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小学生の受験生に必要な睡眠時間
小学生の中でも中学受験を目指す子どもたちにとって、受験勉強は非常に大きなプレッシャーとなります。しかし、勉強時間を増やすことばかりを優先して、睡眠時間を削ってしまうと、結果的に学習の効果が低下してしまう可能性があります。時々中学受験をする子は小学生のうちから夜の1時まで勉強して6時間しか寝ない!とか有名中学に入ったらやっぱりまわりの子も睡眠を削って勉強してた!などと睡眠を削ることを頑張った評価として誇らしげに語っているブログもありますが絶対に鵜呑みにしないでください。6年生でも子供です。成長期真っただ中です。睡眠不足は脳の発育に悪影響を及ぼします。あなたは子供の脳が発達遅れになったとして責任をとれますか?
今回は、小学生の受験生がしっかりとした睡眠時間を確保する重要性について詳しく見ていきましょう。

小学生に必要な睡眠時間
日本の厚生労働省による「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、小学生が必要とする睡眠時間は「9~12時間」とされています。また、米国国立睡眠財団も同様に、6歳から13歳の子どもには9~11時間の睡眠を推奨しています。しかし、現実問題として、塾の授業や宿題で夜遅くまで勉強する受験生にとって、これだけの睡眠時間を確保するのは難しい場合が多いでしょう。理想は9時間以上の睡眠です。どうしても時間が足りなくなった日も最低でも8時間を目指してください。
睡眠の役割:学習効果と発育に不可欠
睡眠には、日中に学んだことを整理し、脳に定着させる重要な役割があります。特に、睡眠中に分泌される成長ホルモンは、身体の発育や免疫機能の向上にも寄与しており、受験勉強で疲れた脳や身体をリフレッシュさせる効果もあります。十分な睡眠を取ることで、翌日の集中力や思考力も高まり、効率的に勉強を進めることができます。
睡眠不足が続くと、授業中に眠気を感じる、記憶が定着しづらくなる、さらには成長ホルモンの分泌が減少し、免疫力が低下するリスクもあります。これにより、体調を崩しやすくなり、受験勉強に悪影響を及ぼす可能性が高まります。
また勉学に必要な部位である海馬の発育は子供のときの睡眠によってのみ大きくなるといわれています。仕事に追われたブラックリーマンが徹夜するのとはリスクが違いすぎます。宿題が終わらず塾に怒られても、受かる中学のレベルがワンランク下がっても、成長という最大限のアドバンテージを捨てるには割に合いません。
生活リズムを整えるための睡眠習慣
受験生が質の良い睡眠を取るためには、まず生活リズムを整えることが大切です。具体的には、以下のポイントに注意すると良いでしょう。
- 寝る時間と起きる時間を固定する
毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きることで体内時計が整い、質の高い睡眠を確保できます。休日もなるべく同じリズムで過ごすことを心掛けると良いでしょう。 - 夜更かしを避け、朝型の勉強習慣を取り入れる
夜遅くまで勉強する代わりに、朝早く起きて勉強する「朝型学習」を習慣化することもおすすめです。朝は脳がリフレッシュされた状態で、集中力が高まるため、学習効果も上がります。 - 寝る前にリラックスできるルーティンを作る
就寝前のリラックスは、良質な睡眠につながります。例えば、軽いストレッチや読書、温かい飲み物を飲むなどの習慣を取り入れてみましょう。また、スマートフォンやタブレットは、寝る前に触らないようにすることも重要です。ブルーライトはメラトニンという睡眠ホルモンの分泌を抑制し、眠りを浅くしてしまう原因となります。 - 食事のタイミングにも注意
夕食は就寝の3時間前に済ませるようにしましょう。消化に時間がかかるため、食後すぐに寝ると睡眠の質が低下してしまいます。また、ホットミルクやヨーグルトなどの消化に優しい食品を就寝前に摂るのも良い方法です。
睡眠不足がもたらすリスク
睡眠不足が慢性化すると、以下のような問題が発生する可能性があります。
- 集中力の低下
塾の授業や自宅での勉強中に眠気を感じたり、集中できなくなったりすることがあります。特に小学生は、大人ほど自分で学習内容をカバーする力がまだ育っていないため、授業での遅れが取り戻せないケースも多いです。 - 記憶力の低下
睡眠不足は、脳の海馬という部位に影響を与え、記憶の定着が妨げられます。受験生にとって、これほどのデメリットはありません。さらに、睡眠不足はストレスやうつ病のリスクも高めることが報告されています。 - 免疫力の低下
睡眠が不足すると免疫力が低下し、風邪や感染症にかかりやすくなります。体調を崩すと、学校や塾を休むことになり、勉強の遅れが生じてしまうため、健康管理の面でも睡眠は非常に重要です。
効率的な勉強のために:勉強時間よりも睡眠時間を優先
多くの受験生は、勉強時間を確保するために睡眠を削りがちですが、これは逆効果です。むしろ、睡眠をしっかりと取ることで、効率的に勉強を進められるようになります。また、勉強が遅れてしまった場合は、塾の先生に相談し、重要な部分だけに集中するなど、勉強内容を取捨選択することも大切です。
受験直前になって緊張で眠れない場合でも、焦らずリラックスすることが大切です。目を閉じて休むだけでも体は回復しますし、軽いストレッチや深呼吸を取り入れて、心と体をほぐしましょう。
まとめ
小学生の受験生にとって、9〜12時間の睡眠時間は非常に重要です。勉強のために睡眠時間を削ることは逆効果であり、学力向上や健康維持のためにも、しっかりと睡眠を確保することが大切です。質の良い睡眠を取るためには、生活リズムを整え、就寝前のルーティンや食事にも気を配りましょう。適切な睡眠を取ることで、志望校合格への道が開けるでしょう。