青山学院中等部 中学受験対策ブログ:偏差値・校風から科目別対策まで徹底解説

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青山学院中等部 中学受験対策ブログ:偏差値・校風から科目別対策まで徹底解説【2026年度版】


はじめに

青山学院中等部の最新受験対策を徹底解説。本稿では青山学院中等部の基本情報(偏差値、校風、教育方針など)から、入試の日程・配点、出題形式の特徴、そして国語・算数・理科・社会の科目ごとの具体的な攻略法、過去問演習の活用法、類似校との違い、併願パターン、時期別学習スケジュール、保護者のサポート方法まで、盛りだくさんの情報を分かりやすくまとめます。受験生の「何からどう始めるべきか知りたい」「志望校の本当の傾向が知りたい」という気持ちにこたえます。


青山学院中等部の基本情報と最新偏差値

最新偏差値と合格難易度

2025年度の偏差値は以下の通りです。

入試日程四谷大塚80偏差値首都圏模試80%偏差値SAPIX80%偏差値
2/2一般4科男60 / 女65男70 / 女75男51 / 女54

また、実際の受験倍率は男女で大きな違いがあり、最新年度の男子倍率は4.0倍、女子は5.5倍(2025年実績)、合格最低点も男子174点、女子188点と高い水準です。なお昨年はプチサンデーショックだった影響で試験日が2/3にズレていました。そのため受験層などが異なっている場合もあるため24年の実績も確認しておきましょう。

青山学院中等部は、「高偏差値の共学」「大学まで進学可能な一貫校」で、毎年全国から多くの志願者が集まる名門校の一つです。


アクセス・校舎・学級構成

校舎は東京都渋谷区渋谷4丁目。アクセスは表参道駅B1出口より徒歩7分・渋谷駅から徒歩10分という抜群の立地です。都市型キャンパスでありながら、キャンパス内は落ち着いた雰囲気と豊かな緑に囲まれています。

編成は1クラス32名×8クラス制の少人数教育で、生徒の個性を尊重したきめ細やかな指導体制が敷かれています。


教育方針と校風

青山学院中等部は「地の塩、世の光」のスクールモットーを掲げ、キリスト教信仰に基づく人格教育を根底に据えています。具体的には、礼拝や聖書の授業、奉仕活動を通じて「他者との共生」「自己肯定感」「倫理観」を育むことを大切にしています。

校風は「個性と多様性の尊重」「自由闊達な雰囲気」「学業と自主活動の両立」が特徴です。「陽キャだけでなく、さまざまなタイプの生徒が在籍し、多様性を許容する雰囲気がある」「男子はフレンドリーで、女子がリードする面も見られるなど、性別を問わずアクティブな生徒が多い」との在校生・卒業生の声が豊富です。


進学実績と独自プログラム

高等部への内部進学率は約95%、さらに青山学院大学へは約85%が推薦進学。大学では学部間の垣根も低く、幅広い進路選択が可能です。難関大学や医・芸術分野へのチャレンジも許容されており、柔軟な進学指導が行われています。

更に、英語教育や国際交流も進んでおり、海外(イギリス・オーストラリア等)への短期・長期留学プログラムや、姉妹校との交流も盛んです。多角的な「グローバル教育」「サイエンス教育」にも定評があります。


入試日程・科目・配点・試験時間

2026年度入試(2025年度と同形式予定)の基礎データは以下の通りです。

科目試験時間配点
算数50分100点
国語50分100点
理科25分50点
社会25分50点

配点・試験時間からも、「算数・国語>理科・社会」のバランス。算数・国語でしっかり得点しておくことが合格の王道と言えるでしょう。

  • 入試日は例年2月2日前後で、開始は朝、終了は正午過ぎ(昼食不要)。
  • 合否発表も迅速に行われる。
  • 受験資格や持ち物などは毎年公式サイトで最新情報要確認。

