日本大学付属校の仕組みと内部進学制度を徹底解説!

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【中学受験】日本大学付属校の仕組みと内部進学制度を徹底解説!

中学受験を考える際、「附属校」という選択肢を検討するご家庭も多いのではないでしょうか。なかでも、日本大学(通称:日大)の附属校は、その数の多さと進学実績から注目されています。今回は、日大付属の中学・高校について体系的に整理し、特に関心の高い「内部進学」について詳しくご紹介します。

日大付属校の3つの種類とは?

日本大学の付属校にはいくつかのタイプがあり、どの学校がどのような形で大学とつながっているのかを知ることが、進学戦略を立てる上でとても重要です。

① 直属型(いわゆる“正附属”)

これは日本大学の運営母体である「学校法人日本大学」が直接設置・管理している学校群を指します。校名に「日本大学〇〇中学・高校」と入っており、系列校のなかでも最も大学と連携が強いとされます。例として「日本大学第一高校」「日本大学豊山高校」などが挙げられます。

② 独立系提携校(“特別附属”)

もともと正附属校であったものの、現在は独自の法人により運営されている学校群です。大学との連携は続いており、内部進学制度も利用できますが、教育方針やカリキュラムは独自色が強くなっています。こちらには「日本大学第一中学・高校」などが該当します。

③ 提携型(“準附属”)

運営母体は別法人ながら、日本大学と協定を結び、推薦制度を活用できる学校群です。名称には「〇〇日本大学中学・高校」と付くことが多く、「提携校」に近い立ち位置です。大学進学の道は開かれていますが、正附属ほどの内部進学枠は持ちません。

日本大学付属中学一覧

日本大学付属中学:全14校(高校のみの学校を含めると26校)
日本大学高等学校・中学校
日本大学藤沢高等学校・中学校
日本大学豊山高等学校・中学校
日本大学豊山女子高等学校・中学校
日本大学三島高等学校・中学校
日本大学第一高等学校・中学校
千葉日本大学第一高等学校・中学校
日本大学第二高等学校・中学校
日本大学第三高等学校・中学校
宮崎日本大学高等学校・中学校
長崎日本大学高等学校・中学校
長野日本大学高等学校・中学校
札幌日本大学高等学校・中学校
目黒日本大学高等学校・中学校

日本大学への推薦が多い学校から一般受験を積極的に進めている進学校まで様々あります。ひとくくりに日大と考えず中学受験に関しては自分の進路希望とよく照らし合わせて学校を選んでください。

気になる「内部進学」制度の中身

日大の付属校の大きな魅力は、大学への進学がしやすい点にあります。ただし「付属校=全員が自動的に大学進学できる」というわけではなく、一定の基準を満たす必要があります。日大では、付属高校の生徒に対して以下3つの進学方式を用意しています。

基礎学力選抜方式(進学者の約7割)

この制度が最も利用されており、全付属校の高校生約1万人を対象に共通で実施される「基礎学力到達度テスト」の結果が進学先決定の中心になります。試験は年に複数回行われ、特に以下の3回の成績が重視されます:

  • 高2・4月(国・数・英)
  • 高3・4月(国・数・英)
  • 高3・9月(国・数・英+選択の社会or理科)

このうち、3年9月の試験は比重が大きく、成績配分の約6割を占めています。そのため、成績が芳しくなかった生徒もここで逆転を狙うチャンスがあります。

付属特別選抜方式(進学者の約3割)

こちらは学力テストの結果よりも、日常の成績や取得資格、部活動・生徒会活動といった「人物評価」が重視される方式です。志望する学部の特色に合致した人材を選ぶのが目的で、主に学部ごとの面接や志望理由書、小論文などが求められることがあります。

この方式は、すべての学部で導入されているわけではないため、利用を検討する際は事前の確認が重要です。

国公立選抜方式

付属校に在籍しつつ、他大学(特に国公立)を目指すことも可能です。この制度では、内部進学の推薦資格を保持したまま、外部大学の受験に挑戦できます。ただし、外部試験で不合格だった場合は、指定された日大の学部に必ず進学することが条件です。

実際にどのくらいの成績が必要なの?

