併願校を決めるのは 出願が始まってからでは遅すぎます。
埼玉の入試は1月10日ごろから始まり 出願はその前に済ませておく必要があります。つまり実質的な締め切りは12月です。秋の模試の結果を見てから考えていると あっという間に時間がなくなります。
10月のいま 大枠を決めておいてください。細かい調整は12月にできます。
この記事では 併願を組むときの原則と 1月校の使い方 そして2月1日から5日の並べ方をまとめました。
併願の3つの原則
原則1 2月1日までに合格をひとつ持つ
これが最も大事です。合格を持っているかどうかで 2月1日の朝の顔がまったく違います。1月校はそのために受けます。
原則2 通ってもいいと思える学校だけを受ける
合格しても進学する気がない学校は 併願の意味が薄い。安全校こそ 実際に足を運んで納得しておいてください。2月の終盤に「ここに通うのか」と迷うのが一番つらい展開です。
原則3 学力ではなく体力から日程を決める
午前と午後で2校 それを数日続けるのは大人でもきつい。お子様が何日連続で戦えるかを 先に決めてください。受けられる回数ではなく 力を出せる回数で組みます。
1月校をどう使うか
首都圏では埼玉が1月10日ごろ 千葉が1月20日ごろに入試を迎えます。東京と神奈川の2月1日より前なので東京在住のご家庭にとっては本番前の実戦の機会になります。
埼玉の入試
受験者数が全国最大級とされる栄東は 1月校の定番です。あの人数の中で試験を受ける経験そのものに価値があります。2月1日の会場で初めて大人数を見るより はるかに落ち着けます。
ただし注意が必要です。栄東は2026年度から入試の名称が変わり Ⅰ入試 Ⅱ入試 東大特待 Ⅲ入試という構成になりました。2027年度はさらに 募集クラスの変更 東大特待の科目変更 東大Ⅱの廃止が公表されています。
大宮開成も2027年度から1月12日午後に算数選抜入試を新設します。算数が得意なお子様には新しい選択肢になります。
もうひとつ知っておきたいのが会場です。埼玉の学校には 本校以外にさいたまアリーナや大宮 南浦和などの外部会場を用意しているところがあります。自宅から近い会場を選べれば 移動の負担がかなり減ります。
ただし迷わないように。埼玉の試験会場は魔境です。詳しくはこちら
千葉の入試
千葉は1月20日ごろからで 2月1日までの距離が近い。直前の仕上がりを測る場としては こちらのほうが実戦的です。ただし結果が悪かったときに立て直す時間が短いので 受ける学校の難易度は慎重に選んでください。
お試し受験という言葉に注意
1月校を お試し と呼ぶことがありますが合格の見込みが低い学校だけを受けるのは危険です。不合格から2月1日を迎えることになります。実戦の経験が目的なら 確実に合格できる学校を1つ組み合わせてください。
2月1日から5日の並べ方
東京と神奈川は2月1日からです。代表的な組み方を3つ挙げます。
| 型 | 組み方 | 向いているご家庭 |
|---|---|---|
| 正攻法型 | 1日午前に第一志望。午後は受けずに休む。2日以降で併願校 | 体力に不安がある/第一志望が明確 |
| 早期確保型 | 1日午前に第一志望 午後に合格しやすい学校。2日の朝に結果を得る | 1月校がない/早く安心させたい |
| 後半勝負型 | 1日2日は挑戦。3日以降に実力相応と安全校を厚く置く | 後半に強い/持ち直せるタイプ |
どの型でも共通しているのは2日の朝までに合格をひとつ持っている状態を作ることです。ここが崩れると 3日以降の判断がすべて後手に回ります。
やりがちな失敗
安全校が安全ではない
偏差値が10下だから大丈夫 という判断は危ういです。後半の回ほど募集人数が減り 倍率が上がります。同じ学校でも2月4日の回は1日の回よりずっと厳しい。回ごとの難易度で見てください。
午後入試を詰め込みすぎる
午前の試験を終えて移動し もう一度4科目を解く。3日連続で午後入試を入れると 後半は本来の力が出ません。午後を入れるなら 午前の学校との距離を必ず確認してください。
3日以降を決めていない
1日と2日がうまくいく前提で組んでいるご家庭が毎年あります。思わしくなかった場合にどこへ出願するかを 事前に決めておいてください。その場で調べる余裕はありません。後半の出願締切は 前半の結果が出たあとに来ることが多いので 間に合います。
2027年度は変更が多い年です
四谷大塚の入試情報センターがまとめている2027年入試の変更点は 7月時点で23校に達しています。
すでに触れた栄東と大宮開成のほかにも 入試回の新設や科目の変更を発表している学校があります。昨年の日程表をそのまま使うと 前提が崩れます。
募集要項の公開時期は学校によって違い 夏前に出すところもあれば秋以降のところもあります。栄東は令和9年度版を9月ごろに公開すると案内していました。志望校の要項が出たら すぐに日程と科目を確認してください。
10月中にやっておきたいこと
受験校の候補を10校前後まで絞る。この段階では多めで構いません。1月校 2月1日 2日 3日以降と 枠ごとに候補を置いていきます。
安全校を実際に見に行く。文化祭や説明会が終わってしまう前に。通ってもいいと思えるかどうかは 行かないと分かりません。
午後入試を入れるかどうかを決める。お子様の体力と 移動にかかる時間から判断します。ここが決まると 組み合わせの幅が一気に絞られます。
INSPIRE ACADEMYでのサポート
当塾は個別指導型の中学受験専門塾です。併願についても次のようにお手伝いしています。
お子様の得意科目から受験校を選びます。偏差値が同じでも 出題の傾向は学校ごとに違います。図形が得意なら図形の多い学校を選ぶ。そういう組み方ができます。
日程の無理を確認します。移動距離 午後入試の連続 発表と手続きの重なり。一覧にして現実的かどうかを見ます。
大手塾に通いながらのご相談も歓迎です。塾の面談では時間が限られます。そこで聞ききれなかった部分を補います。転塾をおすすめすることはありません。
まとめ
併願の原則は3つ。2月1日までに合格をひとつ持つこと。通ってもいいと思える学校だけを受けること。日程は体力から決めること。
1月校は実戦の機会として使います。ただしお試しと呼んで 合格の見込みが低い学校だけを受けるのは避けてください。
2027年度は変更点が多い年です。昨年の日程表は使わず 最新の募集要項で確認してください。
組み合わせに迷ったら 候補校の一覧を持ってきていただければ その場で整理できます。10月のうちに大枠を決めておくと 12月からの出願がぐっと楽になります。
併願の組み立てからご相談ください
INSPIRE ACADEMYは個別指導型の中学受験専門塾です。お子様の得意科目と体力を踏まえて 1月校から2月5日までの組み合わせをご一緒に決めます。大手塾との併用にも対応しています。対面とオンラインのどちらでも受講できます。
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