【中学受験】小6で成績が伸び悩む子に見られる特徴と、その立て直し戦略

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【中学受験】小6で成績が伸び悩む子に見られる特徴と、その立て直し戦略

小学校高学年になり、中学受験のゴールが見えてくる頃──特に小学6年生の夏から秋にかけて──それまで順調に成績をキープしていた子が、突然成績の下降に悩まされるケースは少なくありません。

「5年生までは上位クラスにいたのに、最近は下位クラスが定位置に…」
「模試では良い判定が出ているのに、志望校の過去問になるとまったく歯が立たない…」

こうした“6年での失速”には、いくつかの共通点があります。本記事では、小6で急に成績が落ちる原因をタイプ別に整理し、その立て直し方法を紹介していきます。


なぜ「小6での失速」が起こるのか?

成績が落ちてしまう背景には、単に「やる気がなくなった」「勉強量が足りない」という表面的な理由ではなく、もっと根本的な学習環境や指導方針のズレがあることが多いです。

中でも特に目立つのが、塾のテスト対策に偏った学習を続けた結果、「志望校が求める本質的な力」が育たなかったというパターンです。

具体的には、次のような2タイプに分かれます。


【タイプ1】5年後半から徐々に下降…算数でつまずきやすい子

このタイプの子は、5年生の後半から算数の難度が一気に上がるタイミングで対応が追いつかず、6年になるとさらに歯が立たなくなるという典型的なパターン。

症状の例:

  • 5年生まではクラス上位だったが、6年生では中下位に定着
  • 単元によって理解にバラつきが出ている
  • テストの点数が乱高下するようになった

特に、比・割合・図形・速さなどの“応用力と空間認識”を要する単元でのつまずきが大きく影響します。こうした分野は、計算力だけでなく、柔軟な思考と深い理解が求められます。


【タイプ2】塾内では上位、でも過去問で崩れる子

もう一つ多いのが、「塾内テストでは好成績、でも実戦形式の模試や過去問では思うように点が取れない」タイプ。

症状の例:

  • 組分けテストや塾の週テストでは好成績を維持
  • 合格判定模試でも判定は良好
  • しかし学校別模試や過去問演習になると苦戦
  • 特に記述力・思考力が求められる問題で得点できない

このタイプは、比較的遅れて成績が崩れてくるのが特徴です。塾カリキュラムに沿った“範囲ありテスト”には対応できても、“範囲なしで出題形式も自由度の高い入試問題”にはなかなか対応できないのです。


そもそも、偏差値は「相対評価」だという前提を忘れずに

6年の後半になると、周囲の子どもたちも真剣に努力を始める時期です。その結果、塾全体の平均点が上がり、自分自身の成績が横ばいでも、偏差値としては下がってしまうことがあります。

つまり、「がんばっているのに報われない」と感じてしまうのは、偏差値という指標があくまで相対評価であることに起因しているのです。

また中学受験にはドロップアウト組がいます。とくにサピックスではこれが顕著で偏差値の下支えをしていた層がごっそり転塾、もしくは高校受験への切り替えを行うため偏差値が上位層も下がってしまうという現象に見舞われます。


立て直すための具体的アプローチ

失速に気づいた時点で、すぐに軌道修正できれば、まだ間に合います。タイプ別に、対応のヒントをご紹介します。


【タイプ1】カリキュラムの消化が追いつかない子への処方箋

特徴:

  • 授業についていけない
  • 苦手単元がそのまま残っている
  • 模試の結果に落ち込む

対応策:

  • まずは「算数」を最優先に立て直す:中学受験は算数が得点源。苦手単元を1つずつ潰す。
  • 一行計算の習慣化:毎日10分でもいいので、数をこなすことで“計算筋力”を鍛える。
  • 単元別集中学習:たとえば「速さ」が苦手なら、1週間はその単元だけに集中する。
  • 塾の授業を一時的に調整:思い切って、塾を1〜2週間休んで復習に専念するのも有効です。

【タイプ2】教材や授業が“簡単すぎる”子の課題

特徴:

  • クラス上位で宿題も余裕
  • でも難関校の問題になると崩れる
  • 思考力系問題に弱い

対応策:

  • 応用問題に挑戦:市販の難関校向け問題集や、過去問で思考力を養う。
  • 塾と相談してクラス替えを検討:現状のクラスが本人に合っていない可能性あり。
  • 個別指導や家庭教師の併用:ピンポイントで弱点補強したいときに有効です。
  • 学校別オープン模試などに参加:志望校の出題傾向に早くから慣れておくことが大切。

実力養成のためには「プラスα」の取り組みが必須

5年生までは、塾のカリキュラムをただこなすだけでも、ある程度成績を保てる場合もあります。しかし6年生からは、**“塾のカリキュラムだけでは足りない”**という感覚が重要になってきます。

  • 志望校の傾向に合わせた演習
  • 「範囲なし」の応用問題への慣れ
  • 記述対策・過去問演習の開始タイミング

これらを塾任せにせず、家庭学習で意識的に取り組むことが差を生む要素となります。


「思考力系」算数への対応がカギ

難関中学では、典型的な解法が通用しない思考力系の問題が多く出題されます。これに対応するには、日頃から「なぜこう解くのか?」を深掘りする姿勢が必要です。

たとえば、

  • 問題を読んで図を描く
  • 問題文の条件を言語化する
  • 複数のアプローチで検証する

といった「試行錯誤する経験」がものを言います。塾の模試では扱われない“本質的な力”を、家庭学習の中で育てていきましょう。


親にできる一番大事なこと

子どもが成績で苦しんでいるとき、親としては「何かしなければ」と焦ってしまいがちです。しかし、子どもにとって今いちばん必要なのは、「安心できる存在」です。

  • 「あなたならできる」と信じてあげる
  • 一緒に計画を立てる
  • 必要なら塾との橋渡し役になる
  • 気分転換の時間を確保してあげる

親が「監督」になってしまうと、子どもはプレッシャーでつぶれてしまいます。「ペースメーカー」として、子どもの走りを横で支えてあげてください。


最後に:6年後半からでも巻き返しは可能です

成績が下がった。模試の判定が悪い。志望校が遠く感じる──。そんな壁にぶつかっても、まだ諦める必要はありません。

  • 苦手単元を1つずつ得意に変える
  • 志望校に必要な力だけに集中する
  • 親がどっしり構えて信じてあげる

これができれば、6年後半でも偏差値を5〜10上げることは十分可能です。大切なのは、「今からでも変えられる」という気持ちを親子で持つことです。

どんなときでも、最後まで走り抜けた経験は、必ずお子さんの人生の財産になります。


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