入試の出題形式と全体的な傾向

青山学院中等部入試の最大の特徴は「スピード勝負の4科入試」です。

  • どの教科も「見やすい・紛らわしくない出題」「過度にねじれた問題は少ない」ものの、「量が多く決して簡単ではない」「スピーディな処理能力と思考力を兼ね備えた受験生」が高得点を取れる設計です。
  • 記述式(長文)は少なめで、語彙や選択問題(マークや抜き出し)が中心。特に算数・国語は「適切に見切る力」「捨て問を作る目利き」も要求されます。
  • 理科・社会も「知識中心だが、適度な応用・資料読み取りあり」「時事的な内容あるいは最新のニュース・科学現象も要注意」という設計です。
  • 教科別に詳しくは後述しますが、「難易度は標準」「高偏差値校らしい計時・要領・瞬発力重視」の一貫した方針と言えます。

各科目の出題傾向・対策ポイント(まとめ表)

科目出題傾向対策ポイント
国語大問5題・漢字・詩・文章題多/設問量多詩の表現技法、語彙力、読書習慣、要旨記述練習、過去問10回分演習
算数大問14題小問中心、広範囲から出題過去問20回分、標準問題の徹底、計算・図形・速さ・数の問題重点、捨て問判断
理科大問5題で4分野満遍なく出題、時事問題あり基本知識の徹底、計算問題演習、物理重点、過去問解き直し、時事の確認
社会大問5-7題・地理歴史時事中心、地形図毎年出題地図帳・統計・年号暗記、資料問題への慣れ、時事問題定期確認、過去問10回分

国語の出題傾向と具体的対策法

出題傾向の詳細

青山学院中等部の国語入試は、例年「大問5題構成」です。

  • 第1問:漢字(独立した読み書き問題、5-6問前後)
  • 第2問:詩(毎年出題、表現技法・心情・季節感・語彙まで幅広い)
  • 第3〜5問:文章題(物語文、説明文、随筆文などジャンル多彩。1つの大問で複数設問、合計設問数は40問前後)
  • 設問形式:記号選択(4択が基本)、抜き出し、接続詞、語彙、短い記述(30-50字、要約中心)

全体として「文章量が多い(最新年は累計1万字超も)」「設問数も多い」「難問は少ないが、速読・速解力が強く問われる」試験です。

特に詩の出題は「青山学院中等部伝統」で、表現技法(直喩・比喩・倒置・反復など)や、詩独特の心情・空気感を読み解かせる作品も多く、詩が苦手な受験生は思わぬ失点も。芝浦工業大学附属中学校も詩出題で有名なため、そちらの過去問も並行活用が推奨されています。

  • 筆者の意図、主人公や登場人物の心情、主題、文脈理解や指示語を問う設問もよく出題される
  • 記述問題(要旨・理由など)は少ないが、文脈整理力が必要
  • (難易度は高くないものの)速読と要旨抜き取りが不可欠

国語対策の具体的ステップ

  1. 詩の表現技法対策が最優先
    「わかる国語」(旺文社)など文法書・詩の問題集(ウイニングステップなど)で、直喩・比喩・繰り返し・倒置法・省略・連想などをパターンごとに演習。短時間で詩の内容を把握・要素を抽出する練習が特に効果的です。
  2. 読書習慣と速解力養成
    毎日の読書で幅広いジャンルの文章に慣れ、要旨を簡単にまとめる練習(50-80字記述)も必要です。長文を素早く読むトレーニングと同時に、「接続詞・指示語で段落の骨格を読む」「場面が切り替わる箇所を見つける」などの技能も意識しましょう。
  3. 選択肢・抜き出し形式の「根拠読み」訓練
    問題文をさっと読み、「これはこの段落」と本文にマーキングしながら解く癖をつけていきましょう。消去法で選択肢を絞り、「本文のどこが根拠だったか」を説明できる練習も有効です。
  4. 漢字・語彙の徹底強化
    標準的な漢字ドリル(5〜6年生向け)1冊を繰り返し、熟語やことわざなど語彙問題も抜けがないようにしましょう。また記号選択問題は似た言葉を混ぜてくるため、日常的な語彙力の底上げが不可欠です。
  5. 過去問対策の時期と量
    過去10回分程度本番同様50分で演習し、詩の問題は芝浦工業大学附属等のものも利用。制限時間内に最後の問題まで手をつけ「どこで時間が足りなくなるか」を意識することも重要です。
  6. 要約記述(50〜80字)練習
    物語や説明文の要旨・中心主題を「なるべく短く本質をまとめる」訓練をしておきましょう。近年は、いわゆる貼り付け型要約も増えており、要素を見抜き文章を切り貼りできる力が求められています。

