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2026年千葉県中学受験:1月20日開幕と埼玉との構造的相違
2026年1月20日から本格化する千葉県の中学受験。市川、東邦大東邦、渋谷幕張の「千葉御三家」が連日続く過密日程や、共学校中心の学校構成、さらに埼玉県との入試構造の違いをデータに基づき詳しく解説。一志入試の影響やホテルの需給状況など、最新の出願動向と地域特性を分析します。
激戦の火蓋を切る千葉県中学入試の幕開け
首都圏の中学受験において、1月の入試情勢は2月の東京・神奈川本番を占う極めて重要な局面です。特に1月20日から始まる千葉県入試は、その募集規模の大きさと難関校の集中度から、県内受験生のみならず東京都・神奈川県・埼玉県からも多くの受験生が流入する「実戦の主戦場」となります。
本ブログでは、千葉県の中学入試が持つ独自の学校構成や、2026年度の具体的な入試日程、そして先行して行われる埼玉県入試との決定的な違いについて、最新の公表データに基づき解説します。
千葉県の中学受験における独自の特徴
千葉県の私立中学入試には、近隣の東京都や埼玉県とは異なる独自の構造が見られます。
共学校が主流の学校構成
千葉県内の私立中学校の大きな特徴は、共学校が圧倒的多数を占めている点にあります。東京都内では男子校・女子校の伝統校が教育界の大きな軸を形成していますが、千葉県内においては「男子校」が事実上存在せず、女子校も和洋国府台女子中学校と聖徳大学附属取手聖徳女子中学校の2校(※通信制等を除く)に限定されています。このため、性別を問わず同じ土俵で競い合う入試が一般的です。
千葉御三家の集中日程
千葉県における最難関校、いわゆる「千葉御三家」の第1回入試(一般入試)は、例年1月20日から3日間連続で実施されるのが通例です。2026年度の入試日程も以下の通り確定しています。
- 市川中学校(第1回):1月20日(火)
- 東邦大学付属東邦中学校(前期):1月21日(水)
- 渋谷教育学園幕張中学校(第1次):1月22日(木)
この3校が中1日の休みもなく連続して実施されるため、受験生は3連戦を強いられる過酷なスケジュールとなることが特徴です。特に市川中学校は幕張メッセを会場に使用するなど、数千人規模の受験生を収容する大規模入試が定着しています。
千葉特有の地理的な人気傾向
千葉県内の入試は、東京に近いエリアの学校ほど受験人気が高い傾向が顕著です。市川市、船橋市、習志野市、千葉市(美浜区周辺)に難関校が集中しており、これらの学校には東京都江戸川区、葛飾区、足立区といった東部エリアからのアクセスが非常に良いため、都内受験生の流入が倍率を押し上げる要因となっています。
近年の千葉県中学受験の動向とデータ分析
出願者数と倍率の推移
2025年度入試の結果を見ると、千葉県全体では依然として高い受験熱が維持されています。例えば、昭和学院秀英中学校の2025年入試では出願者数が集計内で過去最高を記録し、実質倍率も3.54倍と上昇しました。
一方で、総受験者数や併願数に関しては、緩やかな変化の兆しも報告されています。かつてのような「際限のない併願増」は一段落し、合格可能性と進学意思をより精査した出願行動が見られるとの分析もあります。ただし、「併願数が減少し、倍率は減少傾向にある」という一部の予測については、難関校の志願者数が高止まりしている現状から、一概に全体傾向とは断定できない状況にあります
「一志入試(第一志望入試)」の役割
千葉県独自の制度として、12月1日に実施される「一志入試(第一志望推薦入試)」があります。この制度は「合格した場合は必ず入学する」という専願条件が付されており、東邦大東邦や成田高等学校付属中学校、千葉日本大学第一中学校などで導入されています。
この制度の存在により、近隣居住者の一定数が12月時点で進路を決定するため、1月の一般入試における地元勢の動向に影響を与えます。一方で、渋谷幕張や市川、昭和秀英といった最難関校・上位校の多くはこの推薦枠を設けておらず、1月入試が唯一の門戸となっています。
千葉県のお試し受験動向
千葉県を受験する層の典型的なスケジュールには一定のパターンが見られます。
