INSPIRE ACADEMY 東京都世田谷区渋谷区 オンライン授業対応可 中学受験特化個別指導予備校
はじめに
いよいよ本番が目の前に迫ってきましたね。ここまで本当に、よく頑張ってきました。
保護者の皆様も受験生本人も「あれもやっていない、これも不安だ」と心が揺れ動く時期かもしれません。例年直前の3日間、あたふたする中学受験生を毎年目にします。
でも、大丈夫です。
この時期に一番大切なのは、新しい知識を詰め込むことではなく、「これまで積み上げてきた力を100%発揮できる状態」に整えること。
ここからは、合格を勝ち取るための「直前3日間の過ごし方」と「当日の完全シミュレーション」をお伝えします。
直前72時間の考え方
この3日間は、学習量よりも「コンディション調整」が最優先です。以下の優先順位を意識してください。
- メンタルケア(「自分はできる」という自己肯定感を守る)
- 体調・睡眠管理(風邪予防・消化の良い食事・十分な睡眠)
- 持ち物・移動の確認(物理的な準備)
- 学習(軽め)(感覚を鈍らせないためのメンテナンス)
入試本番までのカウントダウン!
残り時間に合わせて、やるべきことを整理しましょう。
【72時間前(3日前)】
- 学習: 過去問の最終確認は“軽めに1回”。解き直し済みの問題で自信をつける。
- 生活: 起床・就寝時間を「本番と同じ」に固定開始。
【48時間前(2日前)】
- 学習: 新しい問題には手を出さない。知識の総復習(漢字・コア知識)のみ。
- 準備: 当日着る服を決める(着慣れたもの、温度調節しやすい重ね着)。
【24時間前(前日)】
- 確認: 交通ルートの最終確認(乗り換え位置、遅延時の迂回ルート)。
- 準備: 持ち物を全てバッグに詰める。
- メンタル: 家族でゆっくり夕食。「いつも通り」の会話を心がける。
【12時間前(前日夜)】
- 体調: カフェインを控え、消化の良いものを食べる(生ものは厳禁)。
- 学習: 教科書をパラパラ見る程度。スマホ・テレビは早めにオフ。
【3時間前(当日朝)】
- 移動: 会場最寄り駅には余裕を持って到着。
- 食事:
- 午前入試: 試験開始3時間前までに朝食を済ませると脳が働く。
- 午後入試: 昼食は満腹にせず、消化の良いおにぎりやゼリー飲料を活用。
【1時間前(会場到着)】
- メンタル: トイレを済ませ、深呼吸。「ここにある問題は全部解ける」と自己暗示。
当日の分刻み例(起床〜帰宅)
当日の流れを具体的にイメージしておくと、緊張が和らぎます。(※9:00試験開始の例)
- 06:00 起床
- 朝日を浴びて体内時計をリセット。
- 06:30 朝食
- 脳のエネルギーになるブドウ糖(ご飯・パン)を中心に。温かいスープもおすすめ。生ものは勿論、消化の悪いもの、骨のある魚などはおすすめしません。
- 07:30 出発
- 防寒対策をしっかり。駅のトイレが混む可能性も想定しておく。
- 08:20 会場到着・解散
- 保護者とはここで別れることが多いです。笑顔で送り出しましょう。
- 08:40 着席・最終準備
- トイレを済ませる。筆記用具、受験票、時計を机に出す。ガタつきがないか確認。
- 09:00 試験開始
- 問題用紙が配られたら深呼吸。
- 試験中
- まず全体を見る → 時間配分を決める → 易しい問題から解く。
- 休憩時間
- 重要: 終わった科目の答え合わせは絶対にしない!トイレに行き、次の科目のテキストを眺める。
- 試験終了・合流
- 「お疲れ様!」と声をかけ、すぐに温かい飲み物でも買ってあげましょう。
- 午後入試がある場合
- 移動中の車などで軽く食事。無理に反省会をせず、頭を切り替える。
【保存版】持ち物チェックリストと保護者への注意点
忘れ物は焦りの原因になります。必ずダブルチェックを!