青山学院中等部国語の特徴ポイントまとめ

  • 速読・速解力、詩の表現技法力、語彙・漢字力が全体を貫く合格の軸
  • 長文文章題に慣れておくことと、量を短時間でこなす体力をつけることが大事
  • 難問よりも「着実な処理」「得意分野(詩や要約・記号選択など)で失点ゼロ」を目指すこと
  • 芝浦工業大学附属など詩出題校の過去問も活用し「詩アレルギー」を作らない

算数の出題傾向と徹底対策

出題傾向の詳細

青山学院中等部算数は「大問14題前後」「小問独立型が多く、幅広い単元が出題」という特徴があります。

  • 出題は[分数・小数の四則計算/和差・割合・比・速さ/水の問題・旅人算/角度や面積・体積の図形問題/数の性質・規則性・場合の数/調べ方・推理]など、基本から応用まで網羅
  • 計算問題は2〜3問定番、その後応用問題が並ぶ
  • 図形(角度・面積・体積・折り紙)水槽・グラフなどの思考力系、一行問題
  • 「難問・奇問」は少ないが、制限時間50分で全問にきちんと取り組むのは難しい
  • 問題ごとに難度差あり:「手間がかかる問題」「複雑な応用小問」も混じるため「見切り力」がものを言う
  • 解答は「数字のみ」。計算過程や部分点は一切なし

算数対策の具体戦略

  1. 計算力維持が最重要
    毎日10問程度、分数・小数の四則計算、逆算、筆算を徹底。計算用紙も工夫して使えるようにする。
  2. 全範囲をバランスよく、特に「図形」「速さ・比」「水問題」を強化
    過去問演習で「頻出単元」を繰り返し、比・速さ・水問題・折り紙・図形の角度は入試の柱。必ず「自分の手で図形を書く」「速さ問題は状況図やグラフを描く」練習をセットで。
  3. 標準問題集(四谷大塚「四科のまとめ」やサピックス「ベストチェック」、東京出版「プラスワン」「ステップアップ」等)で公式・解法パターンを反復
    特に、割合・比の応用(売買損益、濃度)、平均・面積図・旅人算・場合の数・数列などは典型問題を全て自力で素早く答える練習が欠かせません。
  4. 過去問20回分を3〜4周演習、本番と同じ時間設定を徹底
    50分で全問解く感覚を把握し、「できる問題を正解」「わからない(手間がかかりそうな)問題は潔く飛ばす」決断力を身につける演習を繰り返し行いましょう。
  5. 図形問題は「補助線」「展開図」「移動」「折り紙」の操作も重視
    手を動かし、実物で折り紙や展開図を作る、切る、動かす経験を増やすと空間認識力が大きく向上します。
  6. 応用力・思考力問題への慣れ
    年々、「その場で情報を整理し判断する」「グラフから公式を引き出し、数値化する力」を問う傾向が強まっています。特有の文章量、複雑な条件整理の問題を「図解+表でまとめる」習慣、最小限の作業で正答に辿りつく要領を磨きましょう。
  7. 苦手単元は戻って何度も定着演習を
    できる問題から制覇し、間違えた問題は「なぜ間違えたか」を必ず振り返り、解き直しまで徹底。公式や考え方の引き出しを増やし、応用力も強化しましょう。

