中学受験は「お金がかかる」

中学受験は「お金がかかる」とよく言われます。その理由は、受験対策として塾に通うことが一般的となっているからです。私立中学校の入試は難易度が高く、志望校ごとの専用対策が必要になるため、受験のノウハウを持つ塾に頼らなければ、合格を勝ち取るのは難しい場合が多いです。

中学受験を決意した家庭は、以下のような費用がかかることを覚悟しておく必要があります。

中学受験にかかる主な費用

  1. 塾代
  2. 季節講習費(夏期・冬期・春期講習)
  3. 教材費
  4. 交通費
  5. 飲食費
  6. 受験料
  7. その他受験準備費用(衣服代、願書用写真代など)

中学受験は、家庭に大きな経済的な負担を強いるもので、毎月10万円近くの出費が発生することもあります。多くの家庭では、小学3〜4年生頃、遅くとも小学5年生までには塾通いを始めるのが一般的です。そのため、6年生になる前から受験準備のための費用が増加していきます。

中学受験のための月々の支出は10万円程度とされていますが、この金額は私立中学の学費に関連しています。私立中学に通う場合、年間でおよそ140万円前後の学費がかかるため、受験が終わっても学費の負担は続きます。さらに、家庭の財政状況がぎりぎりの場合、高校や大学に進学する際に資金不足になるリスクもあるのです。

1. 塾代

中学受験を目指す子どもは、小学3年生の2月から塾に通い始めることが一般的です。最初のうちは週2回の授業で月謝は3万円程度ですが、学年が進むにつれて授業回数も増え、6年生後半には週4回となります。また、夏期講習や冬期講習などの特別授業の費用も含めると、5年生では年間で70万円から80万円、6年生では120万円近くかかることもあります。

2. 受験料

受験料は受験する学校ごとに異なり、1校あたり2万円から3万円程度が相場です。複数校を受験する場合、それぞれに受験料が必要となるため、費用はさらに増える可能性があります。東京都の私立中学校の受験料平均は約23,200円で、一般的には4~5校を受験するため、受験料だけでも10万円前後が必要です。

3. 教材費と模試代

塾で使用する教材費に加え、各種模擬試験の受験料もかかります。模試は成績の確認や対策の一環として頻繁に受けるため、その費用もバカになりません。さらに、塾以外で必要となる参考書や問題集も購入する必要があるため、教材費も予め見込んでおきましょう。

4. 交通費・食費

塾通いや受験のための交通費も、忘れてはいけない費用です。中学受験生は大学受験とは違い一人暮らしをするケースはあまりないでしょうから新幹線や飛行機などの交通費やホテルに宿泊する費用がかかることはあまりありませんが日々の通塾に送り迎えの負担が大きくなります。また、長時間の塾通いの際には、軽食やお弁当が必要となることもあり、食費も増えていきます。

中学受験後にかかる費用

中学受験に合格しても、そこで支出が終わるわけではありません。私立中学校に進学する場合、入学金や授業料、施設費など、初年度納付金が100万円前後かかることが一般的です。また、中高一貫校の場合、6年間で年間95万円から180万円の学費がかかることを念頭に置いておく必要があります。

特に東京都の私立中学校では、初年度納付金の総額が約100万円であり、6年間の学費総額は約600万円から1,080万円となります。さらに、学費以外にも制服代や部活動の費用、学校行事などの費用もかかるため、総額はさらに膨らむ可能性があります。

中学受験をする前に家計の見直しを

最近では、共働き家庭が増え、放課後の時間を塾で過ごさせることが、学習と同時に子どもを見守る手段として活用されるケースが増えています。しかし、進級に従って塾費用はどんどん増加し、知らない間に家計を圧迫することもあるため、十分な注意が必要です。塾の費用だけではなく、模試や教材の購入費もかかるため、計画的な出費が求められます。

また、私立中学校に進学した場合でも、塾が不要になるわけではありません。私立中学の進度は速く、授業についていけない生徒もいるため、中高でも塾通いを続ける家庭は少なくありません。中学受験を成功させるために必要な学習費用は、長期的に見て大学入学まで続く可能性があるのです。

中学受験の費用を知っておくことが大切

中学受験を始める前に、必要となる費用を理解しておくことが重要です。以下は、具体的な費用の内訳です。

  1. 受験料
     中学受験の受験料は1回あたり2〜3万円が相場で、複数校受験する場合はその分の受験料がかかります。また、模試を受ける回数も増えるため、こちらにも受験料が発生します。
  2. 塾費用
     小学4年生からの3年間、塾に通う場合、年間70〜120万円程度の費用がかかります。特に6年生になると通塾日数が増え、負担も大きくなります。
  3. 交通費・食費
     通塾にかかる交通費や、塾で食事を取るための費用も見逃せません。さらに、受験当日は遠方の学校までの交通費や、場合によっては宿泊費も必要になります。
  4. 入学手続時納入金
     私立中学校に合格した場合、入学手続きの際に納入金を支払う必要があります。平均で100万円ほどの費用がかかることが多く、これに入学金や授業料、制服代も加わります。女子高などの場合は靴下まで細かく指定されていることが多く想像以上にお金が掛かります。夏服、冬服に加え春秋のブレザーやコート、校章付きのピンまで学校指定のところもあります。

中学受験に踏み切る前に、これらの費用をあらかじめ計算し、資金計画をしっかり立てることが大切です。また、教育費が家計に大きな影響を与えることを考慮し、必要に応じて無理のない範囲で教育資金を確保するように心がけましょう。中学受験は家庭にとって大きな出費ですが、適切な計画と準備を行うことで、子どもにとっての大きなチャンスとなります。

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