです。でも、どんな結果であっても、お子さんがこれまで頑張ってきた事実は何ひとつ変わりません。
何よりも大切なのは、過程を認めてあげること
今すぐ勉強を再開しろとは言いません。まず何よりも大切なのは、保護者の方がお子さんのことをしっかりと、よーく褒めてあげることです。結果がどうであれ、長い期間努力を続けてきたという事実を認めてほしいのです。塾の友達の中には、いい学校に合格してこれ見よがしにマウントを取ってくる子もいるかもしれません。逆に、思うような結果が出なかった友達に対して優越感を抱く子もいるでしょう。結局公立に行く選択をした子は受験をしてない子に、お前結局公立に行くのかよと心無い言葉を掛けられることもあります。小学生ですから、そんなもんなのです。
だから、お子さんが歩んできた道のりの価値を本当に理解して、その過程を心から褒めてあげられるのは、保護者の方だけなのです。
第一志望に届かずがっかりしているお子さんもいるはずです。そんな時こそ、結果だけを見るのではなく、毎日塾に通い続けたこと、難しい問題に向き合い続けたこと、そういった一つひとつの積み重ねを認めてあげてください。合格という結果を一緒に喜ぶことはもちろん素敵なことですが、それと同じくらい、いやそれ以上に、頑張ってきた日々そのものを認めてあげることが大切だと感じます。
思い切り羽を伸ばす時間を
我慢していたことはありませんか?ゲームが欲しかった子には買ってあげてください。テーマパークに行きたいと言っていた子がいれば、一緒に出かけてみてください。旅行を楽しみにしていたなら、計画を立ててみるのもいいかもしれません。とくに社会科で学んだことが頭の中につまっている今は旅行に連れてってあげると楽しさが倍増しますよ。
今この時期は、お子さんのやりたいことを最大限尊重して、今この瞬間を一緒に満喫することに意味があります。
受験勉強の間、どれだけ多くのことを我慢してきたでしょうか。友達と遊ぶ時間、好きなことに没頭する時間、そういったものをたくさん犠牲にしてきたはずです。だからこそ、今は心から解放感を味わってほしいのです。保護者の方も一緒になって、この時間を楽しんでください。
勉強習慣との向き合い方
とはいえ、これまで積み上げてきた勉強習慣をすぐに手放してしまうのは、少しもったいない気もします。受験前のようにガリガリと机に向かう必要はありません。でも、せっかく合格を勝ち取るほどの学習習慣を身につけたのですから、それを完全にゼロにしてしまうよりは、細く長く続けていく方が、中学入学後の生活がスムーズになるかもしれません。
実は中高一貫校に入学した後、「深海魚」と呼ばれる状態になってしまう子がいます。これは、入学後に成績が急激に下がり、クラスの最下位層に沈んでしまって、そこから浮上できなくなってしまう状態のことです。受験を乗り越えてきた子たちが集まる環境だからこそ、学習のペースは速く、内容も高度になっていきます。入学前の期間を完全に遊びだけで過ごしてしまうと、入学後のギャップに戸惑ってしまうこともあるようです。
やるなら英語か、試験のときなおし
もし何か勉強に触れる余裕があるとしたら、英語はひとつの選択肢になるかもしれません。中学受験では英語がなかったという子がほとんどですので、入学後に多くの子が英語で躓くという話をよく耳にします。特に中学受験を経験した子たちの中には、大学受験の時期になっても英語だけが成績の足を引っ張ってしまうケースが少なくありません。簡単なものからで構いませんので、今のうちに少しだけ触れておくと、入学後の負担が軽くなる可能性があります。
また、心に余裕がある場合は、受験で解けなかった問題の解き直しをしてみるのもひとつの方法です。落ちてしまった学校の問題でも、受かった学校の問題でも、満点でなかった部分を見直してみると、新しい問題集に取り組むよりも負担は少ないはずです。ただし、これはあくまで心に余裕がある場合だけです。試験問題を見ることで受験の記憶が蘇り、心がしんどくなるようであれば、無理をする必要は全くありません。
これからの日々を大切に
中学受験が終わった今、お子さんは新しいスタートラインに立っています。合格した学校でも、公立中学でも、そこから始まる6年間は、お子さんにとってかけがえのない時間になります。今は結果に一喜一憂する時期かもしれませんが、大切なのはこれからどう過ごしていくかです。
受験勉強を通じて得た力は、これから先の人生でも必ず役に立ちます。目標に向かって努力する姿勢、困難に向き合う力、そういったものは決して無駄にはなりません。入学までの残された時間を、お子さんらしく、のびのびと過ごしてほしいと思います。そして保護者の方も、お子さんと一緒に歩んできた日々を振り返りながら、これから始まる新しい生活に向けて、少しずつ準備を進めていけたらいいですね。