算数の特徴ポイントまとめ

  • スピーディーな計算+捨て問判断+得点源の可視化が鍵
  • 図形・速さ・比・水問題・場合の数の徹底強化、標準問題の精度追求が合格への最短ルート
  • 苦手単元の放置は絶対に避ける
  • 本番での時間配分と「コミット・ドロップ」の意思決定を過去問で習得
  • 応用問題で粘りも必要(典型問題の応用で差がつきやすい)

理科の出題傾向と対策のポイント

出題傾向の詳細

青山学院中等部理科は、「大問5題構成」「物理・化学・生物・地学の4分野均等出題」「時事問題やデータ読解も重視」というバランス型。

  • 大問1は4分野混合の小問集合。大問2〜5は各分野1つずつ。
  • 生物:昆虫や動植物、ヒトのからだ、食物連鎖、分類・働き
  • 地学:地層・岩石、天体、気象、ボーリング調査、異常気象や火山・地震
  • 物理:手回し発電機、てこ、浮力、振り子、音・熱・電気・光、実験・法則の応用
  • 化学:水溶液・気体・溶解度、熱・燃焼、金属と水溶液反応
  • 各分野「基本知識+短い計算問題」「実験観察・データ読み取り重視」
  • 記号選択と適語記入、計算が中心で、長い記述式はほとんど出ません(応用問題でも計算や用語記入)

理科対策の具体戦略

  1. 4分野を均等に・まんべんなく学習
    理科は特定分野に偏らず、全分野で点を落とさないことが合格の決め手です。苦手分野(特に地学・化学など)は早期に基礎固め。
  2. 「なぜそうなるか」を考え原理理解優先
    用語の暗記だけでなく、「てこ・浮力→力のバランス」「水溶液→溶質・溶媒・溶解度グラフ」「台風・天体→現象の原因と結果」など、必ず図や表を使い理解を深めます。
  3. 計算問題は必ず毎日演習
    特に化学の水溶液・濃度問題、物理の力学や電気(直列・並列、回路計算)は頻出。10分単位で繰り返し鍛えます。
  4. 身近な時事現象にも日頃から触れる
    入試では、手回し発電機、ノーベル賞の仕組み、シャボン玉の科学、台風・異常気象など新聞やニュースから直接引用されることも多々あります。家族と一緒に理科的疑問を調べてみましょう。
  5. 過去問20回分を3~4周、本番同様25分で解く
    制限時間が短いため「即答できる問題は瞬時に」「難問は後回し」のペース配分能力を過去問演習で体得しましょう。
  6. 実験・観察データの読み取り演習
    グラフや図、表から「結論」を導く問題、未知のデータから傾向を予測させる応用問題も頻繁に出題されます。
  7. 環境・地学・最新科学ニュースにも関心を持つ
    年ごとに理科的時事問題(新エネルギー、気候変動、感染症、宇宙開発など)が出される傾向(例:ウイルス、石灰水、台風、手回し発電機等)。

理科の特徴ポイントまとめ

  • 各分野の基礎確保が第一優先+苦手分野回避の全範囲主義
  • 応用力=実験結果やデータをその場で分析して推理する力を日頃から鍛える
  • ニュースや図鑑で理科知識を増やし、知的探究心を大切に

社会の出題傾向と対策徹底ガイド

社会の出題傾向

青山学院中等部社会は、「地理・歴史・時事が中心」であり「地形図・資料読解・適語記入(漢字指定)多い」「公民(現代社会)はやや少なめ」「データや統計・資料を活かした応用力も重視」のバランス型。

  • 2024年度は31問(地理12、歴史14、現代社会5)。試験時間25分で時間はかなりタイト
  • 解答形式:記号選択、適語記入(漢字で書く)、資料から読み取る、年表順ずらし
  • 地理:地図・地形図・統計・雨温図・産業・特産品・村落の成り立ち
  • 歴史:年表、年代順並び替え、人物や出来事、史料・写真
  • 公民:憲法、政治の仕組み、経済、国際情勢だが、出題は少数
  • 時事:国内外の重大ニュース(インド首相名等)、最新統計問題あり