では、希望する学部に進学するには、基礎学力到達度テストでどの程度の順位や偏差値が必要なのでしょうか? 実際には年度によって基準が異なりますが、概ねの目安は以下の通りです。

文系学部

  • 商学部・経済学部:標準化得点200~210点(1万人中5000位以内)
  • 法学部:2500位以内が目安
  • 文理学部(教育・心理・地理等):200~230点、上位2500人程度が必要

文理学部には一部理系学科も存在しています。

日本大学は様々な学部があるマンモス校のため行きたい学部が無いということはほぼない。ただし総合大学でありながらキャンパスが学部ごとに分かれて位置しているため学部ごとの連携はあまり強くなく学生同士の交流もほぼない。(画像は文理学部キャンパス)

理系学部

  • 生産工学部・工学部:200点前後(比較的進学しやすい)
  • 理工学部・歯学部:220点以上 この二つの学部は下位互換となる学科が存在しているため得点が足りない場合はそちらに流れる。
  • 薬学部:上位1500位以内が目安
  • 医学部医学科:全付属学校内で成績上位10名程度。2年次時点でのテスト成績もバカにできない。狙って入れる学部ではない

人気学部ほど選抜基準は厳しく、上位層に入らなければ志望する学部に進めないという現実があります。特に医学部医学科は難関で、毎年10名ほどの枠しかなく、2年生時点で差をつけておくことが重要とされています。

正附属・特別附属の有利性とは?

内部進学制度は全ての付属校に適用されるわけではありません。特に「準附属」では、大学進学を主眼としていない教育方針の学校もあり、外部受験を目指す生徒向けに進路指導が行われることが一般的です。

一方、正附属や特別附属は大学とのパイプが強く、内部進学希望者に対して、試験対策、面接練習、志望理由書の添削など、手厚い指導が行われるケースが多く見られます。進学先の学部ごとに必要な成績や条件を個別に提示してくれることもあり、内部進学を希望するなら正附属・特別附属の方がやや有利と言えるでしょう。

テスト対策のリアル

基礎学力到達度テストは、マークシート式で教科書ベースの内容が中心です。難問奇問は出題されず、基礎力を問う構成となっているため、定期試験でしっかり得点できている生徒にとってはそこまで大きな壁ではありません。

ただし、ライバルは全国の付属校生徒約1万人。そのなかで上位に食い込むためには、効率的な学習計画と過去問演習が必要です。付属高校では試験前に対策プリントや模擬試験が配布され、教員も真剣にサポートしてくれます。特に3年生9月の試験は決定打になるため、ここにピークを持ってくる戦略が推奨されます。

進学を成功させるためのポイント

  1. 目標学部に必要な成績を明確に把握すること
    • 学部によって求められる得点が大きく異なります。学校の進路指導部と密に連携しましょう。
  2. 2年生の成績が勝負を分けることも
    • 特に医学部志望者は、2年のテストで抜きん出る必要があります。
  3. 評定平均も重要
    • 特別選抜方式を狙う場合、内申4.0以上が望まれます。
  4. 最後まで気を抜かない
    • 3年9月の試験で逆転のチャンスがあるため、どの時点でも諦めず努力を続けましょう。

まとめ:日大附属校は内部進学を有利にする一手

日本大学付属の中学・高校は、進学ルートがしっかり整備されており、一定の成績を収めれば大学への道が開けます。学部ごとの選抜基準や附属校ごとの特色を把握した上で、自分に合った進路を選びましょう。

附属校への進学を検討する際は、「進学率」だけでなく、「どの学部にどのくらいの成績で入れるか」という点に注目することが、後悔しない学校選びにつながります。日大進学を本気で考えるなら、正附属または特別附属での学習環境を最大限活かす戦略が、成功への近道です。

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