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親子でワクワク!中学受験の「県庁所在地」暗記がもっと楽しくなる覚え方

中学受験に役立つ体験学習 / 2026年4月16日

中学受験に役立つ体験学習 2026年4月16日

親子でワクワク!中学受験の「県庁所在地」暗記がもっと楽しくなる覚え方

中学受験の社会科において、避けては通れないのが47都道府県の名前と県庁所在地の暗記です。単なる暗記作業と思うと少し根気が必要な場面もありますが、実はここには音楽や歴史、都市の成り立ちといった面白いエピソードがたくさん詰まっています。

机に向かってノートに書き写すだけでなく、耳から情報を入れたり、名前の由来に隠されたミステリーを探ったりすることで、都道府県の知識はより身近なものになります。

歌でリズムに乗って覚える県庁所在地

暗記の強力な味方となるのが「歌」の存在です。リズムに合わせて口ずさむことで、47もの名前が自然と頭に入ってくる仕組みは、多くの受験生に親しまれています。

ロックンロール県庁所在地

特に有名なのが『ロックンロール県庁所在地』という楽曲です。この歌には、受験に役立つ要素がふんだんに盛り込まれています。今の中学受験の親世代もミニモニのカバーなどで子供のころに聞き覚えがあるのではないでしょうか

ロックンロール県庁所在地/YouTubeリンク

例えば、宮城は仙台⇒笹かま ♬ 栃木は宇都宮⇒しもつかれ

といった具合に、地理の試験で問われやすい特産品を一石二鳥で覚えられるような構成になっています。(札幌でラーメンが問われるかは微妙なところですが(笑))音楽を聴きながらイメージを膨らませることで、ただの文字情報だった地名が、生き生きとした土地の記憶へと変わっていきます。


県名と市名が「同じ」ところと「違う」ところの謎

さて、曲を紹介しておしまい!では塾講師が書いている意味がありませんので、少し県庁所在地について深堀していきましょう。

県庁所在地を覚える際、多くの受験生が気になるのが「県名と市名が一致している県」と「そうでない県」の存在です。これには明治時代の日本の歴史が深く関わっています。

新政府軍と旧幕府軍の歴史的背景

明治維新の際、新政府を樹立する中心となった藩と、旧幕府側に立った藩との違いが、現在の県名に影響しているというものです。

これは、新政府が旧幕府側の勢力を抑えるために、由緒ある都市名ではなく、あえて別の地名を県名に採用したからだという説があります。もちろん、これはあくまで有力な俗説の一つであり、公式な理由として確定しているわけではありません。

また、明治時代の「廃藩置県」の過程では、大きな藩を分割したり、小さな藩を合併したりといった複雑な調整が行われました。そのため、藩の数と都道府県の数が一致せず、結果として県名と藩名にズレが生じることもありました。こうした歴史の裏側を知ることで、暗記の作業も一つのストーリーとして楽しむことができます。


「東京都」「埼玉県」の都・県庁所在地はどこ?

県庁所在地の学習を進めていくと、最後に突き当たるのが「東京都」の扱いです。地図帳や教科書によって、書き方が異なることがあるため、不思議に思う受験生も少なくありません。また「埼玉県」もなんでひらがなのさいたまで別に覚えさせられるの?と思うでしょう。

東京府から東京都への変遷

東京都の成り立ちを紐解くと、そこには行政の歴史が隠されています。

「東京都」の都庁所在地はどこ?
  • かつての姿: 昔は「東京府」という名称であり、その中に「東京市」が存在していました。この頃は、府庁所在地は東京市だったのです。
  • 東京都の誕生: 戦時中の1943年、行政をより効率的に行うために「東京府」と「東京市」が合体し、現在の「東京都」が誕生しました。
  • 23区の正体: 現在の「東京23区(特別区)」の範囲は、かつての「東京市」の範囲とおおむね一致しています。

現在、都庁舎は新宿区にありますが、だからといって「都庁所在地が千代田区(旧都庁所在地)から新宿区に移転した」という公式な扱いは一般的ではありません。しかし、すでに「東京市」という自治体が存在しないため、便宜上、単に『東京』と表記されることが多いのです。

表記が分かれる理由

こうした歴史的経緯があるため、資料によって以下のような表記のブレが発生します。

  • 『東京』と記載されるケース(最も一般的)
  • 『東京都新宿区』と詳細に記載されるケース
  • 『東京23区』と範囲で示されるケース
  • 市ではないため空欄や『なし』とされるケース

答えはなんて書けばいいの?