社会科対策の具体戦略

  1. 地理分野の基礎暗記+地形図・統計グラフの演習
    日本地理(都道府県・都市・地形・気候・産業・観光地等)を白地図や地図帳で複数回チェック。地形図は「等高線・方位・雨温図・施設」など「読む力」を資料集や教科書で鍛えます。
  2. 歴史:流れと年表・人物・出来事をセットで覚える
    単なる暗記でなく「なぜ・なにが起きたか」「主要事件の前後関係」「時系列の因果」も年表や図解で何度も復習。史料・写真・絵の資料読解も練習し、用語は正しい漢字で書けるように。
  3. 公民・時事は教科書の基礎+直近2年のニュースを重点
    公民単元(政治・憲法・経済・国際関係)は要点整理と、最新のニュース(重要法案・選挙・国際会議・社会トピックスなど)を「なぜニュースになる?」「社会にどう影響?」まで家族と話し合う習慣をつける。新聞・ニュースサイト、時事問題集(「重大ニュース」など)を毎日チェック。
  4. 資料・データ読み取り練習の徹底
    統計グラフ・雨温図・人口・産業グラフから読み取る練習、資料集や過去問演習で量をこなすことが大事。
  5. スピーディに、1問1分で全問解き切る力を鍛える
    記号選択が多いため、解答のスピード感も演習で養成。問題文の条件によく注意(「誤っているもの」は要注意!)。
  6. 過去問10年分の演習・解き直しを2周以上
    本番時間25分で解く癖をつけ、「知識問題は即答」「難問は飛ばす」意識も体得しておく。

社会の特徴ポイントまとめ

  • 地理・歴史・時事のバランス学習、地形図とデータ資料は要重点
  • 公民苦手でも合格は可能、基礎を押さえてオプション的に強化
  • 時事問題は保護者と会話することが理解定着の近道

過去問の傾向と活用法

過去問演習の意義と勉強スケジュール

青山学院中等部の受験対策で最大のウエイトを占めるのが「過去問演習」。その使い方・消化時期にも工夫が必要です。

科目推奨解く回数採用開始時期周回数目安
算数10〜20回夏休み前〜3〜4周
国語10回夏休み前〜2周
理科10〜20回夏休み中〜3〜4周
社会10回夏休み中〜2周

過去問活用のポイント

  • 各科目とも「傾向の把握」「設問形式への慣れ」「本番時間内のペース配分」を重視して使う
  • 演習後は必ず間違えた問題(特にミスやうっかりミス含む)の見直しを徹底し、正解するまで繰り返す
  • 過去問10回分は最低限、算数・理科は20年分可能なら挑戦。1回で答え合わせして終わりではなく、できるまで反復(国語の詩は他校類似問題も活用)
  • 「模試や総合演習で成績動向を確認→苦手分野を分析→過去問で底上げ」流れを定着

類似校との比較・併願パターン

偏差値・傾向が近い学校

  • 算数の出題傾向が近い:立教池袋中学校
    • こちらも「大問多数型・標準問題・小問処理の正確性重視」の傾向
    • 速さ・比・図形はさらに重要
  • 国語(詩の問題)の類似校:芝浦工業大学附属中学校
    • 詩・表現技法の出題比率が高く、青学と同様の傾向。

よくある併願パターン

学力・地理的条件、日程によってさまざまですが、2025年度の一般的なスケジュール例は下記のようになります。

日程午前午後
1月埼玉栄中・大宮開成中など
2月1日中央大学附属中・法政大学中農大一高・青稜中など
2月2日明治大付属明治中農大一高(3次)青稜中(2次)等
2月3日青山学院中等部広尾学園小石川中、法政大学中等部
2月4日中央大附属・成蹊中
なお今年度は入試日程が2/2なので昨年とは異なります。
  • 推薦進学志望層(附属校志望)は中央大附属、法政大学、学習院、立教新座などと併願
  • 開成・桜蔭・駒東など思考力型上位層も受験するが、問題構成(記述や過程の重視)は差があり、取組方針にはご注意を!