※学校ごとに持ち込みルールが異なります。「入試要項(募集要項)」で必ず最終確認してください[要確認]。
【必須】
- [ ] 受験票(コピーも持っておくと安心)
- [ ] 写真付き身分証明書(必要な場合)
- [ ] 筆記用具(鉛筆・消しゴムは多めに。シャープペン可否は要項で確認)
- [ ] 腕時計(計算機能・通信機能なしのアナログ時計推奨)
- [ ] 交通系ICカード(残高は多めにチャージ)
- [ ] マスク・予備マスク
- [ ] 現金(小銭も用意)
- [ ] 常備薬・ハンカチ・ティッシュ
- [ ] 上履き・靴袋(土足禁止会場の場合)
【推奨】
- [ ] 軽食・飲み物(チョコ、ラムネ、温かいお茶など)
- [ ] 使い捨てカイロ(指先を温めると書きやすい)
- [ ] 簡易下敷き・定規・コンパス(学校により使用可否が異なるため要確認)
- [ ] 段ボールの切れ端や厚紙(机がガタつく場合の調整用、意外と気になって試験に集中できなかったという子が毎年います)
【禁止・注意】
- [ ] スマートフォン(会場内では電源オフか回収が基本)
- [ ] 計算機能付き時計・スマートウォッチ(カンニングとみなされる恐れあり)
- [ ] 地図機能付き定規・和歌入り鉛筆
科目別・試験中の「得点力アップ」テクニック
- 算数:
- 開始直後に全問を見渡す。「解ける問題」から手をつけ、難問に時間を使いすぎない。
- 途中式は丁寧に。見直しは「検算」だけでなく「問題の読み間違いがないか」を確認。
- 国語:
- 本文を読む前に、設問(特に選択肢以外の条件)をチェック。
- 記述問題は、キーワードを箇条書きしてから文章を繋げる。
- 理科・社会:
- 知識問題やグラフ・図表の読み取りなど、確実に取れるところから。
- 迷った選択肢は、消去法でリスクを減らす。
万全の体調とメンタルを作るコツ
- 睡眠:
- 布団に入って眠れなくても焦らない。「横になって目を閉じるだけ」で体は休まります。
- 呼吸法:
- 緊張したら「4秒吸って、4秒止めて、8秒で吐く」を繰り返しましょう。心拍数が落ち着きます。
- 保護者の声かけ:
- 「頑張って」よりも「いつも通りで大丈夫」「楽しんできてね」と、安心感を与える短い言葉が効果的です。
もしもの時のトラブル対応マニュアル
トラブルが起きても「想定内」と思えばパニックになりません。
- 電車遅延: 改札で「遅延証明書」をもらい、学校へ電話連絡。
- 受験票を忘れた: 取りに帰らない!会場の受付に申し出れば、仮受験票を発行してくれる学校がほとんどです。
- 急な体調不良: 手を挙げて試験監督に伝える。別室受験などの対応がある場合があります。
【保護者用】緊急連絡テンプレ
万が一、学校への連絡が必要になった場合、焦らず以下のように伝えましょう。
「受験番号○○番の(氏名)の保護者です。現在、○○線が遅延しており、会場到着が○時○分頃になる見込みです。よろしくお願いいたします。」
保護者の皆様へ:当日の送り出しと迎え方
当日の朝、保護者の役割は「最高のサポーター」に徹することです。
もしお子さんが不安そうな顔をしていても、親御さんだけは「どっしりと構えて笑顔」でいてください。その安心感が、お子さんの最大の武器になります。
そして試験終了後、合流した時の第一声は「できた?」ではなく、
「お疲れ様、よく頑張ったね」
と迎えてあげてください。結果への期待よりも、挑戦したこと自体を承認してあげましょう。
直前によくある質問(FAQ)
Q1. 前日の夜、不安で過去問を解き直したくなります。
A. お勧めしません。解けない問題が出て自信を失うリスクがあります。今までのノートや単語帳を見返す程度に留めましょう。
Q2. 当日の朝、食欲がない場合は?
A. 無理に食べる必要はありませんが、脳のエネルギー源としてウィダーインゼリーやブドウ糖のタブレット、甘めの紅茶などを少し入れておきましょう。
Q3. 併願校の対策はいつやるべき?
A. 第一志望の前日は第一志望に集中。併願校の対策は、その試験の前日(または当日朝)に要点を確認する程度で十分です。
Q4. 保護者の待機場所はありますか?
A. 学校によりますが、コロナ禍以降、待機場所がないケースも増えています。近隣のカフェを事前にリサーチしておくか、一度帰宅するスケジュールを組んでおきましょう。
Q5. 子供が極度に緊張しています。どうすれば?
A. 「緊張するのは、本気で合格したいと思っている証拠だよ」と伝えてあげてください。緊張を味方につけるよう背中を押しましょう。
まとめ
- 直前3日間は「体調管理」と「自信の維持」が最優先。
- 当日のシミュレーションを行い、持ち物は入試要項で必ず確認[要確認]。
- トラブルが起きても「会場に行けばなんとかなる」と腹を括る。
- 親御さんの笑顔が一番のお守りです。
皆様の健闘を心より祈っています。桜咲く春はすぐそこです!
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