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小学6年生と中学受験:志望校の最終決定のポイント
中学受験を控えた小学6年生の秋から冬にかけては、受験校を最終決定する重要な時期です。この期間は、志望校を最終的に絞り込み、受験計画を確定させる段階となります。志望校選びは、合格可能性、学びたい環境、家庭の方針、子どもの意向といったさまざまな要素を考慮する必要があります。本稿では、志望校決定の適切なタイミングや注意点について詳しく解説します。
理想的な志望校決定のスケジュール
- 小学5年生秋頃:志望校候補をリストアップ。
- 小学6年生春頃:志望校を5校程度に絞り込む。
- 小学6年生夏頃:3校程度に志望校をほぼ確定。
- 小学6年生11月:最終的な第一志望校を決定。
特に小学6年生の11月は、模試の結果も出そろい受験直前の追い込みに向けて志望校を最終的に定める重要な時期です。この段階で目標が明確であれば、勉強の集中度が高まり、効果的な学習計画を立てられます。
6年生の秋における志望校変更の是非
志望校を変更する際のリスク 志望校を頻繁に変更することは、お子さんの自信を損ない、学習意欲を低下させる恐れがあります。そのため、6年生の11月までには第一志望校を固定するのが理想です。ただし、次のような場合には志望校変更も選択肢となります。
- 成績が著しく追いついていない場合
目標校の偏差値とお子さんの現在の偏差値が10ポイント以上開いている場合、別の学校を第一志望として現実的な目標を設定する必要があります。 - 本人の意向が変わった場合
志望校に対するお子さんの興味が薄れている場合は、子どもの気持ちを尊重しつつ志望校を見直すべきです。
合格可能性を見極めるタイミング
12月中旬がデッドライン 第一志望校を変更するタイミングとして、12月中旬の模試結果が出た後が最終判断の時期です。これ以降は、過去問演習や出題傾向の対策を強化するため、志望校を大きく変更するのは得策ではありません。
- 偏差値が届いていなくても合格可能性はある?
仮に偏差値が足りていなくても中学受験では、不確定要素が結果に影響することもあるため多少の上下動は起こりえます。大学受験よりも子供が受けるので一発勝負の本番でどんでん返しが起こる可能性は高くなっています。
チャレンジ校にこだわる意義はある?
学習意欲を維持するための挑戦 第一志望校に対するチャレンジを継続することは、お子さんの学習意欲を維持するうえで重要です。長期間、夢を抱いて努力してきた学校を簡単に諦めることは、子どもにとって大きな挫折となりかねません。そのため、併願校を工夫しながら第一志望校に挑戦する環境を整えることがポイントです。2/1に受験が集中しているのが中学受験の難しいところです。本命とすべり止め、安定合格校の塩梅をしっかり見極めて出願しましょう。
併願校の重要性と選定方法
確実に合格を勝ち取れる学校の選定 第一志望校に挑戦する際、重要となるのが併願校の選び方です。併願校は、子どもが興味を持てる学校であること、そして合格が確実視される学校であることが条件です。これにより、たとえ第一志望校に合格できなかった場合でも、進学先に満足しやすくなります。
また、受験日程が重複しないよう、効率的なスケジュールを組むことが必要です。この際、塾や家庭教師のアドバイスを活用するのも有効です。
親と子どもの意見の折り合い
第一志望校の決定は親子の話し合いが鍵 第一志望校を決める際、親子間で意見が食い違うことも少なくありません。この場合、以下のステップで折り合いをつけることが重要です。
- 子どもの意向を尊重する
実際に受験を経験し、その学校に通うのは子ども自身です。将来の進学や学びの意欲を考慮し、子どもの希望を優先しましょう。オープンキャンパスや実際に行ってみて合わないなと子供が思っているのかもしれません。いやだなと思いながら6年間も通わせるのは酷です。子供の意思は無視しないでください。 - 複数候補を検討する
春の段階で候補を複数持ち、秋に最終決定する方法を取ると、意見のすり合わせがスムーズです。いつまでにどれくらいまで成績が伸びていたらどこにチャレンジしてみようなどといっておくと直前になってもめることも少なくなります。

志望校選びの具体的な基準
偏差値の差を考慮する 志望校の偏差値が子どもの偏差値よりも5ポイント以内であれば、十分合格を狙えます。それ以上の差がある場合は、併願校として設定するのが現実的です。
学校の特色を見極める 志望校の学習環境や校風が、子どもの性格や学習スタイルに合うかを確認しましょう。偏差値だけではなく、実際の学校見学や説明会を通じて、学校選びを行うことが大切です。
まとめ:志望校決定のためにできること
小学6年生の11月から冬にかけての志望校決定は、中学受験の成否を左右する重要な段階です。この時期は、以下のポイントに注意して計画を進めていきましょう。
- 第一志望校の最終決定を11月中に行う
学習の効率を高めるため、目標を明確化します。 - 模試結果を参考に現実的な判断をする
合格可能性や偏差値の差を客観的に分析します。 - 子どもの気持ちを第一に考える
親子でよく話し合い、最終的な進路を納得のうえで決めましょう。
第一志望校へのチャレンジは、子どもの学習意欲を支える重要な要素です。一方で、確実に進学先を確保するために併願校の選定にも力を入れ、バランスの取れた受験計画を立てることが成功への近道です。