時期別学習スケジュールと年間戦略

学年・時期算数国語理科社会
小4基礎計算・予習シリーズ読書習慣・表現技法暗記+現象理解(保護者と)地図・地図記号・旅行活用
小5標準問題定着・図形速さ強化要旨・詩+読解演習物理・化学の計算重点歴史の流れ年号暗記・資料問題
小6(4〜6月)過去問トライ・弱点補強要約記述・過去問開始物理分野強化公民の基本・時事問題・過去問開始
小6(7〜8月)過去問3〜5回分・苦手単元整理要旨・語彙・詩の強化計算・実験問題克服資料問題・地形図・統計
小6(9〜11月)難問対応・過去問中心読解+漢字・語彙物理・過去問重視、時事確認年号・資料・時事強化
小6(12〜1月)最終確認・毎日過去問仕上げ・分野横断読解総仕上げ・基本知識反復基礎+知識の抜け確認、過去問反復
  • 学年ごとの基本方針は「算数・国語で基礎力・計算力・読解力の早期養成」「理科・社会は丸暗記主義から脱却→現象理解・資料活用能力を重視」
  • 6年夏までに過去問を習得し、秋以降は「解き直し→苦手克服→本番形式演習」で得点力仕上げ

保護者サポート・家庭学習のコツ

  • 成績下降や失敗時は「責めより共感」→基本に立ち返り一緒に復習する
  • 計算・漢字など日々の積み上げを「10問ずつ」「朝か夜に決めて」習慣化
  • 理科・社会は「一緒に新聞を読む」「身近な現象・地域や資料を調べる」など家庭で対話を増やす
  • ケアレスミス対策:「必ず筆算」「設問を蛍光マーク」「本文や条件毎に印をつける」ことをチェック
  • ニュースや時事問題は言葉・背景を解説し「なぜこれが大事?」を考える会話を
  • 家庭教師や塾と連携し、苦手分野は専門家のサポートも検討
  • 学校見学や説明会へ必ず親子で参加し、「学校との相性」や「子どもの直感」を大切にする

受験体験記より:親子で乗り切るために必要なこと

現役合格者・保護者の声からわかることは、「子どもの自主性、健康、親の見守り」こそ最大のサポートということです。

  • 怒りや焦りは逆効果。ミスや成績不良時も「よく頑張ったね」と一呼吸おく
  • 「勉強ができること」は「計画通りにいかないことも許容する力」
  • 体調管理と生活リズムの維持(急な発熱や精神的アップダウンにも注意)
  • 模試や過去問でうまくいかない時期も、本人への信頼を忘れず粘り強く見守る
  • 塾・家庭教師の力を借りることも有効
  • 親子一緒に「受験」をイベントとして楽しむ意識も大事

おわりに〜青山学院中等部の受験は「総合力」+「自分らしさ」を大切に

青山学院中等部の入試は、高偏差値校の中でも決して「奇問・難問偏重」ではありません。むしろ「小学校6年間で培った標準的な知識・技能」「基本〜標準問題での取りこぼしを防ぐ」「自分で取捨選択できる目利き力」「バランス感覚と卓越したスピード」を最重視する設計です。

この学校が求めるのは、「誠実に努力を積み重ね」「自分を客観的に把握し、自ら選択・表現できる」人物。合格に向けては、日々の積み上げに加え、「わからない問題で止まらず、自分の得意を活かす・苦手はコツコツ改善」姿勢こそ最大の武器になるでしょう。

保護者の皆さんも「子どもの健康と気持ち」を最優先に、合格までのプロセスを家族全員で支え合ってください。受験は親子で成長し、絆を深めるまたとない機会です。


受験までの学習・生活を楽しみながら、青山学院中等部合格に向けて一歩ずつ前進しましょう!


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