2026.09.12 INSPIRE ACADEMY
SAPIXのテストとは
SAPIXのテストはマンスリー確認テスト・組分けテスト・復習テスト・サピックスオープンの4種類です。クラス編成に関わるのはマンスリーと組分けで、マンスリーは昇降に制限があり、組分けには制限がありません。
この違いが対策の優先順位を決めます。各テストの役割と復習のやり方を整理します。
SAPIXのテストで最も理解しておきたいのが、クラス昇降のルールです。
同じようにクラスが変わるテストでも、マンスリーと組分けでは動き方がまったく違います。ここを知らないまま対策すると、力を入れる場所を間違えます。
4種類のテストを順に見ていきます。
4種類のテスト
| テスト | 範囲 | 頻度 | クラス昇降 |
|---|---|---|---|
| マンスリー確認テスト | あり | 毎月 | 制限あり |
| 組分けテスト | なし | 年3回 | 制限なし |
| 復習テスト | あり | 講習後 | 影響しない場合が多い |
| サピックスオープン | なし | 年数回 | 影響しない |
昇降に関わるのは上の2つです。そして「制限あり」と「制限なし」の差が、そのまま緊張感の差になります。
マンスリー確認テスト
新4年生から6年生の途中まで、原則として毎月実施されます。
出題範囲が決まっているため、対策が立てられます。平均点も高くなる傾向があり、努力が素直に反映されるテストです。
昇降に制限がある
1回のテストで一気に最上位まで上がることはできません。逆に、大きく落ちることもありません。安定して高得点を取り続ける継続力が求められます。
6年の夏で性格が変わる
6年生の夏期講習明けから、名称が「マンスリー実力テスト」に変わります。範囲がなくなり、昇降の制限もなくなります。組分けと同じ位置づけになるということです。
多くの指導者が、6年7月まではマンスリーを最優先すべきだと考えています。範囲が決まっていて、努力が反映されやすいからです。
組分けやサピックスオープンより、まずマンスリー。この優先順位は、日々の学習リズムを作るうえでも合理的です。毎月の目標が明確になります。
組分けテスト
年3回、主に1月・3月・7月に実施される大規模な実力判定テストです。
最大の特徴はクラス昇降に制限がないことです。成績次第で、数ブロックにわたる大幅な移動が起こりえます。
範囲 なし。既習範囲全体が対象
入室テストを兼ねる 外部生も受験する
成績優秀者への特典 メダルが授与される
立ち位置を大きく変えるチャンスである一方、最も緊張感の高いテストでもあります。年3回しかないぶん、1回の重みが大きい。
対策としては、日々のルーチン教材を完璧にすることが基本です。基礎力トレーニングやコアプラスを確実にこなし、過去のマンスリーを解き直す。範囲がないので、直前の詰め込みでは対応しきれません。
クラスが落ちたとき
組分けで大きく落ちると、ご家庭も本人も動揺します。
ここで気をつけていただきたいことがあります。組分けの復習をやりすぎないでください。
落ちた直後は、全部やり直したくなります。しかし範囲のないテストなので、すべてを復習しようとすると膨大な量になり、次のマンスリーの準備が間に合わなくなります。
絞ってください。基準は正答率です。
正答率が高いのに落とした問題 ここだけ直す
正答率の低い問題 放置して構わない
そして次のマンスリーに照準を移す。マンスリーは昇降に制限があるとはいえ、積み上げれば戻れます。組分けの結果を引きずるより、次の1か月に集中したほうが早く回復します。
復習テスト
季節講習の後などに実施されるテストです。
範囲が決まっており、クラス昇降には影響しない場合が多くなっています。ただし学年や時期によって扱いが変わるため、校舎に確認してください。
昇降に関わらないぶん、軽視されがちです。しかし講習で扱った内容が定着したかを確認する機会としては有用です。
6年7月までは、マンスリーと復習テストに照準を絞るのが最も効率的だという見方があります。どちらも範囲があり、努力が反映されるテストだからです。
サピックスオープン
範囲のない公開模試です。学年と時期によって3種類あります。
実力診断サピックスオープン
4・5年生対象。現在の実力を測ります。
志望校診断サピックスオープン
6年生対象。志望校群との距離を見るためのものです。
学校別サピックスオープン
6年生の秋。難関校ごとに実施され、出題傾向を再現した形式になっています。志望校との相性を測る材料として重要です。
いずれもクラス昇降には影響しません。その意味では、結果に一喜一憂する必要が少ないテストです。
ただし6年生の学校別サピックスオープンは別です。志望校の形式で何点取れるかが分かるため、出願校を決める判断材料になります。ここは丁寧に分析してください。
どれを優先するか
テストが多いぶん、復習の優先順位が重要になります。
1 マンスリー確認テスト
