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夏休みの最後にやりたい！中学受験の総復習ポイント
夏休みは中学受験生にとって大きな飛躍のチャンスでしたが、同時に「やり残し」が出やすい時期でもあります。特に最後の1週間は、直前のテストや秋以降の本格的な過去問演習に向けて、自分の弱点を整理し直す絶好のタイミングです。ここでは「夏休みの最後に取り組むべき復習範囲」を科目別に整理してみました。
1. 国語：読解と語彙の「基礎固め」
国語は一夜漬けでは伸びない科目です。そのため、夏休みの最後には「解法パターン」と「語彙力」の確認が効果的です。
- 読解
- 説明文：接続詞や指示語をたどって論理を整理することが出来るようになったか。
- 物語文：登場人物の心情変化を「言葉」「行動」「情景描写」から押さえる。
- 解答根拠を本文中にチェックする練習を繰り返す。
- 語彙・知識
- 四字熟語・ことわざ・慣用句。こうした暗記ものは、入試直前に伸びにくいため夏のうちに固める。
- 漢字は書けるかどうかよりも「意味・使い方」まで確認。
📌 ポイント：直前の模試や問題演習で「答えを選んだ根拠」を必ず説明できるかを意識する。
2. 算数：頻出分野を重点チェック
算数は得点源にも、落とし穴にもなりやすい科目です。夏休みの最後は「全範囲をやり直す」のではなく「出題頻度が高い分野」を効率よく確認しましょう。
- 計算分野
- 分数・小数の四則混合計算
- 割合と比（速さ・濃度・図形に直結）
- 頻出応用
- 速さと比（旅人算・通過算・流水算）
- 割合・比の文章題（食塩水・売買算・仕事算）
- 平面図形（角度、相似、面積比）
- 立体図形（体積・表面積、切断図の基本）
- ミスの洗い出し
- 途中式を省いての計算間違い
- 問題文の読み飛ばし
- 単位換算（時間・速さ・体積など）
📌 ポイント：「解き直しノート」を使って、できなかった問題だけを一度やり直すと効果的。
3. 理科：知識の整理とグラフ読解
理科は「暗記＋思考力」の両方を問われます。夏の最後には「暗記の穴埋め」と「データ整理力」に力を入れましょう。
- 物理分野：てこ・ばね・電流回路の基本ルールを確認。回路図や作図を自分で描けるかどうかチェック。
- 化学分野：気体の性質、溶解度曲線、物質の状態変化。入試頻出の「重さの変化」問題は要確認。
- 生物分野：植物（光合成・蒸散）、動物（消化・呼吸・血液）。用語暗記としくみの理解をセットで。
- 地学分野：月と太陽、星座、地層、天気図の読み方。計算問題（気圧・湿度など）も要練習。
📌 ポイント：図表を見て説明できるようにすることが大切。単なる暗記に偏らない。
4. 社会：地理・歴史・公民の「知識整理」
社会は「抜け漏れがあると得点が安定しない」科目です。夏休みの最後は、テキストやノートを見直し、記憶の穴をふさぐ時間に使いましょう。
- 地理：地形図・白地図で位置関係を確認。特産物や気候区分は地図と結び付けて暗記。
- 歴史：時代ごとの流れを整理。人物名・出来事・年号をセットで押さえ、因果関係を意識。
- 公民：憲法・三権分立・選挙制度・経済の基本。時事問題に関連する内容は要チェック。
📌 ポイント：「語句単体」ではなく「因果関係」や「地図・年表」と結び付けると記憶が強化される。
5. 夏休み最終週の学習スケジュール例
- 午前：算数（計算＋頻出応用）、国語（読解1題）
- 午後：理科・社会の暗記＆演習（交互に）
- 夜：間違えた問題の解き直し＋語彙・漢字チェック
- 最終日：模擬テスト形式で4教科まとめて演習
まとめ
夏休みの最後は「新しいことをやる」のではなく、これまで学んだ範囲を 確実に定着させる時間 です。とくに、算数の計算・頻出単元、国語の語彙、理科の基本法則、社会の地図や年表は「最後の仕上げ」として見直しておくと効果絶大です。
秋以降は過去問演習が中心となり、時間配分や得点力の勝負になります。その前に、夏の学習をしっかり固めることで「得点の安定感」が大きく変わってきます。
👉 ニガテ分野を「チェックリスト化」して、子ども自身が〇✕で確認できる形にしてあげるとさらに効果的が見込めるでしょう。
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