中学受験をゆるーく体感?最近はやりの”ゆる受験”とは

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ゆる受験の現実と中学受験の本質

「ゆる受験」のイメージとその実態

近年、「ゆる受験」という言葉が徐々に浸透しつつあります。これは通常よりも短い期間で無理なく受験勉強を進めるスタイルを指しています。忙しい現代の親子にとって、「ゆる受験」という概念は非常に魅力的です。小学校5、6年生から適当に受験勉強を始めてゆるーく中高一貫に合格!や、スポーツと両立しながら中学受験に挑戦といった成功例は、まるで理想的な受験のシナリオを描いているかのようです。しかしこの「ゆる受験」の実現は多くの場合、理想論に過ぎません。

「ゆる受験」の裏にある現実

ゆる受験という言葉は、親にとってはハードな受験勉強へのハードルを下げ、心理的な負担を和らげる要素を持っています。しかし、実際には短期間での受験対策には相当の覚悟と集中力が必要です。親子で疲弊しない程度で進められるような印象を与えつつも、「短期間の勉強で本当に合格できるのか」という疑問は残ります。実際、多くの難関中学は基礎知識だけではなく、その知識を応用して解決する力を求めており、それを身につけるには一定の準備期間が必要です。

中学受験は親の受験です。ゆるくして楽になるのは子どもではなく親なのです。子供が低い偏差値でかえってきても、まあうちは本気じゃないしねなどと容易に逃げ道を作ることができます。しかし当の子供は厳しい受験戦争にさらされつらい日々を送ります。

また仮に「ゆる受験」で成功するためには、そもそも基礎学力がしっかりと備わっていることが前提です。具体的には、読み・書き・計算の基本的な能力が備わり、通う小学校のテストで常に90点以上を取れるようなレベルであることが必要です。さらに、学習習慣が身についていることも重要です。家庭学習が当たり前になっており、自分で学校の宿題をこなすことができる子どもでないと、短期間での受験勉強は難しいでしょう。

中学受験の本質と準備期間

現在の中学受験は、かつてのような知識の暗記で乗り切れるものではありません。親世代の頃は6年生の1年間だけ勉強すれば合格できる例もありましたが、今はそうはいきません。最近の中学受験では知識を問うだけでなく、その知識を組み合わせて思考し、解決策を見つける応用力が求められています。このような力を養うためには、段階的な学習プロセスが必要です。したがって、「ゆる受験」で難関校に合格できた例は皆無ではないものの、非常に稀であることを親は理解しておくべきです。

決断を後回しにしてプレッシャーから解放されたい

中学受験を始めるタイミングを決められず、「まだ早い」「子どもにプレッシャーを与えたくない」と考えて見送る家庭もあります。特に、小学校3年生の終わりから4年生にかけては、進学塾の入塾テストが行われる時期であるため、このタイミングでの決断を迷う家庭は多いです。もちろん子供の成長段階に合わせた受験をするべきですから本当に高校受験を選択することが正解のケースもあります。しかし中学受験はしよう、ただしゆるくていいやと準備期間を短くすると、結果的に短期集中で詰め込む必要が生じ、子どもに大きな負担がかかります。特に5.6年生からのスタートでは、短期間での学習が必要となり、親子ともにストレスが増すことがあります。

中学受験の競争の激しさ

中学受験は大人の資格試験とは異なり、「ザ・競争」とも言えるものです。基準を満たせば全員が合格できる英検や資格試験とは違い、限られた合格枠を奪い合う試験です。そのため、誰かが合格するためには、必ず誰かが不合格になります。こうした競争の厳しさを理解せずに「ゆる受験」を選んだ場合、合格するために最後の年に無理を強いられることになりかねません。

さらに、中学入試では理科・社会の知識も求められ、範囲は広範です。難関校はもちろん、中堅校でさえも小学生に高度な考察力を求める問題を出題することが増えています。結果として、4科目すべての入試に対応した子どもと、2科目や適性型試験だけを準備した子どもとの間には入学後に大きな差が生じることがあります。

なぜゆる受験が推奨されている?

様々理由はありますがこれは一部の学習塾の陰謀であると言えます。本来塾に行かないような子供たちを塾に行かせようと親に思ってほしいのです。中学受験は意外と敬遠されがちです。子供がかわいそうと思う親や他の習い事をやめさせたくない、また自身にそこまでの負荷を掛けたくない親たちに何とか振り向いて学費を払ってもらおうとしていたものが言語化されてゆる受験として表れています。

学費を払って貰うため塾は甘い言葉で呼びかけるわけです。子供への負荷を軽減!習い事もやめなくてOK!受験も塾にすべてお任せください!と

そうして集められた子供たちを偏差値40以下のなんちゃって進学校に入れて満足させる。それがゆる受験の正体です。
しかもゆる受験ですから仮に子供が受験に失敗してもいくらでも言い逃れできるんです。この経験は高校受験の時に生きます!公立中学に行くことになってもこの経験は大きなアドバンテージですなどと論点ずらしで責任から容易に逃れます。

要は本気になっていない家庭からもお金を巻き取ろうというシステムなわけです。

子どもが本気にならなくても塾は怒らない

中学受験の経験がもたらすもの

中学受験は、単なる学校選びではありません。受験の過程を通じて、子どもは自ら考える力を身につけ、物事を多角的に捉える力を養います。これらは学力としてだけではなく、その後の人生でも役立つ生きる力として備わります。しかし、「ゆる受験」などの短期間の対策では、この学びの機会を十分に享受することが難しい場合もあります。たとえ合格したとしても、入学後に授業についていけず、結果的に自己肯定感を損なうことにもなりかねません。

ゆる受験の選択と親の心構え

「ゆる受験」という選択をする場合、親はその現実をしっかりと理解しておく必要があります。中学受験は、入学そのものがゴールではなく、その後の学校生活でどれだけ充実した学びができるかが重要です。入試に向けた短期間の勉強で得られるものには限界があり、基礎学力や学習習慣を土台としていないと、受験の成果が持続的な成長に結びつかないことも多いのです。

中学受験を選ぶ際には、親子でしっかりと話し合い、目的と目標を明確にすることが大切です。たとえ「ゆる受験」を選んだとしても、努力と継続は不可欠であり、短期的な合格を目指すだけでは、学びの本質を見失ってしまうこともあります。

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