ゴールデンウィーク旅行に行こう
ゴールデンウィークに訪れたい聖地・出雲大社へ
ゴールデンウィークの行き先に迷っていらっしゃる方へ、今回ご紹介したいのは島根県にある出雲大社です。日本最古の歴史書「古事記」に記された国譲り神話の舞台となった土地で、長い時を超えて受け継がれてきた神聖な空気に触れられる場所でもあります。受験を控えた中学生のお子さまと一緒に訪れる旅先としても、心に残る時間になるはずです。
出雲大社ってどんなところ?
出雲大社は、縁結びの神様として広く知られる大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)をお祀りしている神社です。古事記に登場する国譲り神話では、大国主大神が国を天つ神に譲る際の舞台として描かれており、その舞台となったのがまさにこの出雲の地と伝えられています。
参拝方法もちょっと特別で、一般的な神社の「二礼二拍手一礼」ではなく、「二礼四拍手一礼」というのが出雲大社ならではの作法です。事前に知っておくと、現地での参拝がより味わい深くなります。
『古事記』のクライマックス「国譲り」の舞台
『古事記』には、日本の国がどのようにつくられたかという神話が記されています。その中の最大のハイライトが「国譲り(くにゆずり)」というエピソードです。
- 登場人物: 地上の王・大国主大神(おおくにぬしのおおかみ) vs 天上の神・天照大御神(あまてらすおおみかみ)
- ストーリー: 天照大御神が「地上も私の一族が治めるべきだ」と言い出し、大国主大神に交渉を迫ります。大国主大神は悩みますが、最終的に「この国を譲りましょう」と承諾しました。
出雲大社が建てられた「条件」
ただで譲ったわけではありません。大国主大神は一つだけ条件を出しました。
「私の代わりに、天の神々が住むような立派で巨大な宮殿を建ててほしい」
こうして建てられたのが、現在の出雲大社なのです。つまり、出雲大社は『古事記』という物語の「約束の証」として存在している場所と言えます。
中学受験で狙われる!『古事記』と『日本書紀』のポイント
中学受験では、これらの書物の成立時期や目的がよく問われます。表で整理しておきましょう。
| 書物名 | 成立年 | 命じた天皇 | 特徴・覚え方 |
| 古事記 | 712年 | 天武天皇(完成は元明天皇) | 日本最古の歴史書。物語性が強く、読み物として面白い。 |
| 日本書紀 | 720年 | 舎人親王らが編纂 | 正史(公式記録)。外交を意識し、漢文で詳しく書かれている。 |

御本殿(国宝)— 日本最古の神社建築様式
出雲大社の中心ともいえる御本殿は、国宝に指定されている大変貴重な建物です。「大社造(たいしゃづくり)」と呼ばれる日本最古の神社建築様式で建てられており、その高さは約24メートル。切妻・妻入りの構造を持ち、平面は9本の柱で支えられた正方形になっているのが特徴です。
中世にはなんと現在の倍にあたる48メートルもの高さを誇っていたという伝承もあり、長らく言い伝えに過ぎないと考えられていました。ところが境内から巨大な柱の遺構が発掘され、伝承が事実に近かった可能性が高まったというのも、ロマンを感じる話です。
神楽殿(かぐらでん)の大注連縄は日本最大級
御本殿の西側に位置する神楽殿は、出雲大社のもうひとつの見どころです。正面に掲げられた大注連縄(おおしめなわ)は、長さ約13.6メートル、重さ約5.2トン、胴回りは最大で約8メートルにもなる日本最大級の大きさを誇ります。
写真で見るのと実物を見上げるのとでは迫力がまるで違います。あまりの巨大さに、初めて目にした方は思わず立ち止まってしまうほどです。

