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私立中学・中高一貫校で勉強しなくなる生徒の特徴とその対策
あれだけの苦難だった中学受験を乗り越え、私立中学や中高一貫校に入学したものの、勉強しなくなってしまう生徒が一定数存在します。入学当初は意欲的だったものの、徐々に勉強に対するモチベーションを失い、成績が低迷してしまうケースも少なくありません。
この記事では、そのような生徒が勉強しなくなってしまう理由を詳しく分析し、どのような対策が有効かを考えていきます。
深海魚になる理由その1. 環境の変化に適応できず、学習習慣が崩れる
小学生気分が抜けず、中学校の学習スタイルに適応できない
小学校では、宿題の量も少なく、授業をしっかり聞いていればある程度の成績を取ることができました。しかし、中学校では、予習・復習が前提となり、自主的に学習を進めることが求められます。
ところが、小学生の延長線上の感覚で「授業を聞くだけで大丈夫」と思ってしまい、勉強への意識が低くなる生徒が少なくありません。その結果、定期テスト前になっても適切な準備ができず、成績が振るわないという状況に陥ります。
特に中学受験では学校であまり勉強せずに塾でやるものというイメージが刷り込まれてしまいます。進学先の学校でも塾で勉強していたように一生懸命勉強すれば何でもない勉強もモチベーションが無ければあっという間において行かれてしまいます。
一度おいて行かれるともう中高一貫校の学習レベルについていけなくなる
私立の中高一貫校では、カリキュラムが公立校よりもハイレベルかつスピーディーに進みます。小学校の授業感覚のまま、復習をしないでいると、徐々に理解が追いつかなくなり、ついていけなくなってしまうのです。
この状態が続くと、「もうどうせ頑張っても無理」と自信を失い、勉強自体を放棄してしまうケースもあります。
実際おいて行かれると少々頑張ったくらいで追いつくことはもう無理。とくに高校に入っても成績が上がらないとどうせ頑張っても無理。が現実になってしまいます。
対策:中学の学習スタイルを早めに確立する
- 定期テストを意識した学習を習慣化する
- 小学校ではテスト前に特別な勉強をする必要がありませんでしたが、中学ではテスト範囲が指定され、計画的な学習が必要になります。
- テストの計画を立て、復習のタイミングを決めることで、効率的な学習習慣を身につけましょう。
- 「授業を聞くだけ」ではなく、自主学習を取り入れる
- 自分でノートをまとめる、問題を解くなど、能動的に学ぶ習慣を作ることが大切です。
- 特に数学や英語などの積み重ねが重要な科目は、毎日の復習が不可欠です。
深海魚になる理由その2. 学校生活が忙しすぎて勉強の余裕がなくなる
遠距離通学や部活動で勉強する時間が確保できない
私立中学や中高一貫校では、電車通学に1時間以上かかる生徒も珍しくありません。また、部活動が活発な学校も多く、帰宅時間が遅くなることで、勉強時間が削られてしまうケースもあります。中学受験を乗り越えたとはいってもまだ子供です。体力が足りなくなってしまいます。
宿題や小テストが多く、勉強の優先順位が分からなくなる
私立中学では、宿題や小テストの頻度が多く、日々のタスクに追われてしまい、計画的な勉強ができなくなることがあります。結果として、試験直前になって焦り、十分な準備ができないままテストを迎えてしまうことも。
対策:時間管理と優先順位の整理を徹底する
- スケジュールを見直し、勉強時間を確保する
- どんなに忙しくても、1日30分~1時間程度の学習時間を確保することが重要です。
- 通学時間を活用して単語の暗記をする、朝の時間を使って計算練習をするなど、スキマ時間を有効に使いましょう。
- 宿題や小テスト対策を効率化する
- 宿題はただこなすのではなく、学習内容の定着を意識して取り組むことが大切です。
- 小テストは直前に詰め込むのではなく、日頃から少しずつ準備する習慣をつけましょう。
深海魚になる理由その3. 燃え尽き症候群や不本意入学によるモチベーション低下
中学受験の反動で勉強する気力を失う
中学受験は長期間の努力を必要とするため、合格した途端に「もう勉強しなくていい」という気持ちになってしまう生徒もいます。
親が熱心だった家庭は子どもが勉強の仕方をわかっていない可能性がある
受験時に親が熱心すぎた場合、子ども自身が自分の意志で勉強する習慣が身についていないことが多いです。気力がある場合でも勉強の組み立てや復習の方針などなにからどう手を付けたらいいのかが自分で理解することができないのです。
第一志望に不合格となり、勉強の意欲が湧かない
本当に行きたかった学校ではなく、仕方なく進学した場合、「どうせここで頑張っても意味がない」とモチベーションを失うこともあります。自己嫌悪や自己肯定感の低下により精神的にすぐれない状態が続き慢性的な無気力状態となってしまいます。
対策:新たな目標を設定し、意欲を引き出す
- 中学受験がゴールではなく、新しい目標を見つける
- 「この学校でどんなことを学びたいか」「将来どんな進路を目指すか」など、新たな目標を設定し、モチベーションを取り戻しましょう。
- 親は適度な距離を保ちつつ、サポートする
- 過度な干渉は逆効果になりやすいため、本人の意欲を尊重しながら見守ることが大切です。
- ただし、完全に放任すると立て直しが難しくなるため、適切なアドバイスを行うようにしましょう。
深海魚になる理由その4. 思春期による反抗心と自信喪失
親や教師に対する反発心が強まり、勉強を避ける
思春期を迎えると、大人の言うことに反発する気持ちが強くなります。「勉強しろ」と言われると逆にやる気を失い、意図的に勉強を避ける生徒もいます。
周囲の優秀な生徒と比較して、自信を失う
中高一貫校では、優秀な生徒が集まるため、「自分はダメだ」と思い込み、努力する意欲をなくしてしまうケースもあります。
対策:自己肯定感を高め、学習へのモチベーションを回復する
- 「できること」に目を向け、小さな成功体験を積み重ねる
- 定期テストで少しでも点数が上がったら褒めるなど、自己肯定感を高める工夫をしましょう。
- 親は「勉強しろ」と言うのではなく、環境を整える
- 机の周りを整理する、学習しやすい雰囲気を作るなど、間接的にサポートすることが重要です。
深海魚になる理由まとめ
中高一貫校で勉強しなくなる原因はさまざまですが、早めの対策が大切です。お子さんの状況をよく観察し、適切なサポートを行いましょう。
