お子様をSAPIXや四谷大塚、日能研などの大手塾に通わせている。でもなんとなく不安が消えない。この記事はそんな親御様に向けて書きました。
塾に通わせているのに、なぜ不安なんだろう。
そう思ったことはありませんか。授業料を払って、毎週通わせて、宿題もこなしている。それでも「本当にこれで大丈夫なのか」という感覚が消えない。この不安、実はとても多くの親御さんが感じていることです。
そしてこの不安には、ちゃんと理由があります。
大手塾が教えてくれないこと
大手塾は優秀です。カリキュラムは洗練されているし、合格実績もある。でも大手塾が本質的に「集団授業」である以上、できないことがあります。
それは「あなたのお子様だけを見ること」です。
週に何回か授業に出て、宿題をこなして、テストを受ける。その繰り返しの中で、お子様がどこでつまずいているのか、何が原因で成績が伸び悩んでいるのか、細かく把握することは大人数を相手にする大手塾には難しい。
だから親御さんが不安になるのは当然です。塾に任せているつもりでも、実は「任せきれていない」状態になっているから。
成績表と模試の結果だけ見ていませんか
大手塾から送られてくる成績表や模試の結果、どう読んでいますか。
偏差値が上がれば安心、下がれば焦る。その繰り返しになっていないでしょうか。実はこれが、不安が消えない原因のひとつです。
数字は現状を示す「体温計」に過ぎません。熱が出たときに体温計を眺めているだけでは病気は治らないように、偏差値を見ているだけでは何も変わりません。大事なのは「なぜその点数なのか」を読み解くことです。
どの単元で落としているのか。ケアレスミスなのか、理解不足なのか。時間配分の問題なのか、問題の読み方に癖があるのか。そこまで掘り下げて初めて、次の手が打てます。
親の「受験への理解度」が合否を分ける
もうひとつ、正直にお伝えしたいことがあります。
大手塾に通わせている親御さんの中に、模試の種類をよく知らない、志望校の入試形式を把握していない、受験のスケジュール感がざっくりしている、という方が意外と多いです。
これは責めているわけではありません。塾に任せていれば大丈夫、と思うのは自然なことです。ただ中学受験は、親の理解度が家庭での関わり方に直結して、それが結果に影響します。
例えば模試の偏差値ひとつとっても、四谷大塚とSAPIXと首都模試では基準がまったく違います。それを知らずに数字だけ見ていると、現状を正確に把握できない。志望校の選び方も、偏差値だけで判断するのと入試形式や問題傾向まで理解して判断するのでは、結果が変わることがあります。
不安を消すために今できること
大手塾を辞める必要はありません。大手塾のカリキュラムはそれ自体が財産です。ただ、いくつか意識を変えるだけで不安はかなり減ります。
模試の結果が返ってきたら、偏差値より「どの問題を落としたか」を先に見てください。そこに次の学習のヒントがすべて詰まっています。
志望校について、偏差値以外の情報を集めてみてください。入試形式、出題傾向、合格最低点と平均点の差。こういった情報を持っているかどうかで、6年生、直前期になってからの動き方が変わります。
そして、塾の先生に積極的に話しかけてみてください。大手塾の先生は忙しいですが、質問しないと何も返ってこないのが現実です。「うちの子の弱点はどこですか」と聞くだけでも、見えてくるものがあります。
不安を感じているなら、それは正しい感覚です
最後にこれだけ言わせてください。
「塾に通わせているのに不安」という感覚は、鈍感になっていないということです。お子様のことをちゃんと見ているから、不安になる。その感覚は大事にしてください。
ただ、不安を抱えたまま何もしないのは一番もったいない。何が不安なのかを整理するだけで、次の手が見えてきます。
「大手塾に通わせているけど、このままで大丈夫か不安」という方のご相談もよく受けています。一度話してみませんか。