神馬神牛像 — 中学受験生に立ち寄ってほしい場所
銅鳥居をくぐって左手に進むと、銅製の神馬(しんめ)と神牛(しんぎゅう)を納めた厩舎があります。
- 神馬は鼻を撫でると子宝や安産にご利益があるといわれています
- 神牛は頭を撫でると学力向上にご利益があると伝えられています
中学受験を控えたお子さまをお持ちのご家庭にとって、神牛は特に気になる存在ではないでしょうか。長い年月のあいだ多くの方に撫でられ続けてきたことで、頭の周りはつやつやと光っており、それだけ多くの人の願いが込められてきた証ともいえます。
足を延ばして稲佐の浜と素鵞社へ
出雲大社から西へ徒歩15分ほどのところにあるのが稲佐の浜(いなさのはま)です。ここは国譲り神話の舞台となった海岸であり、旧暦10月には全国の神々をお迎えする「神迎神事(かみむかえしんじ)」が行われる神聖な場所として知られています。
そして出雲大社を訪れるなら、ぜひ知っておきたいのが「砂の交換」と呼ばれる風習です。手順はおおよそ次のような流れになります。
- 稲佐の浜で砂を少しいただく
- その砂を持って出雲大社へ向かう
- 御本殿の真裏、八雲山の麓に鎮座する素鵞社(そがのやしろ)へ参拝する
- 社殿の床縁下にある砂箱に持参した砂を納め、代わりに清められた御砂をいただいて持ち帰る
素鵞社にお祀りされているのは、大国主大神の祖神にあたる素戔嗚尊(スサノオノミコト)です。御本殿を背後から守るように佇むこの摂社は、境内随一のパワースポットとして語られることも多く、出雲大社参拝のしめくくりにふさわしい場所といえます。
持ち帰った御砂は、家のお清めや田畑にまくお守りとして大切にされてきました。

東京→出雲大社へおすすめアクセス方法|寝台列車「サンライズ出雲」の旅
東京から出雲大社へ向かうなら、ちょっと特別な移動手段としておすすめなのが
寝台特急 サンライズ出雲。
夜に東京を出発し、朝には神話の地・出雲に到着。
「移動=旅そのもの」になる、ワクワク感たっぷりの列車です。
■ アクセス概要(東京→出雲)
- 出発:東京駅(夜22時ごろ)
- 到着:出雲市駅(翌朝10時ごろ)
→ 約12時間の夜行旅
到着後はバスや電車で出雲大社へアクセスできます。
■ 日本最後の寝台列車
サンライズ出雲は「ただの移動」じゃなく、体験型の旅。
- 夜の出発 → 非日常感MAX
- 朝の車窓 → 山陰の絶景
- ゴトゴト揺れる音 → 最高の旅情
昔ながらの夜行列車の雰囲気がしっかり残っていて、
「旅してる感」を味わえるのが魅力です
■ 予約が取りにくい理由
この列車、かなり人気です。日本最後の寝台列車であり、いつ廃止配されるかもわからない状況なのでこの盛況ぶりも納得できます。
- 「日本一予約が取りにくい」と言われることも
- 発売は 乗車1ヶ月前の10時
- 個室は特に争奪戦
ポイント
・発売直後に予約(いわゆる“10時打ち”)
・平日やオフシーズンを狙う
・突然キャンセルが出るのでそこを取る
GWになんか取れねーじゃねーか!と思うかもしれませんがこの列車は意外とキャンセルが出ます。たまに確認してみるといいかもしれません

■ 個室と雑魚寝(ノビノビ座席)
サンライズ出雲の大きな特徴は「選べる寝床」。
◎ 個室(プライベート重視)
- シングル(定番)
- ソロ(コンパクト)
- シングルツイン(2人利用可)
- サンライズツイン(完全2人部屋)
- シングルデラックス(最上級)
鍵付き&コンセントありで安心
◎ ノビノビ座席(いわゆる雑魚寝)
- カーペットに寝るスタイル
- 安い&気軽
- 仕切りはゆるめ(半個室感)
バックパッカー・学生旅に人気、ワクワクするけど仕切りがほとんどないのでお子さま連れにはあまりオススメできないかも
■ 車内設備も意外と充実
長時間の夜行でも快適に過ごせます。
- シャワー室(有料・先着)
- ラウンジスペース
- 自動販売機
- トイレ・洗面所
※シャワーカードはすぐ売り切れるので注意
■ 注意点
- 食堂車なし(食事は事前に準備)
- 売店なし
- ノビノビ座席はコンセントなし
- 事前予約必須
「準備も含めて旅の一部」な列車
寝台列車サンライズ出雲は、
ただ目的地へ行くための移動手段ではなく、
“一晩かけて旅を楽しむ特別な体験”
時間に余裕があるなら、
新幹線や飛行機では味わえない思い出になります。
旅のおわりに
御本殿の荘厳な佇まい、神楽殿の大注連縄、神牛の優しい眼差し、そして稲佐の浜から素鵞社へと続く砂の物語。出雲大社の境内は、ただ広いだけでなく、ひとつひとつのスポットに古事記から続く神話の息吹が宿っています。ゴールデンウィークのご旅行先に迷われているなら、日本のはじまりに触れられるこの聖地は、きっと特別な思い出になるはずです。