毎月あり、範囲も決まっています。ここを安定させることが、クラスを維持し上げるための土台です。
2 復習テスト
範囲があるので対策できます。講習内容の定着確認として活用してください。
3 組分けテスト
重要ですが、直前対策の効果は限られます。日々のマンスリー対策の積み上げが結果を左右します。
4 サピックスオープン
判定を見るだけでも構いません。ただし6年秋の学校別は例外で、丁寧に分析してください。
日々のルーチン教材も忘れないでください。基礎力トレーニング、コアプラス、言葉ナビ。これらを毎日回すことが、どのテストにも効いてきます。
結果の読み方
マンスリーと組分けの結果を組み合わせると、状態が見えてきます。
マンスリー◯/組分け◯
順調です。いまの学習を続けてください。
マンスリー◯/組分け✕
その月の学習はできていますが、時間が経つと抜けています。過去のマンスリーを定期的に解き直す仕組みが必要です。
マンスリー✕/組分け◯
地力はあるものの、月々の学習が回っていません。授業後の復習のリズムを見直してください。
マンスリー✕/組分け✕
進度に対して理解が追いついていない可能性があります。範囲を絞って確実に固める形に切り替えてください。
2番目のパターンが最も多く見られます。マンスリーのために詰め込んで、終わったら忘れる。この状態だと、年3回の組分けで毎回苦しくなります。
よくある質問
マンスリーと組分け、どっちが大事?
6年7月までは、多くの指導者がマンスリーを優先すべきだと考えています。範囲が決まっていて努力が反映されやすく、毎月あるためリズムも作れます。組分けは重要ですが、日々のマンスリー対策の積み上げがそのまま結果になります。
組分けでクラスが大きく落ちた
組分けは昇降に制限がないため、大幅な移動が起こります。ただし復習をやりすぎないでください。範囲のないテストなので全部を直そうとすると次のマンスリーが間に合いません。正答率の高い問題だけ直して、次の1か月に集中してください。
マンスリーは範囲があるのに点が取れない
範囲が決まっているのに取れないなら、授業内容が定着していないということです。テキストの問題を自力で解けるかどうかを確認してください。解説を読んで分かるだけでは足りません。基礎力トレーニングなど日々の教材が回っているかも見てください。
6年の夏以降、マンスリーが変わるって本当?
夏期講習明けから「マンスリー実力テスト」に切り替わり、範囲がなくなります。昇降の制限もなくなるため、組分けと同じ性格になります。それまでの「範囲がある安心感」がなくなるので、この変化は事前に知っておいたほうがよいでしょう。
サピックスオープンは受けなくてもいい?
クラス昇降には影響しないため、4・5年生のうちは結果を気にしすぎる必要はありません。ただし6年秋の学校別サピックスオープンは別です。志望校の形式で何点取れるかが分かるので、出願校を決める材料になります。
テストの復習が追いつかない
全部を直す必要はありません。マンスリーを最優先にして、範囲内の問題を確実にできる状態にしてください。組分けやサピックスオープンは、正答率の高い問題を落としていないかの確認だけでも構いません。
SAPIXのテストは、昇降に制限があるかないかで性格が分かれます。
マンスリーは範囲があり制限もあるぶん、積み上げが効きます。組分けは範囲がなく制限もないぶん、一発で大きく動きます。
だからこそ、日々の軸はマンスリーに置くのが合理的です。そこを安定させれば、組分けの結果も自然についてきます。
テストの結果を一緒に見ます
マンスリーと組分けの結果をお持ちいただければ、体験授業の場でどこに課題があるかを分析します。どちらで崩れているかによって、対処の方向が変わります。
当塾は1科目・1コマからの受講が可能です。SAPIXの教材をそのまま使い、別の教材を追加することはありません。通われている塾を辞めていただく必要もありません。
入塾を前提としないご相談で構いません。対面・オンラインのどちらにも対応しています。
お電話:03-6407-0548(10:00〜22:00)
INSPIRE ACADEMY は、東京・世田谷にある個別指導型の中学受験専門塾です。コマ単位の料金設定のため、1科目・1コマからの受講が可能で、大手塾との併用にも対応しています。母体は最難関大学受験・医学部受験の専門塾を運営しており、中学受験をその先まで見据えた通過点として捉えた指導を行っています。下北沢・代々木上原・東北沢・駒場・笹塚・三軒茶屋の各エリアから通塾いただけるほか、オンライン授業にも対応しています。
本記事は公表されている情報にもとづいて作成しています。テストの実施形式・頻度・クラス昇降の基準は、学年・校舎・年度により異なる場合があります。正確な情報は各校舎に直接ご確認ください。
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2026年9月1日 公開