県名と県庁所在地名が異なる県の県庁おすすめ観光スポット
中学受験の地理で、多くの人が苦労するのが「県名と県庁所在地名が異なる18の道県」です。文字だけで覚えようとすると大変ですが、実際の景色や建物と結びつくと、生きた知識としてすっと頭に入ってきます。
実は県庁は無料で楽しめる観光スポット
役所のようなお堅い場所かと思いきや、これらの県庁の多くには、誰もが無料で入れる展望台や歴史的な施設が備わっています。中学受験を控えたお子さまを連れて遊びに行くには持ってこいなスポットです!
今回は、県名と県庁所在地名が異なるエリアの中から、無料で一般開放されているおすすめの観光スポットをすべて調べてまとめました。
エリア別:無料で楽しめる県庁のおすすめスポット
北海道・東北エリア
- 北海道(所在地:札幌市)
国の重要文化財である「北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)」があります。開拓時代の歴史を伝える美しいレンガ造りの洋館で、北海道の成り立ちを感じられる場所です。(無料・一般開放 ※現在はリニューアル工事のため、敷地内の仮設施設で展示が行われています)アクセス:JR札幌駅から徒歩約15分 - 宮城県(所在地:仙台市)
県庁舎の18階に展望ホールが設けられています。「杜の都」と呼ばれる緑豊かな仙台の街並みから、遠く太平洋までを一望できます。東北地方の中心都市の地形を観察するのに最適な場所です。(無料・一般開放) - 岩手県(所在地:盛岡市) 盛岡城跡公園のすぐ隣に位置する重厚な県庁舎です。高層の展望専用フロアはありませんが、10階にある職員食堂は一般に開放されており、大きな窓からは「南部片富士」とも呼ばれる岩手山の雄大な姿を眺めながら食事が楽しめます。北上川、雫石川、中津川という3つの川が合流する「水の都・盛岡」の豊かな地形を実感する散策の拠点となります。(無料・一般開放)
関東エリア
- 茨城県(所在地:水戸市)
県庁舎25階に展望ロビーがあります。地上116メートルの高さから、広大な関東平野をぐるりと見渡すことが可能です。平野の広さや土地の使われ方を体感できます。(無料・一般開放) - 栃木県(所在地:宇巨宮市)
県庁舎15階の展望ロビーからは、宇都宮市の市街地だけでなく、男体山などの日光連山までを見晴らすことができます。関東平野の縁にある地形の様子がよくわかります。(無料・一般開放) - 群馬県(所在地:前橋市)
32階にある展望ホールからは、赤城山、榛名山、妙義山の上毛三山や、県内を流れる利根川の様子を高い場所から観察できます。群馬県の豊かな自然を視覚的に理解できるスポットです。(無料・一般開放) - 神奈川県(所在地:横浜市)
「キングの塔」の愛称で親しまれる本庁舎は、昭和初期に建てられた歴史的建造物です。屋上の展望広場からは、横浜港や赤レンガ倉庫など、貿易で発展した港町・横浜の景色が広がります。(無料・一般開放 ※一部エリアは公開日が限定されています)アクセス:みなとみらい線「日本大通り駅」から徒歩1分

歴史的建造物でもある神奈川県庁
- 埼玉県(所在地:さいたま市)
埼玉県は少し特殊な位置づけにあります。漢字の「埼玉県」に対して、県庁所在地はひらがなの「さいたま市」です。これは2001年に浦和市、大宮市、与野市の3つの市が合併して誕生しました(その後、2005年に岩槻市も編入されています)成り立ちが特殊なためぜひ覚えておきましょう。
埼玉県庁の庁舎は、昭和30年代に建てられた歴史ある低層の建物です。近代的な高層ビルとは異なる、重厚で落ち着いた雰囲気。展望台はありませんが、一般の人でも無料で利用でき、埼玉県の魅力を知ることができるスポットが用意されています。(無料・一般開放)でもお子さまにはちょっと刺激が足りないかも(笑)

- 東京都(所在地:新宿区)
東京都庁の第一本庁舎には、45階、地上202メートルの高さに展望室が設けられています。(無料・一般開放)都庁観光の詳細はこちらのブログをご覧ください
中部エリア
- 石川県(所在地:金沢市)
県庁舎19階の展望ロビーからは、日本海から白山連峰まで、石川県の雄大な自然を36度のパノラマで楽しめます。日本海側の気候や地形の特色を感じられます。(無料・一般開放) - 山梨県(所在地:甲府市)
