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中学受験の合格発表日:親子で迎える最高の一日を目指して
中学受験の合格発表日とは
中学受験において、合格発表日は長い受験期間の総仕上げとなる特別な日です。高校、大学受験と異なり中学受験は結果が出るのが非常に速いのが特徴です。通常、試験から1~3日後に結果が公表されます。一昔前は学校に合格一覧が張り出されそれを見に行き塾の先生は大忙しなんてこともありましたが近年はコロナウイルスの影響もあり、WEBで結果を確認する方法が一般的になっています。
しかし当日は、他の学校を受験したり、外出の予定がある家庭も少なくありません。そのため、「誰が結果を見るのか」「どのタイミングで子どもに伝えるのか」「不合格だった場合次の受験に影響しないか」などを心配事が絶えないでしょう。
しかし2月の受験なら3日目まで見ないなんてこともできますが実力試しの1月受験で合格発表を先送りにはできません。落ちたらどうしよう…なんていっている場合ではありません。

合格発表の結果と向き合うことには大きな意味がある
結果を受け入れることは、子どもにとっても、親にとっても大切です。しかし、子どもの中には、結果を見たがらない、あるいは不合格の結果を他人に伝えたがらない子もいます。こうした反応が続くと、次の挑戦でも同じような問題に直面する可能性があります。
結果を見ない子どもへの対処
結果を直視しない行動は、時に「現実からの逃避」を象徴しています。このような態度を放置してしまうと、次の試練でも同様の行動を繰り返すリスクが高まります。そのため、親としては子どもが結果に向き合えるよう促しましょう。結果から目を背ける人というは意外と沢山います。中学受験はただの通過点、現実逃避をする大人になることのほうが痛手です。大人は意外と現実を見ていません。物事を都合よく解釈したり、たまたま起きた奇跡を自分の成功のロジックに組み込んだり、失敗に根拠があるのに運が悪かったとしか言わない人、自分によくないことがあるとヒステリックになって周りを無理やり自分の思うとおりにしようとする人。困った大人は沢山います。結果から逃げるということは長期的に見て何もプラスになりません。
- 自分で確認する力を育てる
もちろん塾があったり試験があったりしますから親が結果を先に見る場合もあるでしょう。その場合で自分で確認しようねとしっかり自分で結果を見るように促してください。 - ポジティブな視点を持たせる
たとえ結果が不合格だったとしても、「これまで頑張ったことが大事」と伝えましょう。まして一月受験は高い緊張感があり普段ならしないミスをするなんてことはよくあります。ここで失敗出来てよかったくらいにとらえてあげましょう。
結果を直視したがらない子への接し方
結果を直視したがらない子に対して、「甘えだ」と頭ごなしに否定するのはやめましょう。なぜそのような行動を取るのかを冷静に考えることが重要です。子どもの心理的な負担を軽減することを意識しましょう。
合格発表日を素敵な日にするための親の心構え
合格発表日は、子どもが何年もの努力の結果を知る日です。結果の如何にかかわらず、この日が子どもにとって「思い出深い良い日」となるよう、親としての適切な対応が求められます。はっきり言ってここからは親の器量が試されます。結果に一喜一憂しないこと。親の感情は子どもにすぐ伝わります。受験の結果での態度で子供が一生の傷を負うかもしれません。そうなったらとてつもないマイナスです。
注意すべき言葉と行動
親の何気ない一言が、子どもの心に深い影響を与えることがあります。以下の点に注意しましょう。
- ネガティブな言葉を控える
「もっと勉強しておけば良かったのに」「落ちたらどうするの?」など、子どもを追い詰める発言は禁物です。特に、まだ他の試験が残っている場合は、プレッシャーをかける原因となります。 - 落ちる前提で話さない
「落ちても大丈夫」という安心感を与える一方で、不合格を前提にした発言は控えましょう。子供は期待されてないのかな…と落ち込むかもしれません - 子どもの感情に寄り添う
試験後、子どもが結果を気にせず過ごしている場合でも、「親の気持ちを分かっていない」と不満をぶつけないこと。これは、ただの八つ当たりに過ぎません。
中学受験の主役は子どもであることを忘れない
中学受験は「親子の受験」と言われることもありますが、主役はあくまで子どもです。結果がどうであれ、親の努力の不足や成功ではありません。子どもの頑張りを認め、励ます姿勢が大切です。
親自身のケアも重要
とはいえ中学受験は、親にとっても大きな挑戦の連続です。そのため、感情をため込まずに適切に発散できる場を持つことが必要です。
親の感情を発散する方法
- 友人やパートナーに話す
同じ受験を経験した友人と気持ちを共有するのも一つの方法です。しかし向こうが落ちていたりこちらだけ受かっていたり、受験をしていない親もいます。なかなか友人に共有するのは難しいところかもしれません。 - プライベートな発信手段を活用する
非公開のブログやSNSを活用し、自分の気持ちを言葉にする。これも自身のメンタルを保つためには効果的です。 - 自分へのご褒美を用意する
美味しい食事や好きなサービスでリフレッシュする時間を設ける。
親が精神的に安定していれば、子どもへの適切な対応がしやすくなります。
不合格の結果を見る意義
「どうせ結果が不合格だから見たくない」という子どもの気持ちは理解できます。しかし、結果を確認することは、これまでの努力に対するフィードバックを得るために重要です。
結果を見ることが未来につながる理由
- 現状を認識することで次の戦略を立てやすくなる
自分の弱点や改善点を知ることで、次の受験や人生の課題に向けた準備ができます。 - 結果を受け止める力を養う
結果を受け入れられないままでは、次の試練にも立ち向かうことが難しくなります。 - 現実を直視することで成長のチャンスを得る
苦しい結果も、成長の糧として活かせるよう指導することが親の役割です。
まとめ
中学受験の合格発表日は、親子にとって非常に重要な一日です。親としては、子どもの結果を受け入れる力を育み、努力を認める姿勢を持ちながら、その日を思い出深いものにする工夫が求められます。
また、親自身も感情を発散できる場所を確保し、冷静に対応する準備を整えましょう。合格、不合格に関わらず、この日を家族の新たな一歩として迎えることができるように、親子でしっかりと心構えを持って過ごすことが大切です。