子どもにとっての「睡眠」の大切さとは?中学受験期に見直す生活習慣

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子どもにとっての「睡眠」の大切さとは?中学受験期に見直す生活習慣

中学受験を控えるお子さんを持つ家庭にとって、勉強時間の確保は大きな課題です。特に受験が近づいてくると、塾の授業や家庭学習に追われ、どうしても夜更かしになってしまうことが増えてきます。その結果、「睡眠時間を削ってまで頑張る」ことが美徳のように感じられる場面もあるかもしれません。

しかし、本当にそれで大丈夫でしょうか?

実は、子どもの心と体、そして学力の基礎を支えているのが「睡眠」なのです。この記事では、子どもの睡眠の重要性や、適切な睡眠時間、生活の中で見直すべきポイントについてわかりやすくご紹介していきます。


睡眠時間が足りない子どもたち

最近の調査によると、小学生の約3人に1人が「午前中の授業中に強い眠気を感じることがある」と答えています。特に小学5年生・6年生になると割合はさらに高まり、40%近くが「授業中に眠い」と感じているというデータも出ています。

なぜ、これほどまでに眠気に悩まされる子どもが多いのでしょうか?

一つの大きな原因は、十分な睡眠時間が確保されていないことにあります。家庭や学校、塾、習い事と多忙な日々を送る子どもたちは、つい夜更かしをしてしまい、翌朝早く起きて登校するために慢性的な睡眠不足に陥っているのです。


睡眠がもたらす身体と学力への影響

■ 成長ホルモンの分泌を促進する

夜間に分泌される「成長ホルモン」は、骨や筋肉の発達を促す重要な物質です。このホルモンは、深い眠り(ノンレム睡眠)の最中に最も活発に分泌されるため、睡眠時間が不足したり、眠りが浅くなるとその分泌が妨げられ、体の発育にも悪影響を与える可能性があります。

昔から「寝る子は育つ」と言われるように、子どもの体の成長には質の良い睡眠が欠かせません。

■ 免疫力を高める

睡眠不足は体の免疫機能を低下させ、風邪や感染症にかかりやすくなります。中学受験の本番は真冬に行われることが多く、体調を崩してしまっては実力を発揮することもできません。万全のコンディションで試験に臨むためにも、体調管理の基本としての睡眠は無視できない要素なのです。

■ 学習内容の定着を助ける

睡眠中、私たちの脳はその日得た情報を整理し、必要なものを記憶として定着させるという作業を行っています。特に「レム睡眠」の時間帯は、記憶の定着に深く関わっているとされており、この睡眠がしっかりと確保されないと、せっかく勉強した内容が記憶として残らない可能性が高くなります。

つまり、勉強時間を確保するために睡眠を削ってしまうと、かえって学習の効率が悪くなってしまうという逆効果になることもあるのです。


どれくらい眠ればいいの?

子どもにとって理想的な睡眠時間は年齢によって異なります。以下は、おおよその目安とされる時間です。

  • 小学生:9~12時間
  • 中学生・高校生:8~10時間

特に小学校高学年である小学6年生の場合、9~12時間が望ましいとされていますが、実際には95%以上の子どもがこの時間に満たないという報告もあります。中には6時間以下の睡眠しかとっていない子もおり、高学年になるにつれてその傾向は顕著になります。

また、平日の睡眠不足を週末に取り戻そうとする「寝だめ」のような生活も見られますが、これは「社会的時差ボケ」と呼ばれ、月曜日の朝に眠気や集中力の低下を引き起こす原因となります。2時間以上の睡眠リズムのズレは、将来的な健康リスクとも関連があるともいわれており、注意が必要です。


睡眠不足による学習面へのリスク

■ 授業への集中力の低下

睡眠時間が足りないと、当然ながら学校や塾の授業中に眠気を感じることが増えます。眠気によって集中力が低下すれば、授業での理解が進まず、結果的に学力の差が広がってしまうことになります。

小学生の段階では、まだ自分で勉強の遅れをリカバリーする力が十分ではないため、授業中のパフォーマンスがそのまま学力に直結するケースも多いのです。

■ 記憶力の低下と脳への影響

近年の研究では、睡眠が記憶力やIQに大きく関係していることが分かってきました。記憶を司る「海馬」という脳の部位は、睡眠時間が短い子どもでは体積が小さくなる傾向があると言われています。このことは、記憶力の低下だけでなく、将来的なストレスへの耐性や精神的な安定にも影響を与える可能性があるのです。


睡眠時間を確保するための生活習慣

子どもに十分な睡眠をとらせるためには、家庭全体で生活リズムを見直すことが重要です。以下に、すぐに取り入れられる実践的なポイントをご紹介します。

① 寝室の環境を整える

寝室は静かで暗く、落ち着いた環境に保ちましょう。スマートフォンやゲーム機などの電子機器は寝る前に使用しないようにし、照明も暖色系の柔らかい光にすることで、自然な眠りへ導くことができます。

② 毎日同じ時間に寝起きする

体内時計を整えるためには、毎日決まった時間に寝て、決まった時間に起きることが大切です。平日と週末で睡眠時間に差をつけすぎるのは避けましょう。

③ 朝はしっかりと日光を浴びる

朝起きたらカーテンを開けて太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされ、スムーズに1日を始めることができます。起床後の朝食も、体内リズムを整える助けになります。

④ 適度な運動を習慣化する

昼間に体を動かすことで、夜に自然な眠気が訪れやすくなります。ただし、激しい運動は寝る直前ではなく、就寝の数時間前までに終えるようにしましょう。

⑤ 入浴のタイミングに気をつける

入浴は就寝の1~2時間前までに済ませると、深部体温の自然な低下によってスムーズな入眠が促されます。シャワーだけでなく、湯船につかることでよりリラックスできます。


家族全体で取り組む「早寝」の工夫

子どもの生活リズムは、家庭環境の影響を大きく受けます。親が夜遅くまで起きていれば、子どもも寝る時間が自然と遅くなってしまいます。逆に、家族全体が早寝・早起きを心がけることで、子どももそのリズムを自然に身につけることができます。

また、寝る前の時間を家族のリラックスタイムとして一緒に過ごすことで、子どもにとっても「眠ることが楽しみ」になるような環境を作ってあげられると良いでしょう。


まとめ:学力アップの鍵は「しっかり眠る」こと

中学受験を目指すお子さんにとって、毎日の勉強はもちろん大切ですが、それを支える「健康な体」と「集中できる脳」を作るためには、睡眠の質と量が不可欠です。

「頑張って勉強する」ことと同じくらい、「ぐっすり眠る」ことを重視する習慣を、家庭で話し合いながら取り入れていきましょう。

起きている時間は14時間もあります。その時間を有効に使うためにも、夜はしっかり眠って、朝から元気に勉強に臨めるように整えてあげたいですね。


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