データで見る「医学部に強い中高一貫校」 in 首都圏

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データで見る「医学部に強い中高一貫校」 in 首都圏

昨今の中高一貫校で増えているのが医学部志望の受験生。子どもを医学部に入れたい家庭は率先して中学受験をするという時代になってきました。今回は近年のデータを元に中高一貫校がどれほどの人数を医学部に送り込んでいるのか確認していきます。

学校名所在地共学 / 男女別医学部合格者数目安国公立医学部合格者数
(24年)
私立医学部合格者数特徴・備考
開成中・高東京都男子校約 80名66人 74人 難関国立医・私立医どちらにも強い。進学実績が全国レベル。校風は自由だが学習指導は厳しい。
桜蔭中・高東京都女子校約 70名16人 81人 医学部合格にも安定感のある女子校。努力型。医学部・理系人気が非常に高い。昨今の医学部の女子受け入れの空気が強い追い風に
渋谷教育学園幕張(渋幕)千葉県共学約 50名 42人 77人 国際色・進学熱心さあり。生徒の学力層・学習環境が整っている。
豊島岡女子学園東京都女子校約 35名 31人 139人 私立医学部への合格者数が非常に多い。女子校ながら理系・医系への進学実績が圧倒的。
聖光学院神奈川県男子校約 55名 6人 6人 医学部進学人気が強く、進学・受験指導の体制もしっかりしているとされる。
麻布中・高東京都男子校 約50名前後 22人 53人校風自由・自律型。自分で勉強を組み立てる力が問われる。
海城中・高東京都男子校約50名前後58人108人成績上位。国公立医学部合格実績が豊か。

首都圏の御三家が顔をそろえる結果になりました。渋幕以外は男女別学となっており、やはり中学受験市場のトップは男女別学校が占めていることが見て取れます。この他にも本郷、浅野、広尾学園、東邦大学付属東邦など医系進学実績の高い中高一貫校 も別学が多い傾向にあります。(※広尾学園は近年共学化しました。)中学受験のトップ高に男女別学校が多いこともありますが、熾烈な争いになる医学部に入るとなると恋愛などにエネルギーを割かず勉強一本になる別学がやはり強いようです。


最難関の国公立医学部にも高い合格率

  • 桜蔭 は国公立 16人、私立 81人。豊島岡女子学園も国公立 31人、私立 139人。 と国公立医学部にも難なく合格。
  • 結果を見ても中高一貫校の学習の進度・設備・ネットワークが私立医学部対策にも適していることを証明しています。
  • 医学部は学費が非常に高いため地方でも国公立に受かればそちらを選択する家庭も多いです。
  • 昨今は首都圏の中高一貫校が地方国公立医学部の合格を席巻する事態に。しかしそういった子は都心にUターン就職してしまう傾向が強く地方医療の空洞化を招き医学部は地域枠を作り対応に追われています。

なぜ中高一貫校が医学部に強いか(データから見える理由)

ご提示の “中高一貫校が医学部合格に有利になる3つの理由” とデータを交えて整理します:

  1. 学習進度の早さ・先取り学習
     表にある学校(開成・豊島岡・渋幕など)は、中学・高校前半でカリキュラムを前倒しすることで、3年次に入試演習期を確保していることが多いです。私立大医学部は専門の対策が必要なことも多いため、過去問慣れが早いことが強さに繋がっています。 表に無い学校でも進度の速さは中高一貫校の特徴なので滑り止め校でも医学部にチャレンジするには良好な環境と言えるでしょう。
  2. 進路サポート体制・医学部対策コース
     御三家以外の中高一貫校では、医学部選抜クラスを作り、専用の進路指導(医学部希望者の特別クラスや模試のフォローアップ)を行う学校も増えています。教師のサポートや卒業生のネットワークなども充実しています。特に面接・小論文のある医学部ではOB・OGの口コミが大きな力になります。面接・小論文は過去問が公開されていない医学部も多いですからどんなことを聞かれた、何を対策しておけばいいということが事前に知れることは大きな強みなのです。このあたりが中高一貫校ならではの強みでしょう。
  3. 競争環境・刺激
     高い志望者が多い学校では「クラスの上位を争う」「トップ生が模試や過去問をひたすらこなす」環境があり、それが学力の引き上げに有効です。特に豊島岡女子学園・桜蔭・開成などではその傾向が強く他の中高一貫校でもその姿勢を追随する姿勢が見られます。
  4. 学校の評価が東大合格実績だけでなく医学部合格実績も評価の対象になりつつある
     かつて中高一貫校の評価は東大合格人数が最重視されてきました。しかし昨今の社会情勢から理系の評価は高く上がり、コロナ禍を経て医療系の職の安定感というものの評価がより一層高くなりました。そうした背景もあり多くの生徒・保護者が私立医学部を第一線で視野に入れるため、中高一貫校でも医学部合格実績は重要視されるようになり、各学校は医学部に合格させるノウハウをこぞって高めるようになりました。今では合格実績の一覧にも医学部のみの項目を作成し公開している学校も増え、医学部合格実績はその学校の指導力の高さを示す指標になりつつあります。
  5. 医学部のみで増える地域枠が示す意味
     他学部には地域枠という枠組みは存在しません。それが何の関係があるのかと思うかもしれません。もちろん医療が各地域に必要であるという特性もある反面、これは首都圏の中高一貫校が医学部受験を攻略しつくしているという一つの証明でもあります。学力では首都圏中高一貫校が抜けており、シンプルな学力評価だけでは地方国公立医学部も全員が東京出身ということになりかねません。東京出身である以上、卒業後地方に根付くことが少なく社会問題化したためある種の縁故採用をせざるを得なくなっているということが読み取れるのです。
     公正・平等が叫ばれる昨今でこのような合格枠の設置は、いかに首都圏の中高一貫校の教育が優れているかの証明になります。

注意点・デメリットはあるのか

中高一貫校が医学部進学に有利といっても、すべてが“簡単”というわけではありません。以下のような注意点があります:

  • 学費が高い:私立中高一貫校は授業料・施設費・校外学習等を含めると、年80〜110万円台が一般的とされる学校もあります。 しかし学費の無償化が大きく作用しており、無償化で浮いた分を私立進学に回す家庭も増えています。
  • 競争・プレッシャーが大きい:医学部を目指す上位層の競争が激しいため、小学生のうちから成績・進路で精神的・学習負荷がかかることも。しかし医学部を目指す以上避けては通れない道です。早いうちから意識できるだけでも合格には近づくでしょう。
  • 校風の合う/合わない:自由型・管理型・面倒見型など校風がさまざま。中高一貫校ならばどこでも!ではなく自分に合った学校を受けるようにしましょう。

まとめ:おすすめ校と選ぶポイント

おすすめ校(医学部に強い中高一貫校・首都圏)

特に医学部進学実績が高く、進学環境が整っている

  • 開成中学校・高等学校
  • 桜蔭中学校・高等学校
  • 渋谷教育学園幕張中学校・高等学校
  • 豊島岡女子学園中学校・高等学校
  • 海城中学校・高等学校
  • 麻布中学校・高等学校
  • 聖光学院中学校・高等学校
  • 浅野中学校
  • 広尾学園
  • 東邦大学付属東邦中学校・高等学校
  • その他:医学部特進コースのある学校もおすすめ

御三家ばかりと言えばその通りですが、こういった学校は医学部受験のノウハウを間違いなく持っています。激戦の医学部受験で情報を持っているこれらの学校に入れれば医学部合格は一気に近づくでしょう。

選ぶときのポイント

  1. 医学部合格者数だけでなく「国公立 と 私立」の内訳をチェックする
     国公立医学部に進む力があるならその割合が高い学校が望ましい。都市部の国公立医学部か地方かも見るといいでしょう。医学部受験では面接があり対策が必須です。とくに国公立ではOB・OGが一人でもいるかいないかで進学の対策がしやすくなります。
  2. 進路指導体制・医進クラスの有無・模試フォローなど具体的なサポート内容を確認する。
     医学部専門コースなどがある学校もおすすめです。
  3. 校風・自分の性格とのマッチ
     自由に自分をマネジメントできるタイプか、管理型で細かく指導を受けたいタイプか。子どもの特性を見極めて進学先を決めましょう。

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