小学生の本音

6年生のきみへ。受験の夏でも、休んでいい日と遊んでいい時間はある【帰省先での過ごし方つき】

小学生の本音 / 2026年7月18日

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小学生の本音 2026年7月18日

6年生のきみへ。受験の夏でも、休んでいい日と遊んでいい時間はある【帰省先での過ごし方つき】

6年生のきみへ。受験の夏でも、休んでいい日と遊んでいい時間はある【帰省先での過ごし方つき】

この記事は、中学受験をひかえた6年生のきみに向けて書いています。おうちの人が読んでもいい。むしろ、あとで見せてほしい。

6年生のきみは、もう知っているはずです。この夏が大事だってこと。塾でも家でも、いやになるくらい言われているよね。それはウソじゃない。この夏は、本当に大事です。

でも、今日はちょっとちがう話をします。

この夏、きみは休んでいい。遊んでいい時間もある。

「受験学年なのに何を言ってるんだ」と思うかもしれない。でも、これは甘やかしじゃありません。作戦の話です。塾の先生として、本気で書きます。

中学受験は、長いマラソンだ

マラソンの選手は、42キロ(フルマラソンの長さ)をずっと全力では走りません。全力で走ったら、とちゅうでたおれるからです。速く走る場所と、力をためる場所を分けているから、最後まで走りきれる。50メートル走とマラソンで走るスピードはちがうよね?それといっしょです。

中学受験も同じです。きみのゴールは夏じゃない。来年の2月です。夏に全部の力を使い切ってたおれたら、一番大事な秋から冬に走れなくなる。じっさい、夏に無理やりつめこみすぎて、9月に勉強がいやになってしまう子を、先生は毎年見ています。それが一番もったいない。

だから、6年生の夏に必要なのは「休みなしでがんばること」ではなくて、「最後まで走りきれるペースで、たくさん勉強すること」。休みは、サボりじゃなくて、ペース配分です。

6年生の「休み」は、先に決めてしまう

コツはひとつだけ。休みを「あとのお楽しみ」にせず、先にカレンダーに書いてしまうことです。

たとえば、こんな形。

・週に半日、「何もしない半日」を先に決める(日曜の午後、など)
・「この宿題が終わったら映画1本」のように、ごほうびの遊びを決めておく
・お盆の帰省など、家族の予定は「休んでいい日」として最初から計画に入れる

先に決めておくと、何がいいか。遊んでいるときに、罪悪感がなくなるんです。「計画どおりに休んでいる」だけだから。逆に、勉強からにげるようにだらだら休むと、楽しくないうえに、あとで自分がいやになる。同じ休むなら、堂々と休もう。

そして休みを先に決めたぶん、勉強の時間は本気でやる。これがセットです。ここをサボると、ただの「休みが多い人」になってしまうからね。

帰省の過ごし方:おじいちゃんの家は「勉強できない場所」じゃない

お盆に、おじいちゃんおばあちゃんの家に行く人も多いよね。「帰省のあいだ、勉強できないんだけど大丈夫かな」と心配になるかもしれない。大丈夫。やり方しだいで、帰省は受験の味方になります。

その1|持っていくのは「朝の1〜2時間ぶん」だけ

テキストを全部持っていく必要はありません。計算・漢字・理社の暗記など、朝の1〜2時間でできるものだけ。朝ごはんの前後にそれだけ終わらせたら、あとは休んでいい。「毎日ゼロにしない」ことが大事で、量はいらない。ゼロの日が続くと、家にもどったとき、頭を勉強にもどすのに何日もかかってしまうからです。

その2|地図帳を1冊だけ、カバンに入れていく

これはだまされたと思ってやってみてほしい。電車や車で移動しながら、いま通っている場所を地図帳で追いかける。「この川、テキストで見たやつだ」「トンネルが多いのは山を通っているからか」——社会の地理は、こうやって景色とセットで覚えたものが、一番忘れません。移動時間が、そのまま勉強に変わります。

その3|覚えたことを、おじいちゃんおばあちゃんに話す

じつはこれが最強です。「いま歴史でここ習ってるんだよ」「この県って◯◯が有名なんでしょ」と、知っていることを話してみる。人に話したことは、頭に残ります。しかも、おじいちゃんおばあちゃんは、きみの話をよろこんで聞いてくれる。きみは勉強になって、むこうはうれしい。こんなにいい話はありません。

帰省先の近くに、お城や博物館、有名な場所があれば、あわせて行ってみるのもいい。理科や社会で習うものを実物で見た経験は、入試の日に「あ、見たことある」という強さになります。お盆の過ごし方はこの記事にもくわしく書いてあるので、おうちの人と読んでみてください。

でも、これだけはやめてほしい

休みの味方をしてきたけれど、2つだけ注意。

夜ふかしはダメ。休みの日でも、朝はいつもと同じ時間に起きること。生活の時間がくずれると、勉強の時間も休みの時間も、全部ぐだぐだになります。マラソン選手が、休みの日でも生活のリズムを守るのと同じです。

罪悪感つきのだらだらもダメ。スマホを見ながら、ゲームをしながら「勉強しなきゃなー」と思っている時間は、休みにも勉強にもなっていない、一番もったいない時間です。休むなら堂々と休む。やるなら本気でやる。まん中のぐだぐだだけ、なくしていこう。

さいごに:秋からのきみのために

もう一度言います。この夏は大事です。6年生のきみは、この夏、人生で一番勉強することになると思う。

だからこそ、休みを先に決めて、堂々と休んで、勉強の時間は本気でやる。帰省したら朝だけやって、あとは地図帳とおしゃべりで「遊びながら覚える」。夜ふかしはしない。

それができたら、きみは9月、つかれてつぶれるどころか、一番いい状態で秋のスタートラインに立てます。勝負が決まるのは秋から冬。夏の役目は、そこまで走りきれるきみを作ることです。

長いマラソン、いっしょに走りきろう。応援しています。

この記事は、中学受験の塾 INSPIRE ACADEMYの先生が書きました。4・5年生のきみは、遊びと勉強の割合の記事も読んでみてください。勉強のことでこまったら、おうちの人といっしょにいつでも相談に来てください

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