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【2026年中学受験】サンデーショック再来!入試日変更と併願戦略の最前線
2026年、中学受験において**「サンデーショック」と呼ばれる現象が再び訪れます。これは私立中学の一般入試初日である2月1日が日曜日に当たる年**に起こる、受験スケジュールの混乱を指します。
2004年、2009年、2015年にも同様の事態が発生し、多くの学校が日程を変更。受験生や保護者にとっては、通常とは異なる併願戦略を迫られる年となりました。そして、次回は2026年。
今年のサンデーショックは、過去の例とはまた異なる動きが見られることから、従来の併願パターンが通用しない可能性も出てきています。本記事では、最新の動向をもとに、2026年受験における日程変更、併願パターンの変化、注意点を解説していきます。
サンデーショックとは?
サンデーショックとは、中学受験の解禁日(2月1日)が日曜日に重なることで、宗教上の理由から日曜入試を避ける私立中学が日程変更を行う事態を指します。
特に、キリスト教系のミッションスクール(女子校が多い)に大きな影響が出ます。中でも東京の「女子御三家」(桜蔭・女子学院・雙葉)の一角を担う女子学院や、神奈川の最難関であるフェリス女学院などが該当します。
2026年、どう動く?入試日程の主な変更と継続
2026年のサンデーショックでは、以下のような学校が日程を維持または変更しています。
✅ フェリス女学院(神奈川)
- 2月1日(日)入試を変更せず実施
- 合格発表は当日23時(6月2日公式発表)
- 日程変更が常だった過去とは異なり、初の継続判断が注目されています。
✅ 横浜雙葉・湘南白百合学園(神奈川)
- 横浜雙葉は2月1日・2日で入試継続
- 湘南白百合は「1日午後+2日午前」という定番スケジュールを維持
✅ 横浜共立学園(神奈川)
- 2月2日・3日の2回入試に再編成
- 以前は2月1日入試を行っていましたが、今回は避ける構成に
✅ 鎌倉女学院(神奈川)
- 1日午前、2日午前、3日午後の3回体制に拡大
- 例年より柔軟な受験が可能に
✅ 女子学院(東京)
- 日曜入試を避け、2月2日にスライド
- 同様に東洋英和女学院、立教女学院なども2日入試を継続
【初の併願パターン】「フェリス→女子学院」の実現
注目すべきは、「2月1日にフェリスを受け、2日に女子学院を受ける」という併願が可能になったことです。
これは過去40年以上で初のケース。どちらもプロテスタント系の伝統校であり、価値観や校風が共通しているため、志望層も重なる可能性があります。
従来は日程がぶつかるためどちらかを選ばざるを得なかった層が、今回からは両方にチャレンジ可能となりました。これはフェリスが日程を動かさなかったことで実現した併願戦略です。
東京・神奈川の受験構造が変わる理由
2026年はこれまでのサンデーショックと比べても、学校側の対応がやや穏やかです。
▶ 女子校人気の低下・少子化の影響
都内女子御三家や神奈川最難関の女子校において、ここ数年は受験者が減少傾向。
・女子校離れ
・共学志向
・安全志向の高まり
などが要因とされます。
この背景から、フェリスが日程を動かさなかったのは「他校とのバッティングよりも、固定ファン層の維持・早期発表を優先した」と見る向きもあります。
共学校の台頭が併願戦略を難化させる
2015年の前回サンデーショック以降、大きく変わったのが「共学人気の上昇」です。特に首都圏では以下のような学校が注目されています。
学校名 | 偏差値上昇(2015→2025) | コメント |
---|---|---|
渋谷教育学園渋谷 | 57 → 63 | 東大合格50人超、トップ共学の一角 |
広尾学園 | 45 → 57 | 医進・国際など複数コースで人気急騰 |
豊島岡女子 | 59 → 61 | 女子御三家並みの進学実績と評価 |
吉祥女子 | 51 → 54 | 教育改革に成功、安定した人気 |
洗足学園 | 52 → 56 | 英語・理系強化で国際派志向の家庭に人気 |
地理的条件の緩和が選択肢を拡大
相互直通運転の拡充(副都心線、相鉄直通など)により、遠方の学校への通学が現実的になってきました。
- 湘南新宿ライン → 埼玉〜東京〜横浜の移動が楽に
- 東急直通で横浜から都心女子校にもアクセス可能
これにより、東京と神奈川を跨いだ併願も無理なく組めるようになり、これまでとは違う受験プランが現実味を帯びています。
豊島岡女子 vs 女子学院:激突する2月2日入試
注目すべきもうひとつのポイントは、豊島岡女子と女子学院が同日に入試を実施する点です。
例年、豊島岡①(初回入試)は女子学院と日程がずれていたため、両方を受験するケースが多く見られました。しかし今回はバッティングするため、志望の選択が必要になります。
豊島岡の注意点:
- 女子学院に流れて受験者数は減少する可能性あり
- ただし、学校側は合格者数を絞る=倍率は維持 or 上昇
- 特に、②③回入試では多めに合格を出す戦略が予想される
つまり、「空いているから有利」ではなく、歩留まりを警戒した学校側の“締め付け”が入る可能性が高いというわけです。
サンデーショックの年、保護者が意識すべき3つのこと
1. 併願戦略は“日程表”を軸にシミュレーション
- 日程の重複により、例年通りの併願が通用しない可能性あり
- 午前・午後の組み合わせや発表タイミングも考慮に
2. 「なんとなくの人気校受験」は厳禁
- 共学・女子校問わず、実際の相性と進学実績を見極めて選択
- 通学時間のシミュレーションも忘れずに
3. サンデーショック=情報戦
- 模試偏差値の読み取り、倍率予想、入試パターン把握など、情報が命
- 過去の例はあくまで参考、今のデータに基づく戦略構築がカギ
まとめ:今年の“サンデー”は前向きに捉えるべし
2026年のサンデーショックは、ただの混乱ではありません。
むしろ、受験生にとって選択肢が広がるチャンスとも言える年です。
- 「フェリスと女子学院を両方受けられる」
- 「共学も女子校も並行受験が可能」
- 「遠方の志望校も通学圏内に」
…そうした新しい戦略が組める年なのです。
情報を正しく集め、家庭に合った進路選びをしていけば、むしろ従来よりも柔軟な受験が実現できるかもしれません。
大切なのは、流れに流されないこと。子どもの性格や志向、通学環境、家庭方針などを総合的に見て、**「わが家の受験スタイル」**を築いていきましょう。
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