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近年受験者数№1だった栄東中学校ですが、昨年は革新的な併願システムを導入した開智中に受験者数を抜かれてしまいました。ただし開智は所沢との併願システムがうまく数値的に躍進したように見せるトリック的なものもあるので栄東中の人気は相変わらず衰えていないと言えます。
はじめに — なぜ栄東は「併願の要」なのか
「栄東中学校を受けるなら、他にどこを受ければいいの?」「1月と2月の受験スケジュールをどう組めばいいの?」——中学受験の併願校選びは、保護者の方にとって最も悩ましいテーマです。
栄東中学校(埼玉県さいたま市)は、首都圏の1月入試において「併願の要」とも呼ばれる存在です。なぜなら、東京・神奈川の2月1日入試を本命とする受験生の約7〜8割が、1月に栄東を受験するというデータがあるからです。つまり、栄東は「前哨戦」であり「安全校」であり、時には「実力試し」の場でもあります。
併願校選びを成功させるには、3つの視点が欠かせません。
- 偏差値帯に応じた学校選び:自分の実力に合った「チャレンジ校」「実力相応校」「安全校」のバランス
- 入試日程の組み合わせ:1月埼玉校・千葉校と2月東京・神奈川校の戦略的配置
- 学校の特色や通学圏:偏差値だけでなく、教育方針や通学時間も考慮
この記事では、栄東中学校を軸にした併願パターンの全体像を、偏差値帯別・地域別に徹底解説します。実際の併願例や注意点も交えながら、「後悔しない併願戦略」を具体的にナビゲートしていきます。
中学受験:併願校選びの3つの基本原則
併願校を選ぶ前に、まず押さえておくべき3つの基本原則を確認しましょう。
原則1:「チャレンジ校」「実力相応校」「安全校」の3層構造
中学受験では、現在の偏差値を基準に、以下の3種類の学校を組み合わせるのが鉄則です。
- チャレンジ校(挑戦校):合格可能性20〜40%程度。偏差値が自分より5〜10高い学校。「受かればラッキー」という位置づけ。
- 実力相応校:合格可能性50〜70%程度。現在の偏差値±3程度の学校。最も手応えを感じやすい。
- 安全校(滑り止め校):合格可能性80%以上。偏差値が自分より5以上低い学校。「必ず合格を取る」ための保険。
原則2:1月の「お守り合格」を確保する
首都圏の2月1日入試は激戦です。精神的な安定のために、1月に1つでも合格を確保しておくことが重要です。栄東をはじめとする埼玉・千葉の1月入試は、この「お守り合格」を得るための絶好の機会です。
原則3:受験日程は「ジグザグ配置」が基本
同じ難易度の学校を連続で受けるのではなく難易度の異なる学校を交互に配置する「ジグザグの配置」が推奨されます。これにより、「全落ち」のリスクを減らし、精神的な余裕を保ちやすくなります。
1月埼玉校:栄東と併願される定番校
埼玉県の1月入試は、首都圏中学受験のスタートダッシュを切る重要な局面です。栄東と組み合わせて受験されることが多い学校を紹介します。
栄東中学校(偏差値63〜67)
入試日程:1月10日(Ⅰ入試)、1月11日(Ⅱ入試)、1月12日(東大特待)、1月16日(Ⅲ入試)
栄東は複数回受験が可能で、1月10日・12日の高偏差値回は、御三家・筑駒志望者の「実戦演習」の場となっています。一方、1月11日・16日は比較的合格しやすく、「お守り合格」を狙う層にも適しています。
[出典] 栄東中学校 公式サイト
開智中学校(偏差値55〜62)
入試日程:1月10日、1月11日、1月16日など複数回
開智は先端A・先端B・Sコースなど複数コース制を採用しており、幅広い偏差値層が受験します。栄東と同日に受験できないため、1月11日に開智、1月10日に栄東といった組み合わせが一般的です。
特徴:探究型教育に力を入れ、思考力重視の入試問題が特徴。新しくできた開智所沢との併願が話題を呼び受験者数№1を記録
大宮開成中学校(偏差値55〜62)
入試日程:1月10日、1月12日(特待生入試)、1月14日