県庁別館(旧本庁舎)は、昭和初期の洋風建築を復元したレトロな建物です。内部には山梨近代人物館があり、周囲を山に囲まれた甲府盆地で発展してきた県の歴史に触れることができます。(無料・一般開放) - 愛知県(所在地:名古屋市)
お城の屋根のような「帝冠様式」と呼ばれる独特な外観を持つ本庁舎は、国の重要文化財です。巨大な工業都市・名古屋の歴史的な側面を観察できます。(無料・外観および一部内部見学可)アクセス:地下鉄名城線「市役所駅」から徒歩5分 - 三重県(所在地:津市) 「津」という世界で最も短い地名の一つとしても知られる場所に県庁があります。建物は少し小高い丘の上にあり、食堂などの窓からは伊勢湾方面の広がりを感じることが可能です。三重県は北部の四日市コンビナートなどの工業地帯から、南部のリアス式海岸まで南北に非常に長い県ですが、その中心的な機能が集まる津市の位置関係を学ぶきっかけになります。周辺には津城跡もあり、城下町として発展した歴史的な成り立ちを観察できるエリアです。(無料・一般開放)
近畿エリア
- 滋賀県(所在地:大津市)
県庁本館は昭和初期に建てられた登録有形文化財です。日本最大の湖である琵琶湖のすぐ近くに位置しており、水上交通とともに発展してきた大津市の歴史的な雰囲気を感じられます。(無料・一般開放)
三重県の津市と混同してしまう中学受験生が続出!注意が必要です - 兵庫県(所在地:神戸市)
県庁1号館の13階に展望ロビーがあります。海側の港町である神戸の景色と、山側に迫る六甲山の険しい地形を同時に観察できます。平地が少ない神戸の地形的特徴がよくわかる場所です。(無料・一般開放)アクセス:JR元町駅から徒歩約10分
中国・四国・沖縄エリア
- 香川県(所在地:高松市)
県庁舎本館(21階展望室)からは、瀬戸内海の穏やかな海と島々、そして高松市の街並みを一望できます。また、東館は世界的建築家・丹下健三氏の設計によるもので、建物自体が芸術作品として評価されています。(無料・一般開放) - 愛媛県(所在地:松山市)
県庁本館は、昭和初期に建てられたみかげ石造りの重厚な洋風建築です。愛媛県ならではの特色として、来庁者が自由に飲める「みかんジュースが出る蛇口」が設置されていることでも知られています。(無料・一般開放) - 島根県(所在地:松江市)
島根県庁は、かつての松江藩の拠点であった松江城のすぐ南側に位置しています。城下町として発展した松江市の中心部にあり、周辺を歩くだけでも歴史と地理のつながりを感じられる場所です。
島根県庁の最大の特徴は、庁舎(本庁舎)の屋上が一般開放されている点です。ここからは、松江市のシンボルである国宝・松江城を同じくらいの目線の高さから、遮るものなく眺めることが可能です。天守閣が当時のまま残る「現存十二天守」の一つである松江城の全景、お城を囲む広大な堀(堀川)の様子、城下町特有の街並みと、その先に広がる豊かな緑、。城の構造や配置を高い位置から観察できるため、歴史の授業で学ぶ「城下町の成り立ち」を視覚的に理解するのに役立ちます。(無料・一般開放 ※開放日や時間は時期により異なる場合があります) - 沖縄県(所在地:那覇市)
県庁舎14階の展望室からは、那覇市内の独特な街並みや、遠く広がる東シナ海を観察できます。美しい海に囲まれた沖縄の地理的な特色を感じられます。(無料・一般開放)
県庁見学から広がる社会科の面白さ
県名と県庁所在地名が異なる地域は、地理の分野で特によく出題されるポイントです。文字として暗記するだけでなく、「どんな景色が見える場所なのか」「どんな歴史のある建物なのか」を知ることで、単なる地名から実感を伴った知識へと変わっていきます。
高い展望台から平野の広がりを確認したり、港町を眺めて貿易の歴史に思いを馳せたりと、県庁は生きた地理の教科書のような存在です。その土地の特色に気づくための、素晴らしい入り口となってくれます。
まとめ
- 無料スポットが多いので、気軽に訪れられます。
- 保護者と一緒に歴史や建物の特徴を学ぶのに最適です。
- 周辺の公園や街歩きと組み合わせると、さらに楽しめます。
- 今回は県庁所在地と県名が異なるエリアのみを紹介しています。
(※情報は2026年4月時点のものです。詳細は各自治体の公式サイトでご確認ください。)