東京と神奈川の中学入試は、2月1日に始まります。10月の終わりから数えると、残りは約14週間。その前に、1月の埼玉や千葉の入試を受ける家庭も多い。ここからの3か月は、勉強の中身だけでなく、受験校の決め方や生活のリズムまで、保護者の方の関わりが結果を左右する時期です。
この記事では、小6の受験生とご家庭が、今から入試本番までにやるべきことを時期ごとに整理しました。
10月末にまず決めること
最初に、受験校の候補を日程表に書き出してください。1月の埼玉・千葉、2月1日から5日の東京・神奈川を並べ、午前と午後の入試も分けて書き込む。出願の締切と合格発表の日時、入学手続きの締切まで同じ表に入れておくと、2月に入ってから慌てずに済みます。
次に、第一志望の過去問の進み具合を確かめる。まだ1年分も解いていないなら、11月中に最低2年分は解いておきたい。点数より、どの科目のどの大問で時間が足りなくなるかを見てください。
11月は苦手単元を一つずつ埋める
11月は、過去問で見つかった苦手単元を埋める月です。算数なら速さや比、図形。理科なら計算問題、社会なら地理の資料問題。過去問で落とした問題を単元ごとに分け、多いところから順に補強してください。
苦手単元は、一度に全部やろうとしないことが大切です。1週間に1つの単元に絞り、同じ型の問題を毎日3問ずつ解く。1週間続けると、その単元は手が止まらなくなります。
塾の模試は、11月から12月にかけて最後の回が続きます。判定に一喜一憂するより、間違えた問題の直しを丁寧にやってください。模試の問題は、入試で出やすい形を集めたものです。
算数の計算練習も、毎日続けてください。1日10分、計算問題と一行問題を解くだけで構いません。入試の算数は、最初の計算問題で落とすと、そのあとの大問で取り返すのが難しくなります。計算の速さと正確さは、直前期に急に上がるものではないので、11月のうちに毎日の習慣にしておきましょう。漢字と語句の練習も同じで、毎日少しずつ続けるほうが確実に身に付きます。
12月は過去問の仕上げ
12月は、第一志望と第二志望の過去問を中心に進めます。第一志望は5年分以上を目標にし、合格最低点との差を記録していく。差が縮まっていれば、残りの期間でやることは変わりません。
冬休みは、塾の冬期講習で時間が埋まる家庭が多いと思います。講習の復習と過去問の両立は大変ですが、家庭での学習時間は、過去問の直しを優先してください。講習の内容をすべて復習しようとすると、過去問の直しが後回しになります。
1月は本番の練習と体調管理
1月の埼玉や千葉の入試は、本番の雰囲気に慣れる機会になります。結果がよくても悪くても、2月に向けて何を直すかを親子で話してください。不合格だった場合も、試験の問題を家で解き直せば、弱点を確かめる材料になる。
1月の後半は、新しい問題には手を出さず、これまで解いた過去問と模試の見直しに絞ります。間違えた問題をもう一度解いて、解き方を確かめる時間です。
生活のリズムも、入試の時刻に合わせて整えていく。2月1日の入試は朝8時台に始まる学校が多いので、1月中旬からは毎朝同じ時刻に起き、午前中に算数を解く習慣をつけてください。
この時期によくある失敗
一つ目は、塾の宿題をすべてこなそうとすることだ。冬期講習の時期は宿題の量が増え、全部をやろうとすると過去問の直しの時間がなくなる。どの宿題を優先するかを、塾の先生と相談して決めておく。
二つ目は、過去問の点数だけを見ることだ。合格最低点に届かなくても、どの大問で落としたかが分かれば、残りの期間で埋められる。点数より、落とした理由を親子で一緒に確かめてほしい。
三つ目は、受験校を直前に大きく変えることだ。模試の結果が悪いと、受験校を一気に下げたくなる。しかし、過去問を解いていない学校を急に受けても、本来の力は出しにくい。変えるなら、12月中に決めて過去問を解く時間を確保する。
四つ目は、1月の入試の結果に振り回されることだ。1月校で合格すれば安心できるし、不合格なら焦る。どちらの場合も、2月1日までにやることは変わらない。結果を受け止めたら、次の日からは普段どおりの勉強に戻る。
保護者の方に気をつけてほしいこと
この時期、子どもより保護者の方のほうが不安になることがあります。不安から、勉強の量を増やしたり、受験校を何度も変えたりしたくなる。ただ、子どもは保護者の表情や声の調子をよく見ています。
模試の結果が悪かった日は、結果を責めるより、間違えた問題を一緒に見直すことに時間を使ってください。「次はこの問題が解けるようにしよう」と、やることを一つに絞って伝えるだけで、子どもの気持ちは前に向きます。
体調管理も、保護者の方の大事な役割です。インフルエンザの予防接種は、効果が出るまでに2週間ほどかかるので、12月中旬までには済ませておく。家族全員で手洗いとうがいを習慣にし、睡眠時間を十分に確保してください。
入試本番までの計画を一緒に考える
受験校の組み方や、残りの期間で何を優先するかは、お子さまの得意不得意によって変わります。ご家庭だけで判断が難しいときは、塾の先生や第三者に相談してください。
INSPIRE ACADEMYでは、過去問の答案と模試の結果をもとに、入試本番までに何を優先するかを一緒に考えます。今の塾を続けながら、苦手な単元だけを補うこともできます。
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