大宮開成は近年偏差値が急上昇しており、栄東・開智に次ぐ「埼玉御三家」の一角として注目されています。特待生入試は高得点勝負となるため、実力試しに適しています。
特徴:アクセスの良さ(大宮駅からバス7分)と、医進・特進コースの充実。
淑徳与野中学校(女子校・偏差値59〜62)
入試日程:1月11日(医進特別入試)、1月13日(第1回)
淑徳与野は埼玉トップクラスの女子校で、医進コースの新設により人気が高まっています。面倒見の良さと進学実績の堅実さが魅力です。
特徴:2024年から医進コース導入。JR「さいたま新都心」駅から徒歩圏内。
埼玉栄中学校(偏差値50〜55)
入試日程:1月10日午後、1月11日午後など
埼玉栄は栄東との「パック入試」が可能で、午前に栄東、午後に埼玉栄を受験できます。安全校として選ばれることが多く、1月の早い段階で合格を確保したい受験生に適しています。
特徴:毎年パック入試の時に間違えて午前に埼玉栄へ行ってしまい大事故になる受験生がいます。アクセスのミスは親のミスです。責任をもって学校へ連れて行ってください。
2月東京・神奈川校:偏差値帯別の併願パターン
ここからは、2月1日以降の東京・神奈川の入試を、偏差値帯別に見ていきます。栄東で「お守り合格」を得た後、どのような学校を受験するのが一般的なのでしょうか。
千葉御三家(1月20日〜)
東京・神奈川入試の前に、千葉の1月後半入試も重要な選択肢です。
渋谷教育学園幕張中学校(偏差値70〜77)
入試日程:1月22日(1次)、2月2日(2次)
渋幕は首都圏トップクラスの共学校で、御三家併願者の定番です。1月22日の1次で合格を得られれば、2月1日の本命校に余裕を持って臨めます。
市川中学校(偏差値65前後)
入試日程:1月20日(第1回・幕張メッセ会場)
市川は千葉御三家の一角で、自由で自主性を重んじる校風が特徴。渋幕より偏差値がやや低く、実力相応校として選ばれます。
東邦大学付属東邦中学校(偏差値61〜63)
入試日程:1月21日(前期)
東邦大東邦は理系教育に強みを持ち、医学部進学実績も豊富。千葉御三家の中では比較的合格しやすく、安全校〜実力相応校として機能します。
[出典] 千葉御三家中学受験:渋幕、市川、東邦3つのトップ校を徹底解説
偏差値60以上層の併願モデル
四谷大塚・SAPIX偏差値で60以上の上位層は、御三家・難関校を本命とし、栄東を前哨戦として位置づけます。
併願パターン例(男子・御三家志望)
| 日程 | 学校 | 偏差値 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| 1/10 | 栄東Ⅰ入試(東大・難関大) | 63 | 実力試し・お守り合格 |
| 1/12 | 栄東 東大特待 | 67 | チャレンジ・特待狙い |
| 1/22 | 渋谷教育学園幕張 | 70 | 実力相応〜チャレンジ |
| 2/1午前 | 開成 | 68(SAPIX) | 第一志望 |
| 2/1午後 | 広尾学園 本科 | 58(SAPIX) | 安全校 |
| 2/2 | 聖光学院 | 67(SAPIX) | 実力相応 |
| 2/3 | 筑波大学附属駒場 | 71(SAPIX) | チャレンジ |
ポイント:
- 1月に栄東と渋幕で合格を確保し、2月1日に本命の開成へ
- 2月1日午後の広尾学園は、開成の試験が14時終了後に受験可能(移動時間を考慮)
- 2月3日の筑駒は「最後のチャレンジ」として位置づけ
併願パターン例(女子・御三家志望)
| 日程 | 学校 | 偏差値 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| 1/10 | 栄東Ⅰ入試 | 63 | お守り合格 |
| 1/14 | 浦和明の星女子 | 64(四谷) | 実力相応 |
| 2/1午前 | 桜蔭 | 71(四谷) | 第一志望 |
| 2/1午後 | 渋谷教育学園渋谷② | 66(四谷) | 実力相応 |
| 2/2 | 豊島岡女子学園② | 72(四谷) | チャレンジ |
| 2/3 | 渋谷教育学園渋谷③ | 66(四谷) | 実力相応 |
ポイント:
- 浦和明の星で1月に実力相応校の合格を確保
- 2月1日午後の渋渋②は、桜蔭の試験終了後に受験可能
- 2月2日の豊島岡②でさらに上位校にチャレンジ
偏差値55〜60層の併願モデル
偏差値55〜60層は、中堅上位校を本命とし、栄東を安全校〜実力相応校として活用します。
併願パターン例(男子・共学志望)
| 日程 | 学校 | 偏差値 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| 1/10 | 栄東Ⅰ入試 | 63 | 実力相応〜チャレンジ |
| 1/11 | 開智(先端B) | 57 | 実力相応 |
| 1/20 | 市川① | 65 | チャレンジ |
| 2/1午前 | 本郷 | 60(四谷) | 第一志望 |
| 2/1午後 | 広尾学園 本科 | 58(SAPIX) | 実力相応 |
| 2/2 | 攻玉社② | 58(四谷) | 実力相応 |
| 2/3 | 世田谷学園② | 57(四谷) | 安全校 |
ポイント:
- 1月に栄東・開智で複数合格を確保
- 2月1日の本郷を本命とし、午後に広尾学園で保険をかける
- 2月2日・3日は実力相応校と安全校でバランスを取る
併願パターン例(女子・共学志望)
| 日程 | 学校 | 偏差値 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| 1/11 | 淑徳与野 医進特別 | 62 | チャレンジ |
| 1/13 | 淑徳与野① | 59 | 実力相応 |
| 1/20 | 昭和学院秀英① | 60(四谷) | 実力相応 |
| 2/1午前 | 鴎友学園女子 | 61(四谷) | 第一志望 |
| 2/1午後 | 渋谷教育学園渋谷② | 66(四谷) | チャレンジ |
| 2/2 | 吉祥女子② | 62(四谷) | 実力相応 |
| 2/4 | 洗足学園③ | 64(四谷) | チャレンジ |
ポイント:
- 1月に淑徳与野で女子校の合格を確保
- 2月1日午後の渋渋②は高偏差値だが、チャレンジとして受験
- 2月2日以降で実力相応校を複数受験
偏差値50〜55層の併願モデル
偏差値50〜55層は、中堅校を中心に、栄東を「やや難しい実力相応校」または「チャレンジ校」として位置づけます。
併願パターン例(共学志望)
| 日程 | 学校 | 偏差値 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| 1/10午後 | 埼玉栄(パック入試) | 50〜55 | 安全校・お守り合格 |
| 1/11 | 栄東Ⅱ入試(難関大) | 59 | チャレンジ |
| 1/14 | 大宮開成② | 59 | 実力相応 |
| 2/1午前 | 青山学院中等部 | 57(四谷) | 第一志望 |
| 2/1午後 | 法政大学中学 | 54(四谷) | 実力相応 |
| 2/2 | 中央大学附属 | 55(四谷) | 実力相応 |
| 2/3 | 明治大学付属中野 | 56(四谷) | 実力相応 |
ポイント:
- 1月10日午後に埼玉栄で確実に合格を取る
- 1月11日の栄東Ⅱ入試で上位校にチャレンジ
- 2月は大学附属校を中心に、進学先として魅力的な学校を選ぶ
併願スケジュールの組み立て方
併願スケジュールを組む際の実践的なポイントをまとめます。
ポイント1:1月の合格数は2〜3校を目標に
1月に2〜3校の合格を確保できれば、2月の本命校に余裕を持って臨めます。ただし、過度な連続受験は体力・精神力を消耗するため、バランスが重要です。
ポイント2:2月1日午後入試を活用する
2月1日午前の試験が14時前後に終了する学校が多いため、午後入試を活用することで受験機会を増やせます。人気の午後入試校:
- 広尾学園(本科・医進サイエンス)
- 渋谷教育学園渋谷②
- 本郷②
- 世田谷学園②
注意:移動時間を考慮し、無理のない組み合わせを選ぶこと。
ポイント3:2月3日以降は「攻め」と「守り」を使い分ける