答えは東京でOK、ただ新宿や東京23区と書いても間違いではありません。

東京はユレがありややこしいので、そもそもあんまり問題として出題されなかったりします。

埼玉県の県庁所在地はなぜひらがなのさいたま?

埼玉県の県庁所在地が「ひらがな」のナゾ

地図帳を見ていると、他の県は「横浜市」や「千葉市」のように漢字なのに、埼玉県だけ**「さいたま市」**とひらがなで書かれていることに気づくかもしれません。

実は、これには町の歴史と、みんなが仲良くするための工夫が隠されています。


もともとは「浦和市」が県庁所在地だった

もともと埼玉県の県庁所在地は、漢字の**「浦和(うらわ)市」**にありました。明治時代からずっと、浦和が埼玉県の中心地として役所などが集まる場所だったのです。

しかし、お隣には**「大宮(おおみや)市」**という、新幹線も止まる大きな商業の町がありました。この2つの市は、昔からライバル関係のようにお互い発展してきました。

2001年に3つの市が合体!

時代の流れで「もっと大きな1つの市になって、便利な町にしよう」という話し合いが行われ、2001年(平成13年)5月1日に大きな変化が起きました。

  • 浦和市(県庁がある町)
  • 大宮市(経済の中心の町)
  • 与野(よの)市(2つの市の間にあった町)

この3つの市が合併して(1つにまとまって)、新しく誕生したのが**「さいたま市」**です。(いわゆる平成の大合併)

ちなみに先ほど紹介したロックンロール県庁所在地も、原曲当時の埼玉県の県庁所在地は浦和市でした。しかし2001年にさいたま市となり、それに伴い歌詞も変更されました。


なぜ「ひらがな」になったの?

新しい市の名前を決めるとき、たくさんの案が出されました。

  1. 「埼玉市」にすると…漢字で「埼玉市」と書くと、県名の「埼玉県」と全く同じで見分けがつきにくいという意見がありました。
  2. みんなが納得する名前にしたかった「浦和」や「大宮」という漢字の名前は、どちらも歴史があって有名です。どちらか一方の漢字を残すと角が立つため、県名と同じ読み方でありながら、新しく親しみやすい印象を与える「ひらがな」が選ばれました。

ひらがなの「さいたま市」は、古い歴史を持つ複数の町が、新しく1つに生まれ変わったシンボルなのです。


豆知識:他にもある「ひらがな」の市

実は、県庁所在地でひらがななのは「さいたま市」だけですが、市町村全体で見ると他にもあります。

  • つくば市(茨城県):科学の町
  • むつ市(青森県):日本で最初にひらがな名になった市
  • 南アルプス市(山梨県):カタカナが混ざる珍しい例

次に地図を見るときは、他にも変わった名前の市がないか探してみると面白いかもしれませんね。

この3つは県庁所在地ではありません

正直丸暗記していればここまで詳細な知識は中学受験ではほとんど問われません。でも暗記というのは周りの理由も併せて知っておくとより定着するし、試験中も思い出しやすくなります。詳しく知りたい人はクリックして読んでみてね!

「なぜ場所によって答えが違うの?」という疑問も、都市の誕生の歴史を知れば、納得感を持って理解することができるはずです。

実際に都庁や県庁に訪れてみるのもアリ

東京都庁などは一般に公開されており無料で展望台に上ることが出来ます。無料で入ることができシーズンによっては列ができるほどの観光スポットです。

一回行けば一発で覚えますからね。子どものうちは何でも体験させてあげることが吉ですよ!


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