中高一貫校の定期テスト対策:効果的な学習法と成功のポイント

中高一貫校の定期テスト対策:効果的な学習法と成功のポイント

中高一貫校の定期テストは、一般的な公立中学校のものとは異なり、出題範囲が広く、応用問題が多く出されるのが特徴です。単なる暗記や直前の詰め込みでは対応しきれず、「しっかり勉強しているのに思うように点数が取れない」と悩む生徒も少なくありません。
では、どのように対策すれば良いのでしょうか? ここでは、中高一貫校の定期テストの特徴や効果的な学習方法について詳しく解説します。


中高一貫校の定期テストの特徴

1. 学校や先生ごとに異なる教材

中高一貫校では、一般的な公立中学校とは異なり、特有の教材を使用することが多く、市販の参考書では対応しにくい場合があります。
また、先生によっては市販のテキストを使用せず、オリジナルのプリントや問題集を用いて授業を進めるケースもあります。そのため、定期テスト対策では 学校の授業内容を正確に把握し、それに沿った学習を行うことが不可欠 です。
こういった特徴のためいわゆる地域塾で定期テスト対策をやってもらうことが不可能に近いです。またほとんどの学生は電車通学をしており○○中学、高校用の対策塾というのがまとまった需要としてありません。そのため自分で勉強するしかないという難しさがあります。

2. 進度が早く、市販の問題集が使いづらい

中高一貫校では公立中学校よりも学習進度が速く、多くの市販の問題集や参考書が公立向けに作られているため、そのまま使うと範囲が合わなかったり、レベルが適していなかったりすることがあります。
市販の教材を使用する際は、範囲や難易度をしっかり確認し、自分の学校に合ったものを選ぶことが重要 です。

3. 応用問題が多く、基礎固めが必須

定期テストでは、教科書レベルの問題よりも 応用的な問題が出題されることが多い ため、基本をしっかり理解した上で、演習問題を通じて応用力を養う必要があります。
特に 数学や英語は基礎の積み重ねが重要な科目 なので、普段から継続的に学習し、テスト直前に焦らないようにすることが大切です。

4. 試験範囲が広く、内容が濃い

中高一貫校では進度が速いため、 試験範囲が広く、内容が高度 になりがちです。
例えば、英語や数学などの主要教科では、家庭学習を前提とした授業が行われるため、基礎事項を自分で身につける必要があります。
公立校では授業で説明される基礎事項を、自分で補完しなければならないため、 日々の予習・復習が欠かせません


中高一貫校の定期テスト対策

1. 英語と数学は普段から勉強しておく

英語と数学は理解・定着に時間がかかる科目のため、 試験直前の詰め込みでは間に合わない 可能性が高いです。
そのため、普段から 少しずつ継続的に学習する習慣をつけることが大切 です。
特に、中高一貫校では英語と数学の重要性が高く、これらの科目でつまずくと他の科目にも悪影響が出ることが多いです。

2. 英数以外の科目を効率的に片付ける

英語と数学だけでなく、理科や社会などの科目も効率的に学習する必要があります。
先生によって 「計算問題を多く出す」「記述問題を重視する」などの特徴が異なる ため、過去のテストを参考にしながら、出題傾向を把握し、それに合わせた対策を行いましょう。

3. 学習計画を立てる

定期テストの出題範囲は 試験の約2週間前 に通知されることが一般的です。
範囲が分かったら、 残りの日数でどの科目をどのように学習するか、具体的な計画を立てる ことが大切です。

効果的なスケジュールの立て方

  • テスト1か月前:基礎固め(教科書の復習・ノートの見直し・基本問題の解き直し)
  • テスト2週間前:応用問題の演習(過去問や類題を解く・時間を測って解く)
  • テスト1週間前:総復習&苦手克服(過去のテストや模試の解き直し・暗記科目の確認)
  • テスト前日:仕上げ(軽めの復習・睡眠をしっかり取る)