2月3日は、筑駒や慶應中等部などの最難関校を受験するか、安全校で確実に合格を取るかの分岐点です。1日・2日の結果を見て、柔軟に判断しましょう。
ポイント4:入学手続き締切日を確認する
合格した学校の入学手続き締切日を事前に確認し、本命校の結果を待てるスケジュールを組むことが重要です。埼玉・千葉の1月校は、手続き締切が2月上旬まで延長されるケースが多く、併願しやすい設計になっています。
併願校選びでよくある失敗パターン
併願校選びで後悔しないために、よくある失敗例を事前に知っておきましょう。
失敗例1:安全校が「本当の安全校」ではなかった
「偏差値が5低いから大丈夫」と思っていた学校が、実は倍率が高く不合格に……。安全校は偏差値だけでなく、倍率・合格最低点・過去問の相性も確認しましょう。安全校だからの過去問も解かずに適当に受験すると痛い目を見ます。
失敗例2:全日程を「チャレンジ校」だけで埋めた
「受かればラッキー」の学校ばかり受験し、全落ちするパターン。必ず安全校を1〜2校は組み込むことが鉄則です。どこか受かるだろうを続けていると本当に全落ちします。中学受験は甘くありません。
失敗例3:通学時間を考慮しなかった
合格はしたものの、通学時間が片道2時間超で通学が困難に……。実際に通える範囲かを事前に確認し、学校見学で通学ルートを体験しましょう。神奈川県民の受験生は埼玉、千葉のお試し受験でしか合格が取れないと通学が厳しくなります。
失敗例4:子どもの意思を無視した
「偏差値が高いから」と親が決めた学校に合格したが、子どもが行きたがらない……。学校見学で子ども自身が気に入った学校を併願校に入れることが、入学後の満足度に直結します。どんな学校にも必ずスクールカラーがあります。子どもに合った学校をえらんであげましょう。
まとめ — 併願戦略の最終確認
栄東中学校を軸にした併願戦略を成功させるために、最後にチェックリストを確認しましょう。
✅ 併願校選びのチェックリスト
- [ ] 偏差値帯別に「チャレンジ」「実力相応」「安全」の3層を配置したか
- [ ] 1月に2〜3校の合格を確保できるスケジュールか
- [ ] 2月1日午後入試を活用しているか
- [ ] 入学手続き締切日を確認し、本命校の結果を待てるか
- [ ] 通学時間は片道1時間半以内(目安)か
- [ ] 子ども自身が学校見学で気に入った学校を含んでいるか
- [ ] 過去問を解いて、出題傾向との相性を確認したか
- [ ] 受験日程が過密すぎず、体力的に無理がないか
学校選び3つのポイント
- 自分の偏差値を正確に把握する:直近の模試結果(四谷大塚・SAPIX・日能研)をもとに、現在地を確認
- 志望校の過去問を1年分解く:出題傾向との相性を確認し、併願校の優先順位を決める
- 学校見学に行く:最低でも第一志望校と安全校1校は、必ず足を運んで雰囲気を確かめる
参考・出典
- 栄東中学校 公式サイト「中学募集要項」
https://www.sakaehigashi.ed.jp/exam/j_examination.html - ダイヤモンド・オンライン「首都圏中学入試2026」開智所沢、栄東、浦和明の星、市川、渋幕…」
https://diamond.jp/articles/-/379364 - 首都圏模試センター「2025年中学入試 予想偏差値一覧(PDF)」
https://www.syutoken-mosi.co.jp/application/hensachi/upload/josi202501.pdf
本記事で紹介した併願パターンは、あくまで一般的な例です。実際の偏差値や入試日程は年度によって変動するため、必ず各校の公式サイトや最新の模試結果をご確認ください。
最後に
中学受験の併願戦略は、「偏差値だけ」「日程だけ」では決められません。お子さんの学力、体力、そして「どの学校に通いたいか」という意思を総合的に判断することが、後悔のない受験につながります。栄東を軸に、納得のいく併願パターンを組み立て、合格を勝ち取ってください。応援しています!
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