千葉県・埼玉県を合わせた1月の出願パターンとしては、「埼玉で1〜2校(お試し・確実な合格確保)、千葉で難関校を2校前後受験し、2月の東京・神奈川の本番に備える」という、1月中に合計3〜4校を組み込む構成です。都内難関校を目指す層は、1月20日の市川、1月22日の渋谷幕張を「実力試し」兼「2月に向けての勢い付け」として受験することが一般的です。具体的な「千葉・埼玉合計3校、2月東京2〜3校」という配分割合については、塾の地域校舎ごとの指導方針により異なりますが、標準的な併願数としての例示がなされています。
また埼玉県のお試し受験で目当ての学校の合格を貰った人は千葉の受験を取りやめ2月1日に備える受験生も増えます。また渋幕は開成や麻布、桜蔭を受ける子の練習として使われていた時期もありましたが、難易度が高くなりすぎて自信を失うだけだと敬遠傾向にあります。
千葉と埼玉県のお試し受験の違いと注意点:比較分析
先行して1月10日に開幕する埼玉県入試と、1月20日からの千葉県入試には、いくつかの構造的な違いがあります。
1. 日程の分布とピークの時期
- 埼玉:1月10日〜1月12日に最大ピーク。栄東中学校や開智中学校といった大規模校が、初日から数千人、延べ数万人規模の受験生を集めます。25日に開催の立教新座も高い人気を誇ります。
- 千葉:1月20日〜1月22日に最大ピーク。埼玉に比べて開始日が遅いため、埼玉での結果を見てから千葉の出願内容を最終調整する受験生も存在します。また立地から東京多摩地域、神奈川県の遠方からの受験は敬遠される傾向にあります。お試し受験としても埼玉よりも時期が遅く、2月までの立て直しに使いづらいため埼玉ほどの熱気はありません。(それでも需要は高いため大変混雑します)
2. 交通アクセスと会場移動
埼玉入試では大宮駅周辺や、武蔵野線・埼京線沿線の学校が中心となりますが、千葉入試では京葉線・総武線沿線が主戦場となります。特に市川中学校が使用する幕張メッセ会場への移動は、京葉線の海浜幕張駅から徒歩移動が必要であり、数千人の受験生が一斉に動くため、駅や周辺歩道の混雑が埼玉の各会場以上になります。また東京駅での京葉線乗り換えは非常に遠く、迷いやすいです。総武線快速などと間違えてしまわないように細心の注意を払いましょう。
詳しくはこちらをご確認ください。(千葉県の乗り換え注意点については記事の中盤からになります。)
3. ホテル・宿泊事情の逼迫
千葉入試の「御三家」3連戦に対応するため、幕張周辺のホテル需要は極めて高くなります。特に幕張メッセに近いホテルニューオータニ幕張などでは、1月20日から22日にかけて「受験生プラン」が設定され、早い段階で予約が埋まる事態が発生します。同時期に幕張メッセで大規模な展示会やイベントが重複した場合、宿泊施設の確保はさらに困難になります。
中学受験のホテル事情についてはこちらの前段でお話しています。
データの裏付けによる短評:入試構造が与える影響
千葉県の入試日程(1/20-22)と共学校中心の構成、そして12月の一志入試という3つの要素は、首都圏の併願ピラミッドに強力な影響を及ぼしています。
- 連戦による選別機能:3日間連続の入試は、受験生の精神力と体力を試すフィルターとして機能しており、特に最終日の渋谷幕張では、連戦の疲労を抱えた中での高水準な思考力が試されます。
- 一志入試による定員の先食い:一部の共学校が12月に優秀層を確保するため、1月入試の募集定員は実質的に絞られている側面があります。これが1月一般入試の表面上の倍率以上に、実質的な難易度を高める要因となっています。
- 都内層の流入バランス:埼玉入試が「広範囲からの練習受験」としての側面を持つのに対し、千葉入試(特に御三家)は「都内難関校と同等、あるいはそれ以上の実力を持つ層」が本気で合格を獲りに来るため、合格ラインの読みが非常にシビアになるのが特徴です。
まとめ
千葉県の中学受験は、1月20日の市川、21日の東邦大東邦、22日の渋谷幕張という難関共学校の集中日程を中心に、首都圏でも有数の激戦区となっています。男子校が存在せず、高い教育水準を持つ共学校に志願者が集まるという独自の文化があり、12月の一志入試から1月下旬の一般入試まで、段階的に受験生がふるいにかけられる構造を持っています。
埼玉県との大きな違いは、開始時期の遅さと、特定の3日間に難関校が極端に密集している点にあります。この「1月の主戦場」をどのように乗り切るかが、2月の東京本番に向けた最大の分岐点となります。
※入試日程・制度は年度によって変更される可能性があるため、受験を検討される際は必ず各学校の公式募集要項をご確認ください。
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