河合塾が作った中高一貫:ドルトン東京学園中等部

ドルトン東京学園中等部の魅力と教育理念を徹底解説!

はじめに

東京都調布市に位置するドルトン東京学園中等部は、独自の教育メソッドを取り入れた日本初の中高一貫校です。教育の根幹には、アメリカの教育者ヘレン・パーカストが提唱した**「ドルトンプラン」**を据え、生徒の自主性や探究心を尊重した学習環境を提供しています。

本記事では、ドルトン東京学園中等部の教育方針、学習システム、グローバル教育、入試情報について詳しく解説します。


ドルトン東京学園の教育理念

ドルトンプランとは?

ドルトンプランは、約100年前にアメリカで誕生した革新的な教育メソッドです。従来の詰め込み式の教育ではなく、生徒一人ひとりの自主性と個性を尊重しながら学びを深めることを重視しています。

このプランの中心となるのが、**「自由」「協働」**という2つの理念です。

  • 自由:自分の興味や関心に基づいて学習を進める
  • 協働:他者と協力しながら学びを深める

ドルトン東京学園では、これらの理念を**「ハウス」「アサインメント」「ラボラトリー」**という3つの柱を通じて実践しています。

  • ハウス(House):学年を超えた縦割りのグループ活動を行い、交流を深める
  • アサインメント(Assignment):個々の興味や理解度に応じた学習課題に取り組む
  • ラボラトリー(Laboratory):実験や調査を通して主体的に学ぶ

これにより、生徒は学びに対する主体性・探究心・創造性を養い、将来の社会で求められる思考力や問題解決能力を身につけていきます。


少人数制のクラス編成と魅力的な校舎

ドルトン東京学園の最大の特徴の一つが少人数制のクラスです。

  • 1学年100名程度
  • 1クラス25名の少人数制

この規模のメリットは、生徒一人ひとりへの丁寧な指導が可能であること。大人数の学校では埋もれてしまいがちな個々の才能や興味関心を、ドルトンプランのもと最大限に引き出します。

また、校舎自体も学びを促進する設計が施されています。教室やラウンジは自由な対話や議論が生まれやすいオープンな空間となっており、生徒同士や教員との交流を活発にします。最新の設備が整ったラボや図書スペースも魅力的です。


グローバル教育の充実

ドルトン東京学園では、グローバルな視点を持つ人材の育成にも力を入れています。ただ単に海外留学を推奨するだけではなく、国内外での異文化体験を通じて多様な価値観を学ぶ機会を提供しています。

具体的なグローバルプログラム

  • 中学2年生:オーストラリアでのホームステイ
  • 高校1年生:アジア各国への海外研修
  • 国内プログラム:在日外国人コミュニティとの交流、大使館訪問 など

さらに、英語教育にも注力し、卒業時にはCEFR B2レベル(海外大学進学レベル)の英語力を目指します。


探究型・総合型のプロジェクト学習

ドルトン東京学園では、各学年ごとに異なるテーマを設定し、教科横断型の学習を展開しています。

例えば、中学2年生の6月には「人口・食糧問題」をテーマに、

  • 英語:海外の事例を調査し英語で発表
  • 国語:関連する文章を読み、意見をまとめる
  • 社会:世界の人口増加の歴史や食料問題を学ぶ
  • 理科:食料生産と環境問題を実験で分析

このように、一つのテーマを多角的に学ぶことで、問題解決能力や論理的思考力を育てます。


学費について

ドルトン東京学園の学費は、私立校の中でも比較的高めに設定されています。

  • 初年度:1,480,000円(入学金400,000円を含む)
  • 中学2・3年生:1,080,000円

学費だけを見ると、学費が高いでおなじみの**慶應SFC(1,155,000円)や法政第二中(1,021,150円)**などと同等か、それ以上の水準です。しかし、最先端の教育設備や少人数制の指導、ドルトンプランによる個別最適化された学び、充実した新校舎などの影響で学費は高くなっています。

合格実績

合格実績はまだ一期生のみのためあまり多くありません。

早慶上理合格者数 合計23名
GMARCH合格者数 合計37名

と一定の成果を上げています。


入試情報と対策

試験科目

  • 算数(50分/100点)
  • 国語(50分/100点)
  • 理科(30分/50点)
  • 社会(30分/50点)

科目別の傾向と対策

算数

  • 基本的な計算問題+文章題
  • グラフや表の読み取り問題が頻出
  • 思考力を問う記述問題があるため、解答過程をしっかり書く練習が必要

国語

  • 物語文・説明文それぞれ1題
  • 記号選択問題が多いが、200~300字の記述問題も出題
  • 読解力を養うため、日頃からの読書と記述練習が重要

理科

  • 実験・観察問題が頻出
  • 記述式の解答が多く、考えを説明する力が求められる
  • 生物・地学・化学・物理の4分野からバランスよく出題

社会

  • 地理・歴史・公民がバランスよく出題
  • 表やデータを読み解く力が必要
  • 時事問題も多いため、ニュースや新聞をチェックする習慣をつけることが重要

まとめ

ドルトン東京学園中等部は、「自由」と「協働」を軸にした最先端の教育を提供する、日本で唯一のドルトンプラン実践校です。少人数制のクラス、充実したグローバル教育、探究型の学習環境が整っており、これからの時代を生き抜く力を育むことを目的としています。

入試では思考力・表現力が問われるため、単なる知識の詰め込みではなく、「なぜ?」を考える力を養う学習が重要です。

この記事を書いた人

個別指導型 中学受験専門塾 INSPIRE ACADEMY

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