中学受験でカギを握るのは国語!対策はどうする?

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国語が苦手科目として意識されづらい理由とその対策

国語は当然日本人にとっては母国語であるため受験生の多くの方は国語を苦手科目として認識していません。聞かれた際も算数、理科、社会を挙げることが多いでしょう。なぜ国語と即答する人は少ないのではないでしょうか。実際、国語で期待通りの成績を取るのが難しいにもかかわらず、国語を苦手科目として真っ先に挙げる人が少ないのは不思議な現象です。なぜ、国語は苦手意識が生まれにくいのでしょうか?その理由を探っていきましょう。

1. 対策しなくてもある程度の点数が取れてしまうから

国語は日本語です。普段から使っている言語であるため、問題を理解し、解答すること自体は特に抵抗がありません。もちろん、難しい文章や文学的な表現に苦戦することもありますが、日常生活で培われた日本語力がある程度通用するため、無対策でもある程度の点数が取れてしまうのです。これは、算数や理科のように特別な知識や公式を覚えなければ全く手も足も出ない科目とは異なります。

そのため、算数や理科に比べて勉強しなくても何とかなると感じることが多く、結果として国語は「苦手」として認識されづらいのです。加えて国語は他の科目と違い、0点になるリスクが少ないため「勉強しなくてもいいか」という意識が強まってしまうこともあります。

数学や理科は計算が出来なければ0点、社会は知らなければ当然0点、しかし国語は勉強不足で0点になる箇所は漢字くらいでしかもよく読めば文章中に答えが書いてある教科です。そこに甘えが生まれやすくなります。

2. 国語はどうやって勉強すればよいのかわからない

国語のもう一つの難点は、「どうやって勉強すればよいのか」が分かりづらいことです。算数なら公式を覚えて問題を解く、理科や社会は暗記中心といった明確な学習法がありますが、国語はそうした「これを覚えればいい」というものが少ないです。特に、初見の文章が出題されるテストにおいては、どんな問題が出るのかが予測しにくいため、何をどう勉強すればよいのか見当がつきづらいのです。

このため、国語の勉強が後回しになることがよくあります。どのように進めていいかわからない上に、勉強しても成果が見えにくいと感じ、他の科目の対策を優先してしまう傾向が強いのです。

3. 他の科目と比較して優先順位が低くなる

さらに、国語の優先順位が低くなるもう一つの理由として、国語は努力しても成績が上がりにくいと感じることが挙げられます。初見の文章が毎回出題されるため、「どう勉強してもあまり成績に直結しない」と思ってしまうのです。これに対して、算数や理科は公式や知識を覚えればそのまま点数に繋がるため、成績アップが目に見えやすいと感じる人が多いです。

また、国語は他の科目よりも「読解力」や「語彙力」が要求されるため、具体的な対策方法が不明瞭であることが、国語の勉強を後回しにする理由となっています。特に受験においては、算数の配点が高い場合が多いため、算数に時間を割き、国語の勉強時間が少なくなる傾向があります。

国語が合否を左右する理由

とはいえ、国語が受験の合否に与える影響は決して小さくありません。特に難関校では、国語の点数が合否を分けることも少なくないのです。

1. 算数だけでは合格できない

中学受験では、算数が最も重要視される科目だと思われがちですが、実際にはそうではありません。もちろん、算数で高得点を取ることは重要ですが、国語の得点が合否に直接関わることが多いのです。なぜなら、算数の問題は学校ごとに難易度が決まっており、そのレベルに達していないとそもそも問題を解くことができません。したがって、算数の力が受験校のレベルに達していないと、希望校に合格するのは難しくなります。つまり算数は志望校を選ぶ際の指針になる科目になるため重要なのですが算数は解けるレベルの学校を受験することになるので受験日にはあまり差が生まれないかもくになります。

2. 国語は全科目に影響を与える

国語の力は他の科目にも影響を与えます。全ての教科の試験問題は日本語で書かれています。つまり、国語力が弱いと、他の科目の問題を理解することも難しくなります。読解力が不足していると、算数の文章題や理科の問題文の意味を正確に把握できず、結果的に点数が伸び悩むこともあるのです。

また、日常の勉強においても、テキストの内容を理解する力が求められます。国語が苦手だと、他の科目の勉強も進まなくなってしまう可能性があるため、国語の勉強は受験全体に影響を及ぼす重要な要素となるのです。

読む力の根底にある国語が出来ない子はすべての科目で平均的に点数を落としてしまいます。

効果的な国語の勉強法

では、どのようにして国語力を向上させるべきでしょうか。国語の勉強は、以下のポイントに注意して進めることが効果的です。

1. 語彙力の向上

語彙力は国語の基礎です。漢字の読み書きだけでなく、熟語や慣用句、様々な言い回しを覚えることで、文章の意味を正確に理解できるようになります。語彙力が弱いと、文章の細かなニュアンスを読み取ることができず、読解力にも影響を与えるため、しっかりと語彙を身につけましょう。

2. 文章読解の基本を身につける

物語文では、登場人物の行動や気持ちの変化を読み取る力が重要です。説明文では、要点を押さえ、結論がどこにあるのかを把握する力が求められます。難解な文章を大量に解く必要はありませんが、丁寧に一つ一つの文章を読み解き、内容を正確に理解する練習を積むことが大切です。

まとめ

国語は苦手科目として認識されづらいものの、受験において非常に重要な科目です。特に難関校を目指す場合、国語力の差が合否に直結することも少なくありません。国語の勉強を怠らず、語彙力や読解力をしっかりと養うことが、合格への鍵となるのです。

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