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キツイ中学受験が終われば塾いらず~中高一貫校が厳しい指導でしっかり指導してくれるから安心!そう思っている人も多いのではないでしょうか。今回は中高一貫校でも塾いらずで大学合格とは一筋縄ではいかぬその現実をお話ししましょう。
中高一貫校に通う生徒に塾は必要か?燃え尽き症候群から浪人リスクまでを徹底解説
中高一貫校に通う生徒と聞けば、教育熱心なご家庭の子ども、学力の高い生徒が多いという印象を持つ方も多いでしょう。そして、多くの保護者が期待するのは、「この環境に入ったのだから、大学受験もきっと有利に進められるだろう」という未来です。
しかし、現実は理想通りには進まないことが珍しくありません。中学受験を終えたばかりの生徒が急激に勉強への意欲を失い、日々の学習習慣が崩れてしまうケースは少なくないのです。いわゆる「燃え尽き症候群」に陥る中高一貫校生は想像以上に多く、保護者を悩ませる要因となっています。
本記事では、中高一貫校に通う生徒に塾が必要かどうかについて、多角的な視点から考察します。中だるみ、授業スタイルの特徴、浪人リスクなど、さまざまな要因を掘り下げながら、必要な対策をご提案します。
中高一貫校生に多い「燃え尽き症候群」とは?
多くの中高一貫校生は、小学校時代に厳しい受験勉強を乗り越えてきた精鋭です。日々の膨大な課題や模試対策に耐え抜き、難関校への合格を果たすことができた生徒たちには、相当な集中力と忍耐力があったことでしょう。
しかし、晴れて中学校に入学すると、そこで大きな転換点が訪れます。中学受験という目標が消失し、精神的なゴールを見失ってしまうのです。緊張の糸が切れたかのように、テレビやゲームに没頭し始めたり、「少しくらい休んでもいいだろう」という甘えが習慣化していくことが少なくありません。
このような状況を放置してしまうと、勉強から距離を置く生活が定着し、高校受験を経験しないまま大学受験を迎えることになります。この「気の緩み」が、その後の学習に大きな影を落とすのです。
また年齢的にも親があれこれ口出しできた小学生時点とは違いあれこれ言っても反抗期に差し掛かった子供はいよいよいうことを聞かなくなってしまいます。無理に指導すれば親子関係の悪化を招くなど非常に難しい判断を強いられます。
中高一貫校の授業の落とし穴:速い進度と少ない演習
中高一貫校のカリキュラムは一般的に非常にスピーディーに進みます。公立校と比べて1〜2年先を見据えた授業設計がされていることが多く、学年相応以上の学習内容をどんどんこなしていくのが特徴です。
しかし、ここに一つの落とし穴があります。それは授業中に演習時間が確保されにくいという点です。カリキュラムを前倒しで消化する必要があるため、授業では新しい単元の解説に時間が割かれ、自分の手を動かして問題を解く時間が極端に少なくなってしまうのです。
このようなスタイルでは、授業を「理解する」ことと「実際にできるようにする」ことの間に大きなギャップが生まれがちです。演習を通して定着させるというプロセスを自宅で自律的にこなせる生徒であれば問題ありませんが、多くの生徒はその力がまだ未熟です。
勉強習慣の確立が成否を分ける
中高一貫校に通っている生徒だからといって、すべての子が自発的に勉強に取り組めるとは限りません。むしろ、「もう頑張らなくていいや」と気が緩んでしまったり、何から手を付けて良いかわからなくなっているケースも多いのが現状です。
ここで鍵を握るのが学習の習慣化です。予習・復習・宿題を日々のルーティンとして自然にこなす力があるかどうかで、成績の伸び方は大きく変わります。この習慣が確立されていない場合、学力の低下は想像以上に早く進行してしまいます。
たとえ習慣があっても、やり方が誤っていれば効果は限定的です。効率のよい学習法を身につけられていない場合には、第三者の指導やアドバイスが必要になることもあります。
塾が必要かどうかを判断する4つの視点
では、中高一貫校生が塾に通うべきかどうかを判断するには、どのような基準を設けるべきでしょうか?以下の4つのポイントから総合的に見極めましょう。
① 自主的な学習姿勢があるか
学校の授業に集中できているか、宿題に真面目に取り組んでいるかという点は基本中の基本です。これができていない場合、勉強を理解できていないか、そもそも学習意欲が低下しているかのどちらかです。
② 学習習慣が定着しているか
中高一貫校では授業の難易度が高いため、家庭学習の量と質が問われます。自分で計画的に勉強を進められるかどうかを見極めましょう。
③ 授業内容についていけているか
定期テストでの成績が明確なバロメーターになります。平均点を大きく下回るようなら、塾や家庭教師の活用を検討すべきです。
④ 希望する進路に合った学力があるか
現状の成績で志望校への合格が見込めるかどうかも重要です。現状維持で問題ないのか、それとも飛躍的な成績向上が必要なのかを判断しましょう。
現実的に多い「浪人」リスク
中高一貫校生の中には、残念ながら浪人する生徒も少なくありません。進学校であるはずの中高一貫校でも、卒業生のうち半数以上が浪人するという事例も珍しくないのです。
浪人する理由には以下のようなものが挙げられます。
- 勉強への切り替えタイミングを逃した
- 第一志望に合格できず、妥協したくないという意識が芽生えた
- 現役合格の重要性を理解していない
- 浪人している先輩も多く浪人を恐れない校風がある
勿論浪人が必ずしも悪いわけではありません。現役で日東駒専に行くより浪人してMARCH、二浪してでも早慶国公立に受かればより良い人生を送ることができるかもしれません。しかし経済的・時間的コストを考えると、できる限り避けたい選択肢です。そのためにも、早い段階で学習環境を整えることが重要なのです。
塾を活用すべき中高一貫校生とは?
中高一貫校に通っているからといって、塾が不要とは限りません。むしろ、自学自習ができない生徒や、成績に不安のある生徒ほど塾のサポートが効果的です。
特に、以下に当てはまる場合は塾の活用を積極的に検討すべきです。
- 学習習慣がない
- 定期テストの成績が芳しくない
- 効率的な勉強法がわからない
- 第一志望の大学を目指している
- 家庭でのサポートが難しい
一人では解決できない課題に直面しているのであれば、塾や個別指導、家庭教師といった第三者の手を借りることも大切な判断です。
まとめ:中高一貫校の強みを活かすには「継続した学習」が鍵
中高一貫校は、確かに大学受験において有利なカリキュラムが組まれています。しかし、それを活かすためには、生徒自身が学習の手を止めないことが不可欠です。
入学後の数年間で燃え尽きてしまえば、その後の6年間はただの「惰性」となってしまいかねません。勉強を継続できる環境を整えるためにも、必要に応じて塾を上手に活用し、学力とモチベーションの維持を図りましょう。
保護者の皆様にとって、今が大きな分岐点かもしれません。未来の選択肢を広げるために、今日できるサポートをぜひ始めてみてください。
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