中高一貫校の試験難易度は定期テストと言っても高いため一夜漬けでなんとかなるレベルではありません。


成績が伸び悩む原因と対策

1. 家庭学習の不足

中高一貫校では 授業の進度が速いため、家庭学習が不可欠 です。
学校の授業を受けるだけでは内容を定着させるのは難しく、しっかりと 復習を行う習慣をつける ことが重要です。

2. 定期テスト対策の不足

家庭学習をしていても、 定期テストを意識した勉強ができていないと、思うように成績が伸びない ことがあります。
重要なのは 「何を重点的に学習するべきか」を考えながら勉強すること です。

3. 間違えた問題を放置してしまう

解けなかった問題を そのままにしておくと、次回のテストでも同じミスを繰り返す 可能性が高くなります。
間違えた問題は 解説をしっかり読み、類似問題を解くことで確実に理解する ことが大切です。

4.モチベーションが維持できない

中高一貫校は自分と同レベルの学生がたくさん集まっています。つまりちょっと頑張っても成績が全く上がりません。入学した時の偏差値そのままに上下が出来てしまい頑張って勉強しても成績が上がらないと勉強を放棄してしまう子が一定数います。中学受験の時は同じレベルのクラスで囲まれていても定期的に行われるテストはすべて偏差値化され全国展開している塾内で順位がわかるようになっていました。そのため自分の頑張りが反映されやすかったのですが、急に一つの学校という狭いくくりのなかでの勝負となるため自分の実力を客観的に見づらく、相対的にみれば成績は上がっているのに学校内では順位が変わらないためやる気がなくなってしまうことが多いのです。

5. そして深海魚生活へ…中学受験のすべてが無駄になる

そうしてモチベーション維持が不可能になった生徒は勉強を放棄し始めます。これが中高一貫校の恐ろしいところで高2までにほぼ全過程を追えるというスピード感ある授業に一度おいて行かれると再び追いつくだけでも至難の業です。しかも当然高校受験がないため受験のために慌てて立て直すということすらないのです。そうすると次に気づくのは大学受験のとき。中学受験で周りよりも早く勉強を開始したはずが気づけば高校受験組よりも遅れを取っているなんていうことは非常によくあります。


せっかく入った中高一貫校で深海魚生活にならないために…親ができるサポート

1. 学習習慣の定着を促す

  • 毎日決まった時間に勉強する習慣をつける
  • 「今日は何を勉強する?」と声をかけ、学習内容を明確にする
  • リビング学習が向いている場合は、適度に見守る

これらは中学受験の時の学習習慣を失わせないことがキーになります。中学生ともなれば反抗期もはじまり親にあーだこーだ言われるだけで腹が立ち聞く耳を失います。ちょっと「宿題やったの?テスト大丈夫?」と聞いただけで「今からやろうと思ってたのにそういわれたからやる気なくなった」などという嘘か本当かわからないキラーフレーズを吐いてゲームに没頭し始めます。

2. テスト前の計画を一緒に立てる

  • 「1日2科目ずつ進める」「3日前から総復習に入る」などのスケジュールを決める
  • 1週間前になったら進捗確認を行い、計画通り進んでいるかチェックする

これもやってあげられてせいぜい中2まででしょう。大学受験まで親が見るわけにもいきません。早めに習慣化させましょう

3. テスト後の振り返りを行う

  • 「どこでミスをしたのか?」を分析し、次回の対策を考える
  • できた部分も見つけ、努力が報われたことを伝える

テストの結果で一喜一憂されるのは思春期の子どもにとって最も最悪なことです。もちろん試験がよく出来たらほめてほしいものですが悪い時にほじくり返されるのは失敗をほじくり返されるようでたまりません。また満点じゃないときにあれこれ言うと重箱の隅をつつくように感じてどんどんいやになります。


まとめ

中高一貫校の定期テストは 単なる暗記では対応できないため、普段から計画的に学習を進めることが重要 です。
特に 英語と数学の基礎をしっかり固め、学習計画を立て、演習を重ねることで成績向上につながります
正しい学習方法を身につけ、定期テストを有効に活用していきましょう!

この記事を書いた人

個別指導型 中学受験専門塾 INSPIRE ACADEMY

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