個別指導形式 東京世田谷 中学受験専門塾 INSPIRE ACADEMY
中学受験 直前期に親ができる生活面・メンタルサポート
はじめに:直前期の特徴と親の役割
中学受験の直前期は、お子さまにとって最も緊張とプレッシャーが高まる時期です。この1ヶ月間は、新しい知識を詰め込むよりも、今まで積み重ねてきた力を最大限に発揮できるよう、生活リズムを整え、心身の調子を万全にすることが何より重要になります。
保護者の皆さまの役割は、勉強の指導者ではなく、最高のサポーターであることです。お子さまが安心して本番に臨めるよう、生活面での環境整備とメンタル面での支えとなることが、合格への近道となります。
生活面を理想的な日別ルーティンへ
受験1ヶ月前から朝型生活リズムへ徐々に移行させましょう。
体調管理の重要ポイント
- 睡眠時間は最低6時間、理想は7-8時間を確保
- 三食バランスの良い食事を規則正しく摂る
- 寝る前2時間は重い食事を避ける
- 適度な運動で免疫力を維持する
- 手洗い・うがいを徹底し、感染症対策を行う
効果的なメンタルサポート:声かけフレーズ
お子さまの心を支える具体的で温かい言葉がけをご紹介します。タイミングを見計らって、自然に伝えてください。
励ましの言葉(10のフレーズ)
- 「ここまで本当によく頑張ったね」 – 今までの努力を認める
- 「今まで通りやれば必ず大丈夫」 – 安心感を与える
- 「緊張してるのは、本気で頑張っている証拠だよ」 – 緊張をポジティブに捉える
- 「いつでもあなたの味方でいるからね」 – 無条件の愛情を伝える
- 「あなたは私たちの自慢の子よ」 – 存在そのものを肯定する
- 「無駄な努力なんて一つもないよ」 – 積み重ねた努力を評価する
- 「どんな結果でも、あなたを応援し続けるよ」 – プレッシャーを軽減する
- 「今日もよく集中していたね」 – プロセスを具体的に褒める
- 「リラックスして、いつもの力を出してね」 – 当日の心構えを伝える
- 「何があっても一緒に乗り越えよう」 – 一体感を示す
ストレス対処法:即効性のあるリラクセーション
緊張やストレスを感じた時に、親子で一緒に実践できる簡単な方法をご紹介します。
4-7-8呼吸法(最も効果的)
- 4秒かけて鼻から息を吸い込む
- 7秒間息を止める
- 8秒かけて口からゆっくり息を吐き出す
- これを3-5回繰り返す
効果:1分程度で心拍数が落ち着き、リラックス状態に導きます
1分間腹式呼吸法
- 椅子に座り、軽く上を見上げる
- お腹に手を当て、鼻からゆっくり息を吸い込む
- お腹を絞るような感覚で、口からゆっくり息を吐く
- 吐く息の時間を吸う息の2倍にする
親がやってはいけないこと:NG行動と代替案
良かれと思った行動が、かえってお子さまにプレッシャーを与えてしまうことがあります。以下のNG行動を避け、適切な代替案を実践しましょう。
| NG行動 | 代替案 |
|---|---|
| 成績に一喜一憂する | プロセスと努力を具体的に評価する |
| 他の子と比較する発言 | 本人の成長と変化に焦点を当てる |
| 「何でできないの?」と責める | 「どこでつまずいた?一緒に考えよう」 |
| 親の不安や焦りを口にする | 冷静さを保ち、淡々と接する |
| 過度な管理や勉強指導 | 環境整備と体調管理に専念する |
当日の持ち物チェックリスト
受験当日に慌てることのないよう、前日までに以下のリストでしっかり確認してください。
受験生用の持ち物
- □ 受験票(原本とコピー)
- □ 筆記用具セット(鉛筆・シャープペン・消しゴム・定規、すべて予備含む)
- □ 腕時計(アナログ推奨、アラーム機能なし)
- □ 脱ぎ着しやすい上着・カーディガン
- □ 昼食・軽食・飲み物
- □ 使い捨てカイロ・マスク
- □ ハンカチ・ティッシュ
- □ 上履き(必要な場合)
保護者用の持ち物
- □ 受験票のコピー
- □ 入試要項のコピー(学校連絡先・注意事項)
- □ 現金(多めに準備)
- □ スマートフォン・モバイルバッテリー
- □ 防寒グッズ(ひざ掛け・カイロなど)
- □ 常備薬・体温計
- □ 読み物(待機時間用)
緊急時トラブル対応フロー
想定外の事態が発生しても、慌てずに以下の手順で対応してください。
遅刻しそうな場合
- まず学校に電話連絡(受験番号・氏名・遅れる理由・到着予定時刻を伝える)
- 公共交通機関の遅延の場合は、遅延証明書を取得
- 落ち着いて安全な代替ルートを検討
- 到着後は係員の指示に従う
発熱・体調不良の場合
- 朝の時点で学校に連絡(体温・症状を報告)
- 保健室での受験可否を確認
- 医師の診断書が必要な場合は準備
- 学校の指示に従い、無理をさせない
保護者向けよくある不安Q&A
Q1: 過去問の点数が安定せず、不安です
A: 過去問は「合格点に届くか」ではなく、「弱点発見のツール」として活用しましょう。点数の変動は自然なことです。
Q2: 直前期、学校を休ませるべきでしょうか?
A: お子さまの意思を尊重し、体調管理を最優先に。休む場合は計画的に、感染症対策も考慮して判断してください。
Q3: 受験当日の朝、緊張している様子。どう声をかければ?
A: 「いつも通りやれば大丈夫」「緊張は自然なこと」と安心させ、平常心で送り出しましょう。
Q4: 試験中、保護者は何をして過ごすべき?
A: 控え室で静かに待機し、読書などで時間を過ごします。終了後は笑顔でお子さまを迎えてあげてください。
Q5: 受験当日にいつもと違うことをしても良い?
A: NG です。当日はいつも通りのルーティンを守ることが最も重要です。新しいことは避けましょう。
まとめ:明日から実行できるアクション
中学受験の直前期を乗り切るために、今日から始められる具体的な行動をまとめました。
今すぐ実行!
- 生活リズムチェック: 起床・就寝時間を記録し、朝型リズムへの調整を開始する
- 声かけフレーズの準備: 10のフレーズから3つ選び、今日から意識して使う
お子さまの頑張りを信じて、最後まで温かくサポートしてください。きっと素晴らしい結果が待っています。

