1月受験はいつから始まる?中学受験のお試し受験から本番まで

冬期・直前期の中学受験攻略: 成功するための戦略とアドバイス

今年も残りわずかとなり、いよいよ中学受験本番を迎える時期です。特に小学6年生にとって、この冬はラストスパートの重要な時期です。志望校合格に向けた勉強法や戦略は、生徒一人ひとりの状況によって異なります。本記事では、中学受験を控える小6生が冬期講習期間および入試直前期に何をすべきかについて、地域ごとのスケジュールや戦略を交えながら具体的に解説します。


地域ごとの入試スケジュールと準備のポイント

中学受験の日程は地域によって大きく異なります。それぞれの入試スケジュールに基づいて効率的な学習計画を立てることが重要です。

1. 埼玉県

埼玉県では首都圏で最も早く1月10日頃から入試が始まります。なので東京、神奈川から多くの受験生がお試しに足を運びます。住んでいる場所によりますが千葉より早く始まり何かあった時に立て直しが効きやすいことから人気が高いです。ただし逆に埼玉県内の私立中学を第一志望とする場合、冬期講習の終盤(1月5日頃)には入試がスタートするため、準備期間は限られています。12月初旬から過去問演習を開始し、特に第一志望校の問題に集中することが鉄則です。過去問を解く中で見つかった弱点を即座に補強する学習スタイルが効果的です。埼玉県の受験生にとってはよそから遥々合格をかっさらいに来るのでたまったものではないかもしれません。(2月中も受験があるのであまり問題はありません)また、志望校の初回試験は、合格者数の絞り込みが行われる2回目以降の試験よりも受験チャンスが高い場合が多いため、初回の試験に全力を注ぐよう心掛けましょう。

お試し校として大人気の立教新座中

同様に付属校の早実や明八を受ける層のお試し校として受験されます。

2. 千葉県

千葉県では1月20日以降に入試が開始されます。埼玉県と同様に準備期間が限られているため、過去問演習を早めに開始することが重要です。また、1月中に試験独特の雰囲気に慣れるため、併願校や「前受験」の活用も効果的です。都心部からも通える範囲内の渋幕などは高い人気を誇ります。

3. 東京都・神奈川県

東京都や神奈川県の私立中学入試は、2月1日から本格的にスタートします。この地域を第一志望校とする場合、冬期講習終了後(1月5日頃)から20日以上の準備期間があります。模試での合格可能性判定が60%以上であれば過去問演習を進め、60%未満の場合はこれまでの学習の中で理解が不十分な単元を再確認することを優先してください。

4. 近畿圏

近畿圏では1月16日頃から前受験が始まります。プレテストを受験した生徒は、その結果を基に弱点を補強したうえで過去問演習を進めましょう。冬期講習期間を有効活用し、入試本番に向けた最終調整を行うことが求められます。


おためし受験・午後入試の活用法

中学受験では、第一志望校以外の学校を「お試し受験(前受験)」や「午後入試」で併願するケースが多く見られます。これらをうまく活用することで、入試の負担を軽減し、合格への確率を高めることが可能です。

おためし受験受験のメリット

「おためし受験受験」とは、第一志望校の入試日以前に行われる試験を受験することです。この戦略には以下のメリットがあります:

  1. 本番の雰囲気に慣れる
     おためし受験受験を経験することで試験の緊張感に慣れ、第一志望校の試験でも実力を発揮しやすくなります。
  2. 早期の合格を得る
     1月中に合格を確定させることで、受験生の自信を高め、精神的な余裕を持って2月の本番に臨むことができます。

午後入試のポイント

午後入試とは、午前中の試験後に実施される入試です。この選択肢を利用することで、1日に複数校の受験が可能となります。ただし、以下の点に注意が必要です:

  • 午後入試は午前入試に比べて偏差値が高い傾向にあるため、無理な挑戦は避ける。
  • 身体的・精神的な疲労を考慮し、翌日の試験に支障をきたさないよう計画を立てる。
  • 第一志望の合格発表前に入学金納入を求められる場合があるため、事前に確認しておく。

効率的な併願戦略の立て方

地域別の戦略

  • 東京・男子の場合
     1月に埼玉県や千葉県の入試を活用し、試験の雰囲気に慣れつつ1月中に合格を確定させることがポイントです。その勢いを2月の本命校の試験に繋げる受験プランを作成しましょう。
  • 首都圏以外の「前受験」校の選択肢
     遠方にある中学校で学生寮を併設している学校も「前受験」校として人気があります。例えば、愛媛県の愛光中学校のような学校は、志望校入試の前に合格を得られる受験先として検討する価値があります。ただし寮は合う合わないが顕著に出ます。また子供と離れ離れになるのが嫌な親御様も多いでしょう。家族間でのコンセンサスがしっかり取れてから決めてください。

注意点

併願戦略を立てる際には、自宅から通学可能な範囲で学校を選び、交通アクセスや試験当日の移動時間も考慮することが重要です。また、1日に複数校を受験する場合は、スケジュールの重複を避け、余裕を持った計画を心掛けましょう。


冬期講習・直前期の具体的な勉強法

  1. 過去問演習を徹底する
     志望校の過去問を解き、頻出問題の傾向を把握しましょう。過去問で得点率が低かった単元を重点的に復習し、弱点を克服することが大切です。
  2. 模試やテストの見直し
     過去に受験した模試やテスト問題を再確認し、理解が不十分な部分を洗い出して補強しましょう。
  3. 体調管理
     冬期講習や受験本番に向けて、規則正しい生活を心掛け、食事や睡眠に十分配慮してください。
  4. メンタルケア
     受験は子どもにとって大きな負担となる場合があります。家族や塾のサポートを受けながら、リラックスできる環境を整えることも成功の鍵です。

まとめ

中学受験は戦略的な計画と徹底した準備が求められる挑戦です。この冬期講習期間と直前期を最大限に活用し、自分に合った学習スタイルを確立しましょう。地域ごとの入試スケジュールを把握し、「前受験」や「午後入試」を効果的に活用することで、志望校合格への道が開けます。最後に、受験生自身の努力と周囲の支援が合わさったとき、最高の結果が得られることを信じて進んでください。

この記事を書いた人

個別指導型 中学受験専門塾 INSPIRE ACADEMY

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