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小学6年生の夏休みに取り組むべき“中学受験国語”対策を、学習法や家庭での工夫に焦点を当てています。
はじめに
中学受験を控えた小学6年生にとって、夏休みは国語力を飛躍的に伸ばすラストチャンスです。平常授業や塾の通常カリキュラムでは手薄になりがちな「読解の土台作り」「表現力強化」「語彙の幅を広げること」にしっかり時間を割けるのが夏休みの魅力。ここでは、夏休みに押さえておきたい7つの対策ポイントを紹介します。
1.語彙力を強固にする
入試では「難しめの語句」「書き換え問題」「類義語・対義語」が頻出。
- 語彙ノートを作る:毎日5~10語を目安に、新出語句を書き写して例文を自分で作る。覚えたかどうかは翌日にクイズ形式で振り返ると定着しやすい。
- 多様な題材で拾い読み:解説が豊富な国語専用ドリルや、漢字ドリルだけでなく、新聞の子ども向け記事や短い昔話などから言葉を拾う習慣をつける。
この段階で「知らない語句」に出会ったら、すぐ調べずノートにメモ。後で例文も合わせて書くと定着率が高まります。
2.漢字・記号・句読点の徹底演習
読解力の土台は「文字情報の正確な取りこぼしゼロ」にあります。
- 漢字を“読む・書く・使う”:書き取りだけでなく、文章中で漢字を見つけて正しい読み方を声に出す。反対に音声だけで漢字を書く練習も効果的。
- 句読点や送り仮名の役割を意識:一文を区切る位置や送り仮名の意味を解説付きで確認し、自分でも短い例文を作ってみる。
漢字が曖昧だと内容把握に時間がかかり、入試時間内での解答が厳しくなるため、「漢字の正確さ」は夏休みに一気に底上げしましょう。
3.文章構造を“見抜く”トレーニング
国語の長文問題で大きな差がつくのは「要旨把握のスピード」と「設問への読戻しの最小化」。
- 段落ごとの要点メモ:短い段落(20~30字程度)を読み終えたら、1行で要旨をまとめる。慣れたらキーワード3つだけ書き出す方法に挑戦。
- 設問タイプ別の読み方をマスター:
- 「筆者の主張を答える」→結論部分・対立意見を中心に読む
- 「理由を述べよ」→因果関係を示す接続詞に注目
- 「心情を答える」→会話文や描写部分の動詞・形容詞に着眼
繰り返すうち、設問内容を先に把握してから文章に戻る「逆引きスタイル」が身について、試験本番でも落ち着いて読むことができます。
4.記述力・作文力を鍛える
自由記述や作文は「解答の型」と「表現の幅」を意識して練習します。
- 解答の型の暗記:
- 設問への答え(結論)
- 根拠となる本文の言い回し
- 自分の言葉で言い換え
- 具体例や理由づけ
- 結びの一文
この流れをテンプレート化し、1〜2文程度の短い問いで練習します。
- 日記や感想文で表現を遊ぶ:
漢字・語彙ノートに載せた新出語句を意識的に使い、短い文章を何度も書き直してみる。友達や家族に読んでもらい、言い回しの良し悪しをフィードバックしてもらうと効果的です。

5.演習と復習の「黄金サイクル」
- 演習(解く)→見直し(答え合わせ→誤答ノート)→再チャレンジ
これを夏休み中は意識的に繰り返し、誤答ノートには「自分がなぜ間違ったか」を必ず記録。次は同じミスをしないことで「確実な得点力」が身につきます。 - ミニ試験を定期的に実施し、時間配分や緊張感への慣れも養いましょう。
6.読書習慣を活かした“楽しむ学び”
純粋な演習だけでは疲れてしまうため、**物語や随筆など“興味のある読み物”**にも触れて読解力を鍛えます。
- 読書後に「印象に残った場面」「好きな登場人物」「文章のリズム」に注目し、ノートにまとめる。
- 「要点メモ」と同じ要領であらすじを自分の言葉で書き直し、文章構造への理解を深める。
夏休み中にお気に入りの作品を見つけると、国語学習へのモチベーションが高まります。
また中学受験ではよく出る本というのがある程度決まっています。それをあらかじめ読んで試験当日に出れば本文をほぼ読み飛ばして解答にうつるというある種のドーピングも可能です。これに関しては運の要素も強いですが大きな成果を出すことも可能なのでぜひ読んでおきましょう。
7.家庭で実践!サポート&工夫
- 学習スペースを“国語コーナー”化:辞書や参考書をすぐ手にとれる状態にし、調べる癖を育てる。
- 親子でマルバツ講座:漢字テストや語句クイズを、軽いゲーム感覚で出題し合うと、子どもの興味を引き出せます。
- 週末に「夏の国語講座」:親が読み上げたり、漢字の語源解説をするなど、家庭学習の時間を特別な“ライブ授業”に演出すると記憶に残りやすい。
- 合格体験記や先輩の文章を分析:インターネットや塾のレポートで見つけた優秀答案を一緒に読み、「良い解答の書き方」を吸収しましょう。
おわりに
夏休みは、小学6年生の国語学習にとって「質を高める&量をこなす」両立が可能な唯一の期間です。語彙や漢字を固め、読解の型を身につけ、記述力を鍛え、演習→復習のサイクルを定着させる。さらに、読書や家庭のサポートも取り入れることで、受験本番で自信を持って答案を埋められる力が養われます。
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