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「中学受験で国語の記述ができない子の特徴」
中学受験で国語の記述ができない子の特徴
国語の記述問題は、苦手な子と得意な子の差が最も開きやすい分野です。
「文章は読めているのに、記述になると全く書けない…」という相談は非常に多いです。
記述ができない子には、共通した“思考のクセ”や“学習プロセスの穴”があります。
以下では、中学受験で国語の記述が書けない子の典型的な特徴を、教師の視点で整理します。
特徴①:そもそも“何を聞かれているか”を正確に理解できていない
記述問題が苦手な子は、
設問の要求(=何を答えるべきか)を読み取れない ことが多いです。
例:
- 「理由を答えよ」→ 理由になっていない
- 「どのような気持ちか」→ 気持ちではなく状況を書いている
- 「本文中の言葉を使って」→ 使っていない/抜き出しすぎ
- 「〇〇を踏まえて」→ 踏まえていない
- 「比喩が表す意味を」→ 例えを説明してしまう
解決策
「設問で求める要素に〇をつける」など、
設問分析の習慣をつけると改善が早い。
特徴②:文章の“因果関係”が追えていない
記述というのは本質的に
原因 → 結果のつながりを説明する力 です。
しかし苦手な子は…
- 文章を点で捉える
- 感情の変化を追えていない
- 具体 → 抽象の流れをつかめない
ため、文章の流れを踏まえた回答ができなくなります。
特に多いのが
✔ 原因を書いていない
✔ 心情の「前後関係」が抜けている
というパターン。
特徴③:文章を“自分の言葉に置き換える”力が弱い
多くの記述問題は、
- 本文の表現
- 書き手の意図
- 行間の意味
を、読み手が自分の頭で再構成することが求められます。
しかし記述が苦手な子は…
- 抜き出しで解決しようとする
- 表現を丸写しする
- 答えをそのまま探そうとする
など、“変換力”が弱いのが特徴です。
特徴④:語彙力不足で「言いたいことを言葉にできない」
「書けない」は「分かっていない」ではありません。
“表現するための語彙が足りない”だけというケースが非常に多いです。
よくある語彙の不足:
- 心情語(戸惑う、焦る、圧倒される、共感する など)
- 抽象語(価値観、背景、要因、意図、葛藤 など)
- 接続語(しかし、そのために、一方で、結果として)
語彙が少ないと、考えは合っていても文章化できません。
特徴⑤:文章を書くときの“型”を持っていない
記述が得意な子は、
- 結論
- 理由
- 根拠(本文の表現)
- まとめ
など明確な書き方の「型」を持っています。
苦手な子は、
- 結論がない
- 本文と関係ない話になる
- 情景描写を長く書きすぎる
- 主観が混ざる
など文章の構成が崩れがち。
解決策
型を教えると劇的に上達します。
例:心情記述の型
「Aという出来事があり、主人公はBと感じた。なぜならCだからだ。」
特徴⑥:本文の根拠(証拠)の拾い方が分からない
記述は基本的に、
本文の根拠(証拠)+ 自分で組み立てた説明
で構成されます。
しかし苦手な子は…
- 大事な表現に線を引かない
- メモを取らない
- 根拠と結論がつながっていない
- 関係ない部分を持ってくる
という特徴があります。
これは「読み方の手順」があいまいなケース。
特徴⑦:設問の制限(字数・言葉指定)に対応できない
- 字数が余りすぎる
- 逆にオーバーする
- 指定語句を入れ忘れる
という問題。
国語が苦手な子は、
“まとめる”スキルが弱いため、情報量の調整が苦手です。
【まとめ】記述ができない子は「読解力だけの問題」ではない
記述が苦手な子の特徴は、
✔ 読解プロセス
✔ 情報整理
✔ 表現力
✔ 文章構成
など複数の要素に分かれます。
多くのケースで
「本人は分かっているのに、説明できない」 というギャップが起きています。
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